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EOS R6 Mark IIIのスポーツ撮影設定|AF・連写・シャッター速度を競技別に解説

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EOS R6 Mark IIIのスポーツ撮影設定|AF・連写・シャッター速度を競技別に解説 カメラ

EOS R6 Mark IIIのスポーツ撮影設定|AF・連写・シャッター速度を競技別に解説

EOS R6 Mark IIIでスポーツを撮影するときは、AF性能や連写速度だけを見るより、競技の動きに合わせてシャッター速度、AFエリア、被写体検出、ISO感度を組み合わせることが重要です。

サッカーのように選手が広い範囲を動く競技と、野球のように動き出す場所を予測しやすい競技では、同じ設定が最適とは限りません。

体育館で行われるバスケットボールやバレーボールでは、動きを止めるシャッター速度を確保しながらISO感度を上げる必要があります。陸上競技では選手の進行方向を予測し、モータースポーツでは高速シャッターと流し撮りを使い分けます。

EOS R6 Mark IIIは、こうした撮影条件の変化へ対応しやすいカメラです。

この記事ではスポーツ撮影にテーマを絞り、最初に作っておきたい基本設定から、サッカー、野球、陸上、室内スポーツ、運動会、モータースポーツまで、競技ごとの設定を具体的に紹介します。

EOS R6 Mark III全体の機能や設定を確認したい場合は「EOS R6 Mark IIIのおすすめ設定」、野鳥向けの動体設定は「EOS R6 Mark IIIの野鳥撮影設定」も参考になります。

  1. EOS R6 Mark IIIのスポーツ撮影で最初に設定する項目
    1. AFはサーボAFを基本にする
    2. シャッター速度は1/1000秒前後から始める
    3. Mモード+ISOオートはスポーツ撮影で使いやすい
  2. AFエリアと被写体検出をスポーツ向けに設定する
    1. 広い範囲を動く選手には全域AFを使う
    2. 選手が密集する競技ではゾーンAFを使う
    3. 人物検出と顔・瞳AFをスポーツでも利用する
  3. サッカー・ラグビーなど広いフィールドの撮影設定
    1. サッカーは1/1600秒前後を基準にする
    2. ラグビーは選手同士が重なる場面を意識する
    3. フィールドスポーツでは100-500mmクラスも使いやすい
  4. 野球・テニス・陸上競技の撮影設定
    1. 野球は1/1600~1/2500秒で打撃を止める
    2. テニスは1/2000秒前後でラケットの動きを止める
    3. 陸上競技は正面と側面で撮り方を変える
  5. バスケットボール・バレーボールなど室内スポーツの設定
    1. バスケットボールは1/1000秒前後を維持する
    2. バレーボールはネット越しのAFに注意する
    3. 室内ではF2.8ズームや明るい単焦点が有利になる
  6. 運動会・子どものスポーツ撮影設定
    1. 徒競走は1/1250秒前後から始める
    2. ダンスや組体操はシャッター速度を少し調整できる
    3. 運動会では望遠だけに頼らず周囲の様子も残す
  7. モータースポーツと流し撮りの設定
    1. 車両を完全に止めるなら1/1600秒以上を使う
    2. 流し撮りは1/125秒前後から練習する
    3. 高速シャッターと流し撮りを両方使う
  8. スポーツ撮影で連写・ISO感度・記録設定を使い分ける
    1. 高速連写は必要な場面へ集中して使う
    2. ISO感度はシャッター速度を守るために使う
    3. 大量連写ではカード容量と書き込み速度も重要になる
  9. EOS R6 Mark IIIのスポーツ用カスタム設定を作る
    1. C1は屋外スポーツ用の基本設定にする
    2. C2は室内スポーツ用に設定する
    3. C3は流し撮りや特殊な設定用にする
  10. まとめ

EOS R6 Mark IIIのスポーツ撮影で最初に設定する項目

  • サーボAFを基本にして選手との距離変化へ対応する
  • シャッター速度は1/1000秒前後から始める
  • Mモード+ISOオートを使うと競技中の露出を管理しやすい

