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EOS R8 Mark IIは買ってはいけない?後悔しやすい人と買う価値がある人

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EOS R8 Mark IIは買ってはいけない?後悔しやすい人と買う価値がある人 ミラーレス

EOS R8 Mark IIは買ってはいけない?後悔しやすい人と買う価値がある人

EOS R8 Mark IIは、小型軽量なフルサイズミラーレスとして登場したEOS R8の後継機です。約2420万画素のフルサイズCMOSセンサー、DIGIC X、最高約40コマ/秒の電子シャッター連写を継承しながら、初代にはなかったボディ内5軸手振れ補正やマルチコントローラー、プリ連続撮影などを追加しています。

一方で、キヤノンオンラインショップでのボディ価格は275,000円です。バッテリーは小型のLP-E17を継続し、記録媒体はSDカード1枚、電子ビューファインダーは約236万ドット、電子先幕での連写は最高約6コマ/秒という仕様なので、価格だけを見ると上位のEOS R6シリーズとの差が気になる人もいるでしょう。

結論からいえば、EOS R8 Mark IIは誰にでも勧めやすいフルサイズ機ではありません。小型軽量を重視しながら、フルサイズ、ボディ内手振れ補正、高速電子シャッター連写、4K/60P動画まで欲しい人には魅力がありますが、大容量バッテリー、デュアルカード、高画素、上位クラスのファインダー、長時間の本格撮影環境を求める人には別のEOS Rの方が向いています。

この記事では、EOS R8 Mark IIを買って後悔しやすい人、価格に対して弱点になりやすい部分、それでも選ぶ価値がある理由、EOS R7やEOS R6 Mark IIIとの違いまで詳しく見ていきます。

EOS R8 Mark IIを買ってはいけないと言われやすい理由

275,000円のボディ価格は小型フルサイズとして安くない

EOS R8 Mark IIのキヤノンオンラインショップ価格は275,000円です。初めてフルサイズへ移行する人にとっては、ボディだけで約27万円という価格に加え、RFレンズ、SDカード、予備バッテリーなども必要になるため、システム全体ではさらに費用が増えます。

EOS R8 Mark IIは約2420万画素、DIGIC X、最高約40コマ/秒という基本的な撮像性能だけを見ると、初代EOS R8から劇的に数字が変わったカメラではありません。大きな進化はボディ内5軸手振れ補正、マルチコントローラー、プリ連続撮影、AF、操作性などに集中しているため、スペック表の画素数や最高連写速度だけで判断すると価格上昇を大きく感じる可能性があります。

一方で、初代R8では省かれていたボディ内手振れ補正を搭載しながら約546gにまとめていることを考えると、単純に性能を増やしただけの価格ではありません。価格を判断するときは、R8との違いの中で自分が使う機能がどれだけ増えたかを見る必要があります。

初代との違いは、EOS R8 Mark IIとEOS R8の違いで詳しく比較しています。

約2420万画素なので高画素を期待すると物足りない

EOS R8 Mark IIの有効画素数は最大約2420万画素です。一般的な写真撮影、Web掲載、SNS、A3程度のプリントまでなら十分な画素数ですが、3000万画素や4000万画素を超えるカメラが存在する現在、高画素を目的に新しいフルサイズ機を選ぶ人には強い数字ではありません。

特に野鳥、飛行機、モータースポーツなど、撮影後に大きくトリミングする用途では画素数の差が出やすくなります。遠くの被写体を小さく撮ってから切り出す場合、約3250万画素のEOS R6 Mark IIIやEOS R7のような高画素機の方が、切り出した後に残る画素数へ余裕を持たせやすくなります。

反対に、約2420万画素はデータ容量を抑えやすく、RAW現像や保存、転送の負担が大きくなりにくい利点があります。EOS R8 Mark IIは高画素機を目指したカメラではなく、フルサイズ画質と機動力のバランスを優先したモデルと考えた方が性格を理解しやすくなります。

基本スペック全体は、EOS R8 Mark IIの特徴とスペックで詳しく紹介しています。

SDカード1枚運用は仕事や重要撮影では不安が残る

EOS R8 Mark IIの記録媒体はUHS-II対応のSD/SDHC/SDXCカードで、カードスロットは1系統です。一般的な旅行、スナップ、家族撮影では大きな問題になりにくいものの、結婚式、イベント、仕事撮影など撮り直しが難しい場面では、2枚のカードへ同時記録できないことを気にする人もいるでしょう。