AFはサーボAFを基本にする

スポーツ撮影では、サーボAFを基本にすると設定を組み立てやすくなります。

競技中の選手はカメラとの距離が常に変化します。

サッカー選手がこちらへ走ってくる、陸上選手が直線を接近してくる、野球選手が走塁するなど、ピント位置は短時間で大きく移動します。

一度合わせた位置へピントを固定する撮り方では、その後の選手の移動によってピントが外れます。

サーボAFならシャッターボタンを操作している間も被写体との距離を追いながらピントを更新できます。

EOS R6 Mark IIIのスポーツ撮影では、まずサーボAFを設定し、その上で被写体検出やAFエリアを競技に合わせて調整すると分かりやすくなります。

選手がほとんど動かない表彰式や集合写真なら静止した被写体向けのAFも使えますが、試合中はサーボAFのまま撮影できる場面が多くなります。

AF方式そのものを整理したい場合は「AFエリアと測距点の基本」も参考になります。

シャッター速度は1/1000秒前後から始める

スポーツ撮影では、手ブレを防げるシャッター速度だけでは足りません。

止めたいのはカメラの揺れだけでなく、選手自身の動きです。

走っている人物を鮮明に止めるなら、1/1000秒前後を一つの基準にすると扱いやすくなります。

サッカー、野球、陸上、テニスなどでは1/1000~1/2000秒程度を使う場面が多くなります。

ジャンプ、スイング、ボールを蹴る瞬間など、手足や用具の高速な動きまで止めたい場合はさらに高速なシャッターを使います。

一方で、常に最速のシャッター速度を使う必要はありません。

動きが比較的少ない場面なら1/500~1/800秒でも撮れます。夕方や室内で光量が少ない場合は、必要以上にシャッター速度を上げるとISO感度も大きく上がります。

最初は1/1000秒程度を基準にして、被写体の速度と明るさを見ながら調整すると安定します。

シャッター速度と被写体ブレの関係は「シャッター速度と被写体ブレの考え方」も参考になります。

Mモード+ISOオートはスポーツ撮影で使いやすい

スポーツ撮影では、絞りとシャッター速度を撮影者が決め、明るさをISO感度で調整する方法が使いやすくなります。

例えば屋外スポーツなら、Mモード、1/1600秒、F4、ISOオートという形です。

選手を止めるために必要なシャッター速度を固定し、レンズの明るさや被写界深度を考えて絞りを決めます。

日なたと日陰が混在する競技場では、選手が移動するたびに明るさが変わります。

ISOオートを使えば、シャッター速度と絞りを維持したまま明るさの変化へ対応できます。

Avモードでも撮影できますが、光量が下がったときにシャッター速度が低下する可能性があります。

スポーツではシャッター速度が撮影結果を大きく左右するため、Mモードで先に固定する方法が分かりやすくなります。

ISOオートを使った露出の組み立て方は「ISOオートの使い方と設定」でも詳しく紹介しています。

AFエリアと被写体検出をスポーツ向けに設定する

  • 選手を自由に追う場合は広いAFエリアを使う
  • 複数の選手が重なる場面では狙う範囲を限定する
  • 顔や人物検出が効く場面では積極的に利用する

広い範囲を動く選手には全域AFを使う

サッカーやラグビーなど、選手が画面内を大きく移動する競技では広いAFエリアが使いやすくなります。

全域AFと人物検出を組み合わせれば、画面中央から外れた選手にもAFを追従させやすくなります。

スポーツ写真では被写体を常に中央へ配置するとは限りません。

選手の進行方向へ空間を残したり、ボールや他の選手を画面へ入れたりすることで、競技の流れを表現できます。

AFエリアが広ければ、構図を変えるたびにAFフレームを細かく移動する操作を減らせます。

特に望遠レンズでは被写体を画面内へ入れ続けるだけでも難しくなるため、カメラ側へ広い範囲を任せられることは大きな利点です。

一方、複数の選手が密集すると、カメラが別の人物を選ぶ場合があります。

そのときはAFエリアを狭めます。

全域AFの特徴と使い分けは「AFエリアの種類と使い方」でも確認できます。

選手が密集する競技ではゾーンAFを使う

バスケットボール、バレーボール、サッカーのゴール前などでは、複数の選手が重なります。

全域AFだけを使うと、撮影者が狙っている選手とは別の人物をカメラが選択する場合があります。

このような場面ではゾーンAFや狭いAFエリアを使い、最初に狙う範囲を限定すると撮影しやすくなります。

例えばバスケットボールでボールを持っている選手を追うなら、その人物が入る範囲へAFエリアを置きます。

一度狙った選手を捕捉できれば、サーボAFで追いながら連写します。

ゴール下では選手同士の距離が近いため、顔が一瞬隠れることもあります。

AFエリアを狭くすることで、背景や別の人物へ大きく移る可能性を減らせます。

EOS R6 Mark IIIではAF機能を一つに固定するより、競技の混雑度に応じて広いエリアと狭いエリアを切り替える方が実戦的です。

AF設定全体を整理したい場合は「EOS R6 Mark IIIのおすすめ設定」もあわせて確認できます。

人物検出と顔・瞳AFをスポーツでも利用する

人物検出や顔・瞳AFはポートレート専用の機能ではありません。

選手の顔が十分に見える距離で撮影できるスポーツでは、人物検出を利用できます。

陸上競技で正面から走ってくる選手、テニス選手、バスケットボール選手、運動会で走る子どもなどは、人物として追いやすい被写体です。

顔を検出できれば、ユニフォームや腕だけへピントが移るのを抑えやすくなります。

望遠撮影では選手の顔が画面内で小さくなる場合があります。

その場合は顔検出だけへ頼らず、選手の体全体をAFエリア内へ入れることも重要です。

距離が近づいて顔が大きくなれば、瞳まで検出できる場面が増えます。

EOS R6 Mark IIIの人物撮影機能については「EOS R6 Mark IIIのポートレート撮影設定」でも詳しく紹介しています。

サッカー・ラグビーなど広いフィールドの撮影設定

  • 1/1000~1/2000秒で走る選手を止める
  • 広いAFエリアで選手を追い続ける
  • 望遠ズームを使って距離の変化へ対応する

サッカーは1/1600秒前後を基準にする

サッカーでは選手が常に動いているため、1/1600秒前後から始めると使いやすくなります。

ボールを蹴る足や走っている選手をしっかり止めたい場合は1/2000秒程度まで上げます。

日中の屋外なら、F4~F5.6程度とISOオートを組み合わせても十分なシャッター速度を確保しやすくなります。

曇天や夕方ではISO感度が上がります。

画質を優先してISO感度を下げるためにシャッター速度を落としすぎると、選手の顔や足がぶれる可能性があります。

サッカーでは被写体ブレを防ぐことを優先すると、使える写真を増やしやすくなります。

ボールを持っている選手を追う場合はサーボAFと全域AFを基本にします。

ゴール前のように選手が密集する場面ではゾーンAFへ切り替える方法もあります。

望遠レンズを使ったスポーツ撮影の考え方は「望遠レンズで動体を撮る方法」も参考になります。

ラグビーは選手同士が重なる場面を意識する

ラグビーも広いフィールドを高速で動く競技ですが、サッカー以上に選手同士が密集する場面があります。

タックル、ラック、モールでは複数の選手が重なり、人物検出が別の選手へ移る可能性があります。

広い場所を走っている選手を追うときは全域AFを使い、密集した場面ではゾーンAFを利用すると撮影意図を反映しやすくなります。

シャッター速度は1/1250~1/2000秒程度を基準にできます。

接触する瞬間やボールを投げる腕まで止めたい場合は高速側へ調整します。

連写は選手が接触する直前から短く使うと、最も動きの大きい瞬間を残しやすくなります。

長時間連写し続けると似た写真が大量に増えるため、展開を読んで数秒単位で使う方が写真整理も楽になります。

連写の使い方は「ドライブモードと連写の選び方」でも整理しています。

フィールドスポーツでは100-500mmクラスも使いやすい

観客席やフィールド外から撮影する場合、選手との距離は大きく変化します。

近くへ来たときは100mm前後、反対側へ移動したときは400~500mmが必要になることがあります。

そのため望遠ズームはフィールドスポーツとの相性が良いレンズです。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMのようなレンズなら、選手との距離に合わせて画角を変えられます。