デュアルカードスロットを備えるカメラでは、同じ画像を2枚へ記録してバックアップを作ったり、RAWとJPEGを分けたり、カードが満杯になったらもう一方へ自動的に切り替えたりできます。EOS R8 Mark IIではその運用ができないため、大量撮影や重要な記録を一台で任せる場合にはカード管理の考え方が変わります。

小型軽量ボディを成立させるうえで、カードスロットを一つにしたことには理由があります。しかし「小型フルサイズ」と「仕事用の冗長性」は同時に満たされていないため、デュアルカードを必須条件にしている人にはR6系の方が適しています。

上位機との違いを見る場合は、EOS R6 Mark IIIの特徴も参考になります。

EOS R8 Mark IIで後悔しやすいポイント

LP-E17は長時間撮影で余裕が大きくない

EOS R8 Mark IIは初代EOS R8と同じLP-E17を使用します。省電力優先ではファインダー撮影約220枚、モニター撮影約340枚が目安で、なめらかさ優先ではファインダー約150枚、モニター約270枚まで減ります。

旅行中に数十枚ずつ撮るような使い方なら十分に運用できますが、野鳥、イベント、スポーツ、航空機などで連写を多用すると撮影枚数は一気に増えます。EVFを長時間表示し続けたり、BluetoothやWi-Fi、動画撮影を利用したりすれば、バッテリー消費も増えます。

EOS R8 Mark IIはUSB Type-Cからの充電と給電に対応しているため、LP-E17だけですべてをまかなう必要はありません。それでも、LP-E6系を使うR6シリーズと同じ感覚で長時間撮影へ出ると、バッテリー容量の違いを感じやすい部分です。

撮影可能枚数やUSB給電については、EOS R8 Mark IIのバッテリー持ちで詳しく解説しています。

最高40コマ/秒は電子シャッター使用時の性能

EOS R8 Mark IIは最高約40コマ/秒の高速連写に対応していますが、この数値は電子シャッター使用時です。電子先幕では最高約6コマ/秒なので、「40コマ/秒のフルサイズ機」とだけ覚えて購入すると、使用するシャッター方式によって大きな差があることに気づきます。

電子シャッターは野鳥の飛び立ちやスポーツの一瞬を大量のコマから選ぶ用途では強力ですが、速く動く被写体ではローリングシャッター歪みが発生する可能性があります。人工照明下ではフリッカーや縞が問題になる場面もあるため、40コマ/秒をどんな状況でも万能に使えるわけではありません。

EOS R8 Mark IIには約20コマ/秒や約5コマ/秒の電子シャッター連写も用意されているので、被写体によって速度を使い分ける方が実用的です。最高速度そのものより、電子シャッターの特徴を理解して利用できるかが重要になります。

動体撮影を重視する場合は、EOS R6 Mark IIIの野鳥撮影設定も連写とAFの考え方の参考になります。

約546gになり初代R8ほど圧倒的に軽くはない

EOS R8 Mark IIの質量はバッテリーとカードを含めて約546gです。初代EOS R8は約461gだったため、Mark IIでは約85g増えています。

この重量増加には、ボディ内5軸手振れ補正や操作系の強化などが含まれているため、単純なデメリットではありません。それでも初代EOS R8の魅力を「フルサイズなのに極端に軽いこと」と考えていた人には、Mark IIが少し違う方向へ進んだと感じられる可能性があります。

約546gならフルサイズ機としては依然として軽量ですが、レンズを装着したシステム全体では差がさらに重要になります。RF24-105mm F4 L IS USMやRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMのような大型レンズを組み合わせれば、ボディが軽くてもシステム全体は大きく重くなります。

小型ボディを生かすレンズは、EOS R8 Mark IIおすすめレンズで用途別に紹介しています。

それでもEOS R8 Mark IIを選ぶ価値がある理由

ボディ内5軸手振れ補正でレンズ選びの自由度が広がった

EOS R8 Mark IIで最も大きな進化の一つが、ボディ内5軸手振れ補正の搭載です。初代EOS R8にはボディ内手振れ補正がなかったため、暗所での手持ち撮影ではレンズ内ISを持つRFレンズを選ぶ意味が大きくありました。

Mark IIでは、レンズ内ISを持たないRF50mm F1.8 STMやRF45mm F1.2 STMのような単焦点レンズでも、ボディ側の補正を利用できます。夜のスナップ、室内、夕景、静物など、被写体そのものが大きく動かない場面ではシャッタースピードを落としてISO感度を抑える撮影がしやすくなります。