一方、夕方やナイターでは開放F値の明るい70-200mm F2.8なども有力です。

焦点距離は短くなりますが、シャッター速度を確保するための光量を得やすくなります。

EOS R6 Mark IIIは望遠レンズを使った動体撮影でAF性能を生かしやすいカメラです。

望遠域の選び方は「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」も参考になります。

野球・テニス・陸上競技の撮影設定

  • 野球は動き出す位置を予測して撮る
  • テニスはラケットとボールを止める高速シャッターを使う
  • 陸上は正面・側面でAFと構図を変える

野球は1/1600~1/2500秒で打撃を止める

野球では、バッター、ピッチャー、走者など撮影する対象によって動きが異なります。

打撃を撮る場合は1/1600~1/2500秒程度を使うと、バットや腕の動きを止めやすくなります。

ピッチャーの投球も腕やボールの速度が非常に速いため、高速シャッターが必要です。

一方、守備位置に立っている選手を撮るだけなら1/800~1/1000秒程度でも対応できます。

野球は選手が動き出す位置を予測しやすい競技です。

バッターなら打席、ピッチャーならマウンド、一塁走者ならベース周辺へあらかじめカメラを向けられます。

この特徴を利用し、AFエリアを狙う場所へ置いて待つ撮影も有効です。

動き始めたらサーボAFと短い高速連写で追います。

高速シャッターの基本は「シャッター速度と動きの止め方」でも詳しく紹介しています。

テニスは1/2000秒前後でラケットの動きを止める

テニスは選手だけを見ると移動距離が限られていますが、ラケットとボールの速度が非常に速い競技です。

インパクトの瞬間を止めたい場合は1/2000秒前後、明るさに余裕があれば1/2500秒以上も使えます。

人物だけを撮るなら1/1000~1/1600秒程度でも十分な場面があります。

テニスではボールを画面へ入れることで、選手が何をしているのか分かりやすくなります。

そのため選手だけを大きく切り取らず、ラケットの先やボールが入る程度の余白を残して構図を作ります。

サーブではボールを上へ投げるため、縦位置も使いやすくなります。

AFはサーボAFと人物検出を基本にし、選手が一人で大きく写る場面なら全域AFが使いやすくなります。

スポーツ写真で人物を追うAFの考え方は「EOS R6 Mark IIIの人物撮影設定」も応用できます。

陸上競技は正面と側面で撮り方を変える

陸上競技では、撮影位置によってAFの難しさが変わります。

100m走などを正面から撮る場合、選手は撮影者へ高速で接近します。

この場面ではサーボAFの追従性能が重要になり、シャッター速度は1/1600~1/2500秒程度が使いやすくなります。

全身を止めながら顔へピントを合わせたい場合は人物検出を利用します。

側面から走る選手を撮る場合は、撮影距離の変化が小さくなるためAFは安定しやすくなります。

通常の高速シャッターで動きを完全に止めてもよく、少しシャッター速度を落として流し撮りに挑戦することもできます。

跳躍競技ではジャンプの頂点、投てき競技では用具を離す瞬間など、競技ごとに狙うタイミングが異なります。

連写を始める位置を決めておくことで、必要な場面を効率よく残せます。

高速連写の設定については「連写とドライブモードの設定」も参考になります。

バスケットボール・バレーボールなど室内スポーツの設定

  • 室内でもシャッター速度を優先してISO感度を上げる
  • 明るいF2.8ズームや単焦点を活用する
  • 照明による明るさや色の変化も確認する

バスケットボールは1/1000秒前後を維持する

体育館は肉眼では十分に明るく感じても、スポーツ撮影では光量が不足しやすい場所です。

バスケットボールでは選手の移動、ジャンプ、腕の動きが速いため、1/800~1/1250秒程度を確保したい場面が多くなります。

F2.8のズームレンズを使い、ISO感度をオートにすると設定しやすくなります。

ISO3200やISO6400まで上がる場合でも、シャッター速度を大きく落として選手をぶらすより、動きを止めることを優先した方がスポーツ写真として使いやすくなります。

ゴール下では複数の選手が重なります。

全域AFで狙った選手から外れる場合はゾーンAFを使い、ボールを持っている選手付近へ狙いを限定します。

ジャンプシュートでは選手の頂点付近から短く連写すると、フォームの良い写真を選びやすくなります。

高ISO撮影については「ISO感度とノイズの関係」も参考になります。

バレーボールはネット越しのAFに注意する

バレーボールでは、ネットがカメラと選手の間に入ることがあります。

AFがネットへ引かれる場合は、人物検出だけへ任せずAFエリアを狭めて選手側へ合わせます。

シャッター速度は1/1000~1/1600秒程度を基準にします。

スパイクやブロックでは腕とボールの速度が速いため、明るさが確保できるなら高速側を選びます。

ジャンプの最高点を狙う場合は、選手が跳び始めた段階から連写を始める方法があります。

ボールまで画面へ入れたい場合は、選手の上側へ余白を残して構図を作ります。

望遠レンズで選手だけを大きく写しすぎると、ボールが画面外へ出やすくなります。

競技の内容が伝わる写真を狙うなら、人物だけでなくネットやボールとの位置関係も考えます。

AFエリアの選択については「AFエリアの使い分け」も参考になります。

室内ではF2.8ズームや明るい単焦点が有利になる

体育館撮影ではレンズの明るさがシャッター速度に直結します。

70-200mm F2.8クラスの望遠ズームは、室内スポーツで使いやすい代表的なレンズです。

F4やF5.6の望遠ズームと比べると、同じシャッター速度でもISO感度を抑えやすくなります。

撮影位置が固定され、選手との距離が大きく変化しない場合は85mm、135mmなどの明るい単焦点も使えます。

単焦点はズームできないため構図の自由度は下がりますが、F1.8やF2付近を使えることで暗い体育館でも高速シャッターを確保しやすくなります。

EOS R6 Mark IIIではRFレンズに加えて、アダプターを介したEFレンズも選択肢になります。

キヤノンのレンズ互換性は「Canonレンズ対応表」から確認できます。

運動会・子どものスポーツ撮影設定

  • 運動会では競技開始前に撮影位置と焦点距離を決める
  • 徒競走は1/1000~1/1600秒を基準にする
  • 競技中だけでなく表情や待ち時間も撮影する

徒競走は1/1250秒前後から始める

運動会の徒競走では、1/1000~1/1600秒程度を基準にすると子どもの走る姿を止めやすくなります。

正面から撮る場合は撮影者へ近づいてくるため、サーボAFと人物検出を利用します。

ゴール付近では複数の子どもが密集する可能性があるため、狙う子どもを事前に決めておくことが重要です。

スタート前に服の色や走るレーンを確認し、ファインダー内で見失わないようにします。

連写はスタートから最後まで押し続ける必要はありません。

スタート直後、こちらへ近づいてくる場面、ゴール前など、欲しい瞬間で数秒ずつ使うと写真の整理もしやすくなります。

子どもが画面内で小さいうちは全身を追い、近づいてきたら顔や上半身を狙う方法もあります。

人物を追う基本設定は「EOS R6 Mark IIIのポートレート撮影設定」にも共通する部分があります。

ダンスや組体操はシャッター速度を少し調整できる

運動会では徒競走のような高速競技だけでなく、ダンスや演技もあります。

動きの速さが比較的穏やかな場面なら1/500~1/1000秒程度でも撮影できます。

ジャンプや大きな腕の動きを完全に止めたい場合は1/1000秒以上へ上げます。

複数の子どもを一緒に写す場合は、絞りをF5.6やF8程度まで絞ることで前後の人物へピントを残しやすくなります。

一人だけを大きく撮るなら絞りを開け、背景を整理する方法もあります。

運動会では一つの設定を一日中使うより、徒競走、団体競技、演技などに合わせてシャッター速度と絞りを変える方が撮りやすくなります。

設定変更を素早く行いたい場合は、用途ごとにカスタム撮影モードへ登録しておく方法も便利です。

カメラ設定の基本は「EOS R6 Mark IIIのおすすめ設定」でも整理しています。

運動会では望遠だけに頼らず周囲の様子も残す

運動会では望遠レンズで子どもを大きく撮ることへ意識が集中しやすくなります。

一方、運動会らしさを残すなら、校庭、旗、応援する子ども、スタート地点、競技後の表情なども写真になります。

望遠ズームで競技を撮りながら、標準域で周囲を撮ると一日の記録として変化が出ます。

望遠では選手一人の表情を残し、広い画角では競技全体の状況を残します。

EOS R6 Mark IIIをスポーツ撮影へ使う場合、高速性能を発揮する写真だけが対象になるわけではありません。

競技前後の静かな場面では単写へ戻し、表情や周囲の雰囲気を丁寧に撮影できます。

望遠レンズの使い方は「望遠レンズの特徴と撮影方法」も参考になります。

モータースポーツと流し撮りの設定

  • 完全に止めるなら高速シャッターを使う
  • 速度感を出すならシャッター速度を落として流し撮りする
  • AFと連写を使いながら車両の動きへカメラを合わせる