対応レンズとの組み合わせではレンズ側とボディ側を協調させた補正も利用できます。R8系の小型軽量という方向を残しながら、初代の大きな弱点だった手ブレ補正を補ったことは、Mark IIを選ぶ強い理由になります。

組み合わせるレンズは、EOS R8 Mark IIおすすめレンズ7選で確認できます。

マルチコントローラー追加で操作性が大きく改善した

EOS R8 Mark IIには背面へマルチコントローラーが追加されています。ファインダーを覗いたままAFフレームを移動しやすくなり、人物、動物、スポーツ、スナップなど、撮影中に素早く測距位置を変えたい場面で操作性が向上しています。

初代R8は小型軽量化を優先した操作系で、上位機と比べるとAF位置を直接操作する部分が簡略化されていました。Mark IIではボディサイズを大きく増やさずにマルチコントローラーを追加したことで、R6系に近い撮影感覚へ一歩近づいています。

スペック表では画素数や連写速度ほど目立たない変更ですが、実際にカメラを頻繁に使うほど操作系の差は大きくなります。撮影者がカメラ任せの全域AFだけでなく、自分でAF位置を選びながら撮る場合には重要な進化です。

初代R8から変わった操作性については、EOS R8 Mark IIとR8の比較でも詳しく整理しています。

プリ連続撮影と被写体検出AFは動体撮影で使いやすい

EOS R8 Mark IIは、シャッターボタンを押し切る前の瞬間まで記録できるプリ連続撮影に対応しています。最大20コマまでさかのぼって記録できるため、鳥が枝から飛び立つ瞬間、選手が動き始める瞬間、子どもの表情が変わる瞬間など、人間の反応だけでは遅れやすい場面で有効です。

電子シャッターの最高約40コマ/秒と組み合わせれば、一瞬の動作から選べるコマ数は非常に多くなります。ただし、大量の写真が生成されるので、常時40コマ/秒で撮り続ける使い方より、決定的瞬間を狙う場面でプリ連続撮影を活用する方がR8 Mark IIの性格に合っています。

フルサイズの高感度性能、小型ボディ、高速電子シャッター、被写体検出AFを組み合わせられるため、旅行や日常撮影だけでなく、野鳥やスポーツへ挑戦できる余地もあります。小型機だから静物向けという位置づけではなくなっています。

動体撮影で上位機と比較する場合は、EOS R6 Mark III徹底解説も参考になります。

EOS R8 Mark IIを買うと後悔しやすい人

高画素と大幅なトリミングを重視する人

野鳥や飛行機を遠距離から撮影し、後から大きくトリミングすることが多い人には、約2420万画素のEOS R8 Mark IIより高画素のカメラが向く場合があります。EOS R7は約3250万画素のAPS-Cセンサーを搭載し、同じレンズでも約1.6倍相当の画角になるため、遠くの被写体を画面内で大きく捉えやすいカメラです。

EOS R6 Mark IIIも約3250万画素のフルサイズセンサーを搭載しています。フルサイズの画角を維持しながらトリミング余地を増やしたい場合には、R8 Mark IIより余裕があります。

EOS R8 Mark IIは、高画素によって被写体を後から切り出すカメラではありません。広角から標準域、人物、スナップ、旅行、暗所、動画などを一台で軽快に撮る用途で強みが出ます。

R7との性格の違いは、EOS R7とEOS R8 Mark IIの比較で詳しく解説しています。

長時間撮影と大量連写を一台でこなしたい人

一日中イベントを撮影する人、野鳥を長時間待ちながら撮る人、スポーツやモータースポーツで大量連写する人には、LP-E17とSDカード1枚という構成が負担になる可能性があります。バッテリー交換とカード残量を頻繁に意識する必要があり、撮影量が多いほど小型軽量化のための設計が弱点として現れます。

上位のEOS R6 Mark IIIはLP-E6Pを使用し、CFexpress Type BとSDカードの2スロット構成です。ボディは重くなりますが、長時間撮影、大量データ、高速記録、バックアップを重視する場合には上位機の設計が有利です。

R8 Mark IIは、必要な性能を小さなボディへ凝縮する方向のカメラです。撮影時間や枚数より携帯性を重視する人には向きますが、撮影現場で交換作業を減らしたい人には別のEOS Rの方が扱いやすくなります。

電源面の違いを確認する場合は、EOS R8 Mark IIのLP-E17運用も参考になります。

R6 Mark IIIに近い本格ボディを期待する人

EOS R8 Mark IIはボディ内手振れ補正とマルチコントローラーを搭載したことで、初代R8より本格的なカメラになりました。それでもR6 Mark IIIと同じ操作系、ファインダー、記録メディア、バッテリー、堅牢性を持つ小型版ではありません。