車両を完全に止めるなら1/1600秒以上を使う

自動車やオートバイを鮮明に止める場合は、高速シャッターを使います。

1/1600~1/3200秒程度を使えば、車体の形を止めやすくなります。

真正面から接近する車両では撮影距離が急速に変化するため、サーボAFが重要です。

AFエリアを広くして車体を捕捉し、そのまま連写します。

高速シャッターで撮影すると車体そのものは非常に鮮明になりますが、タイヤまで止まり、速度感が弱く見えることがあります。

記録写真として車両を鮮明に残したい場合には有効です。

レース中の一瞬を切り取る場合には、他のスポーツと同じように高速連写も役立ちます。

EOS R6 Mark IIIで高速動体を追う考え方は「EOS R6 Mark IIIの野鳥撮影設定」にも共通します。

流し撮りは1/125秒前後から練習する

モータースポーツらしい速度感を出したい場合は流し撮りを使います。

車両の動きに合わせてカメラを横へ振りながら、シャッター速度を低くします。

最初は1/125~1/250秒程度から始めると成功率を確保しやすくなります。

慣れてきたら1/60秒、1/30秒と下げることで背景の流れを大きくできます。

シャッター速度を下げるほど車体までぶれる可能性が高くなります。

流し撮りでは一枚だけ狙うより連写を使い、その中から車体が鮮明に残った写真を選ぶ方法が使いやすくなります。

AFはサーボAFを使い、車両へ合わせたままカメラを振ります。

カメラの動きをシャッターを切る瞬間だけ止めると失敗しやすいため、撮影前から撮影後まで一定の速度で振り続けます。

流し撮りの基本については「流し撮りとシャッター速度の設定」も参考になります。

高速シャッターと流し撮りを両方使う

モータースポーツ撮影では、すべてを流し撮りにする必要はありません。

高速シャッターで車体やライダーを鮮明に止める写真と、低速シャッターで背景を流す写真を両方撮ることで、写真の種類を増やせます。

同じコーナーでも、1/2000秒で撮れば車両の細部を残しやすく、1/125秒で撮れば速度感を表現できます。

一つの競技の中でシャッター速度を大きく変えるため、カスタム撮影モードへ設定を登録しておく方法も便利です。

C1を高速シャッター用、C2を流し撮り用と分ければ、短時間で切り替えられます。

EOS R6 Mark IIIのように多くの撮影機能を持つカメラでは、毎回メニューから設定するより、よく使う組み合わせを事前に作っておく方が実戦的です。

カスタム設定を含む基本操作は「EOS R6 Mark IIIのおすすめ設定」も参考になります。

スポーツ撮影で連写・ISO感度・記録設定を使い分ける

  • 連写は決定的な瞬間の前後で短く使う
  • ISO感度を無理に下げずシャッター速度を優先する
  • 大量撮影を考えてメモリーカードと保存容量を準備する

高速連写は必要な場面へ集中して使う

EOS R6 Mark IIIの高速連写はスポーツ撮影で大きな武器になります。

一方、試合開始から終了まで連写し続ける使い方は効率的ではありません。

写真枚数が極端に増えると、撮影後に似た写真を大量に確認することになります。

スポーツでは動きが大きくなる瞬間を予測し、その前後だけ連写する方法が使いやすくなります。

サッカーならシュートや競り合い、野球なら投球や打撃、バスケットボールならシュート、陸上ならスタートやゴールなどです。

決定的な動きが始まる少し前からシャッターを押し、動きが終わったら離します。

高速連写は成功率を高めるための機能ですが、撮影者がタイミングを考えなくてもよくなる機能ではありません。

競技の展開を見ながら連写することで、写真枚数を抑えながら良い瞬間を残せます。

連写モードの違いについては「単写・低速連写・高速連写の使い分け」も参考になります。

ISO感度はシャッター速度を守るために使う

スポーツ撮影ではISO感度が高くなることを必要以上に避けると、シャッター速度が不足します。

屋外の日中ならISO100~800程度で撮影できる場面があります。

曇天、夕方、体育館、ナイターではISO1600、3200、6400以上になることもあります。

重要なのは、そのISO感度で必要なシャッター速度を確保できているかです。

ISO感度を下げるために1/1000秒を1/250秒へ落とせば、ノイズは減っても選手の動きがぶれる可能性があります。

スポーツ写真では、多少ノイズがあっても顔や動作が鮮明な写真の方が使いやすくなります。

そのためMモード+ISOオートを使い、シャッター速度と絞りを先に決める方法が有効です。

ISO感度の仕組みは「ISO感度とノイズの関係」で詳しく整理しています。

大量連写ではカード容量と書き込み速度も重要になる

スポーツ撮影では、一回の撮影で大量の写真が増えます。

高速連写を何度も使えば、短時間でも数百枚、長時間の大会なら数千枚になることがあります。

カメラの連写性能が高くても、記録メディアへの書き込みが追いつかなければ、撮影途中で連写が止まりやすくなります。

高速連写を頻繁に使う場合は、対応する高速なメモリーカードを用意します。

容量も余裕を持たせます。

RAWで大量に撮影する場合はJPEGのみの場合と比べて保存容量が大きくなります。

試合の途中でカード容量が不足しないよう、撮影前に空き容量を確認します。

撮影後のパソコン側にも保存領域が必要です。

EOS R6 Mark IIIの高速性能を生かすには、カメラ本体だけでなく記録メディアや保存環境まで含めて準備することが重要です。

カメラの記録形式については「RAWとJPEGの違いと使い分け」も参考になります。

EOS R6 Mark IIIのスポーツ用カスタム設定を作る

  • C1を屋外スポーツ用に設定する
  • C2を室内スポーツ用に設定する
  • C3を流し撮りなど特殊な撮影用に使う

C1は屋外スポーツ用の基本設定にする

サッカー、野球、陸上など屋外スポーツを頻繁に撮るなら、C1へ基本設定を登録しておくと便利です。

一例として、

Mモード
1/1600秒
F4
ISOオート
サーボAF
人物検出
全域AF
高速連写

という設定を基準にできます。

撮影場所へ着いたらC1を呼び出し、その日の天候や競技に合わせてシャッター速度だけ微調整します。

走る速度がそれほど速くなければ1/1000秒、激しい動きなら1/2000秒へ変更します。

基本設定を登録しておけば、前日に風景やポートレートを撮影していても、スポーツ用の状態へすぐ戻せます。

スポーツ撮影では開始直後から動きが始まるため、設定確認に時間をかけず撮影へ入れることが利点です。

カスタム設定を含むEOS R6 Mark IIIの基本設定は「EOS R6 Mark IIIのおすすめ設定」でも整理しています。

C2は室内スポーツ用に設定する

体育館スポーツでは屋外と光量が大きく異なります。

C2には室内用として、

Mモード
1/1000秒
F2.8
ISOオート