R6 Mark IIIは約3250万画素、約369万ドットEVF、LP-E6P、CFexpress Type B+SDカードという構成で、長時間撮影や高速データ処理を前提とした設計です。EOS R8 Mark IIは約236万ドットEVF、LP-E17、SDカードという小型機らしい構成なので、上位機との差は明確に残されています。

R8 Mark IIの価値は「R6を安くしたカメラ」であることではありません。必要な機能を絞りながら、約546gという軽さでフルサイズ、ボディ内手振れ補正、高速AF、40コマ/秒連写を持ち歩けるところにあります。

上位機の仕様は、EOS R6 Mark III徹底解説で比較できます。

EOS R8 Mark IIを買う価値がある人

旅行や日常撮影でフルサイズを軽く持ち歩きたい人

EOS R8 Mark IIが最も分かりやすく向いているのは、フルサイズ画質をできるだけ軽いシステムで持ち歩きたい人です。約546gのボディへRF28mm F2.8 STM、RF50mm F1.8 STM、RF45mm F1.2 STMなどの小型レンズを組み合わせれば、大型フルサイズ機とは違う軽快な構成になります。

旅行では広角から標準域を中心に撮り、夜景や室内ではボディ内手振れ補正を利用できます。人物撮影ではフルサイズらしいボケを生かし、スナップでは小型ボディを長時間持ち歩けるため、性能の高さより「実際に持って出る回数」を重視する人に向いています。

大きなレンズを中心に使うとR8 Mark IIの軽さは相対的に小さくなります。小型RFレンズと組み合わせたときに、このカメラの設計思想が最も分かりやすく生きてきます。

組み合わせやすいレンズは、EOS R8 Mark IIおすすめレンズ7選で紹介しています。

単焦点レンズを手持ちで使いたい人

初代EOS R8では、レンズ内ISを持たない単焦点レンズを暗所で使う場合、手ブレを抑えるにはシャッタースピードを確保する必要がありました。EOS R8 Mark IIではボディ内5軸手振れ補正が加わったため、明るい単焦点レンズとの組み合わせがさらに使いやすくなっています。

RF50mm F1.8 STMのような小型単焦点を装着すれば、ボディとレンズを合わせても比較的軽量です。室内、夕方、夜の街、カフェ、人物など、フルサイズと明るい単焦点の組み合わせを手軽に持ち出したい人には大きな魅力があります。

手振れ補正は動いている被写体そのものを止める機能ではありませんが、静止している人物、風景、建物、室内の小物などではシャッタースピードを下げられる余地が増えます。高ISOだけに頼らず撮影できる場面を増やせることがMark IIの強みです。

レンズ選びは、EOS R8 Mark IIに合うRFレンズも参考になります。

写真も4K動画も一台で撮りたい人

EOS R8 Mark IIは静止画だけでなく、動画機能も強化されたハイブリッド機です。クロップなしの4Kでは6Kオーバーサンプリングによる4K/60Pに対応し、フルHDでは180Pのハイフレームレート撮影も利用できます。

外部マイク端子とヘッドフォン端子も備えているため、Vlogだけに限定された動画カメラではありません。人物撮影、旅行記録、YouTube、イベント、商品紹介など、静止画と動画を同じボディで撮影したい人に対応できます。

一方で、4K/60Pを長時間連続で撮る場合には発熱やLP-E17の電力消費も考える必要があります。長時間収録専用機として見るより、写真撮影を中心にしながら必要な場面で高画質動画も撮れる軽量フルサイズとして考えると使いやすいでしょう。

動画を含む基本性能は、EOS R8 Mark II徹底解説で詳しく紹介しています。

EOS R7・EOS R6 Mark IIIと迷ったときの選び方

野鳥や飛行機を大きく撮るならEOS R7も強い

EOS R7とEOS R8 Mark IIは、どちらもボディ内手振れ補正を搭載していますが、撮影の得意分野は異なります。EOS R7は約3250万画素のAPS-Cセンサーを搭載し、RF100-500mmを装着すればフルサイズ換算で約160-800mm相当の画角になるため、遠くの被写体を大きく撮る用途に向いています。

EOS R8 Mark IIはフルサイズなので、同じレンズでも本来の画角を利用します。暗所、高感度、広角、人物のボケなどではフルサイズの特徴を生かしやすい一方、遠距離被写体を画面いっぱいに入れるためにはより長いレンズが必要になります。