サーボAF
人物検出
ゾーンAFまたは全域AF
高速連写

といった設定を登録できます。

バスケットボールやバレーボールでは選手が密集するため、AFエリアは競技によって変更します。

体育館が暗い場合でも、まずシャッター速度を維持します。

明るさが足りなければISO感度が上がりますが、選手の動きを止めることを優先します。

レンズがF4の場合はISO感度もさらに高くなりやすくなります。

室内スポーツを頻繁に撮影するなら、F2.8ズームや明るい単焦点を用意する意味が大きくなります。

EOS Rシリーズで利用できるレンズは「Canonレンズ対応表」から確認できます。

C3は流し撮りや特殊な設定用にする

C3には通常のスポーツ撮影と大きく異なる設定を登録すると便利です。

モータースポーツの流し撮りなら、

TvまたはMモード
1/125秒
ISOオート
サーボAF
高速連写

といった設定を用意できます。

通常撮影では1/1600秒を使っていたのに、流し撮りのために一気に1/125秒へ変更する場合、ダイヤル操作だけで切り替えられると便利です。

競技によってはC3を夜間用、室内用、動画用など別の目的に使っても構いません。

重要なのは、自分が繰り返し使う設定を登録することです。

カスタム撮影モードは決まった数値を永久に固定するための機能ではありません。

撮影開始時の基準となる設定を瞬時に呼び出すための機能として使うと、EOS R6 Mark IIIの操作を簡略化できます。

用途別設定の考え方は「EOS R6 Mark IIIの野鳥撮影設定」とも共通します。

まとめ

EOS R6 Mark IIIでスポーツを撮影するときは、サーボAF、高速連写、高速シャッターを中心に設定を組み立てます。

最初の基本設定としては、Mモード、1/1000~1/1600秒、ISOオート、サーボAF、人物検出、全域AFから始めると分かりやすくなります。

サッカーやラグビーでは1/1600秒前後を基準にし、広いAFエリアを使って選手を追います。

野球やテニスでは1/1600~1/2500秒程度までシャッター速度を上げることで、バット、ラケット、腕の動きを止めやすくなります。

陸上競技では正面から接近する選手をサーボAFで追い、1/1600~1/2500秒程度を使います。

バスケットボールやバレーボールなどの室内競技では、1/800~1/1250秒程度を確保し、ISO感度が高くなっても被写体ブレを防ぐことを優先します。

運動会では徒競走と演技でシャッター速度を変え、競技前後の表情や会場全体も記録すると写真に変化を付けられます。

モータースポーツでは高速シャッターで車体を止める撮影と、1/125秒前後から始める流し撮りを使い分けられます。

EOS R6 Mark IIIのスポーツ撮影で重要なのは、最高性能を常に使うことではありません。

競技の動き、撮影距離、光量、選手の密集度に合わせて、シャッター速度、AFエリア、連写、ISO感度を調整することです。

屋外用、室内用、流し撮り用の設定をC1・C2・C3へ登録しておけば、撮影中の切り替えも速くなります。

EOS R6 Mark III全体の設定は「EOS R6 Mark IIIのおすすめ設定」、野鳥などさらに高速な動体撮影は「EOS R6 Mark IIIの野鳥撮影設定」、キヤノンの他機種やレンズは「キヤノン大全」から確認できます。

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