野鳥や飛行機だけを中心に考えるならR7、旅行、人物、風景、夜景まで幅広く一台で撮るならR8 Mark IIという分け方ができます。センサーサイズそのものの優劣ではなく、必要な画角と撮影対象によって選択が変わります。

両機の違いは、EOS R7とEOS R8 Mark IIを比較で詳しく解説しています。

仕事や長時間撮影ならEOS R6 Mark IIIが有利

EOS R6 Mark IIIはEOS R8 Mark IIより大きく重い代わりに、約3250万画素、約369万ドットEVF、LP-E6P、CFexpress Type BとSDカードの2スロットなど、本格的な撮影環境を備えています。静止画だけでなく7K動画にも対応し、撮影データ量や長時間運用を重視した設計です。

仕事撮影、イベント、スポーツ、野鳥、長時間の動画撮影などでは、バッテリー容量やカード構成が撮影そのものの安定性に関係します。R8 Mark IIは軽量ですが、その軽量化によって省かれている部分を必要とするなら、最初からR6 Mark IIIを選んだ方が運用しやすくなります。

反対に、R6 Mark IIIの性能を日常撮影で使い切らない場合、約546gのR8 Mark IIを持ち歩く方が撮影機会を増やせる可能性があります。高性能な機種を買うことより、自分が実際に使う機能と持ち歩ける大きさを合わせることが重要です。

上位機との違いは、EOS R6 Mark III徹底解説で確認できます。

RF-Sレンズも使えるが画素数は減る

EOS R8 Mark IIはフルサイズ機ですが、RF-Sレンズも装着できます。RF-Sレンズを付けると約1.6倍のクロップ撮影へ切り替わるため、APS-C用のSIGMA RFマウントレンズなども利用できます。

ただし、約2420万画素のフルサイズセンサーからAPS-C相当の範囲だけを使用するため、記録画素数は大きく減ります。RF-Sレンズを常用する前提なら、APS-Cセンサー全体を利用できるEOS R7やEOS R10の方が画素を有効に使えます。

すでにRF-Sレンズを持っていて一時的に流用する場合には便利ですが、EOS R8 Mark IIを購入してからAPS-Cレンズばかりそろえると、フルサイズを選んだ意味が薄くなります。基本はフルサイズ対応RFレンズを使い、必要に応じてRF-Sも利用できる機種と考えると分かりやすくなります。

RF-Sレンズ使用時の画角と画素数は、EOS R8 Mark IIでAPS-Cレンズを使う方法で詳しく解説しています。

まとめ

EOS R8 Mark IIは、買ってはいけないカメラではありません。ただし、275,000円という価格だけを見て「R6シリーズに近い万能フルサイズが小さくなった」と考えると、LP-E17、SDカード1枚、約236万ドットEVF、約2420万画素、電子先幕最高約6コマ/秒などの部分で期待との差が生じる可能性があります。

高画素による大幅なトリミング、長時間の大量撮影、デュアルカードによるバックアップ、大容量バッテリー、本格的な動画収録を最優先するなら、EOS R7やEOS R6 Mark IIIも含めて比較した方が選びやすくなります。特に仕事やイベント撮影では、小型軽量より記録の冗長性や電源の余裕が重要になる場面があります。

一方で、EOS R8 Mark IIには初代R8になかったボディ内5軸手振れ補正が搭載され、マルチコントローラー、プリ連続撮影、強化されたAFなども加わりました。約546gのボディでフルサイズ、ボディ内手振れ補正、最高約40コマ/秒の電子シャッター連写、6Kオーバーサンプリング4K/60Pを持ち歩けることは、このカメラならではの強みです。

旅行、人物、スナップ、風景、室内、夜景を中心に、写真と動画を一台で撮りたい人には使いやすい構成です。RF50mm F1.8 STMやRF28mm F2.8 STMなどの小型レンズと組み合わせれば、フルサイズシステムを軽く持ち歩くというR8シリーズの魅力を生かせます。

EOS R8 Mark IIを選ぶ基準は、上位機より性能が低いかどうかではありません。高画素、デュアルカード、大容量バッテリーを削ってでも小型軽量を優先し、その代わりにフルサイズ画質、ボディ内手振れ補正、高速AF、動画性能を持ち歩きたいかどうかです。この条件に合う人なら、EOS R8 Mark IIは非常に特徴のはっきりしたフルサイズミラーレスになります。

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