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Canon FDマウントとは?フィルムカメラとFDレンズの選び方・使い方

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Canon FDマウントとは?フィルムカメラとFDレンズの選び方・使い方 カメラ豆知識

Canon FDマウントとは?フィルムカメラとFDレンズの選び方・使い方

「fdマウント フィルムカメラ」と検索する人は、キヤノンのFDマウントに対応するカメラやレンズの種類、現在も撮影に使えるのか、中古で購入するときに何を確認すればよいのかを知りたいはずです。FDマウントは、キヤノンがフィルム一眼レフの主力として展開したレンズマウントです。F-1、AE-1、A-1、New F-1、T90などのカメラと、多数の単焦点レンズやズームレンズが用意されました。

FDマウントのカメラはオートフォーカスを搭載せず、撮影者がフォーカスリングを回してピントを合わせます。絞りやシャッタースピードも自分で確認しながら操作するため、デジタルカメラとは違う撮影手順を楽しめます。FDレンズはフィルムカメラで使うほか、市販のマウントアダプターを介してEOS Rシリーズなどのミラーレスカメラでも使用できます。

現在流通しているFDマウント製品は中古品が中心です。カメラ本体の露出計やシャッター、レンズのカビや絞り羽根、マウントの状態を確認する必要があります。この記事では、FDマウントの歴史と構造、代表的なフィルムカメラ、FDレンズの選び方、中古品の点検方法、EOS Rシリーズで活用する方法まで解説します。

FDマウントの歴史と基本構造

  • Canon F-1とFDマウントの誕生
  • 旧FDレンズとNew FDレンズの違い
  • FDマウントからEFマウントへの転換

Canon F-1とFDマウントの誕生

キヤノンのFDマウントシステムを象徴する最初のカメラが、1971年3月に発売されたCanon F-1です。F-1はプロの使用を想定した35mmフィルム一眼レフとして開発され、交換式ファインダー、モータードライブ、長尺フィルム用のアクセサリーなどを含む大規模なシステムが構築されました。キヤノンカメラミュージアムによると、F-1は10万回の撮影に耐える耐久性と、マイナス30℃からプラス60℃、湿度90%に対応する耐環境性能を目標に設計されています。

FDマウントは内径48mm、フランジバック42mmのスピゴット式マウントです。カメラとレンズの間には、絞り値や開放F値を伝える機械式のレバーとピンが設けられています。電気接点を使わず、カメラ側の機構がレンズの絞りを動かします。ファインダーを見ている間は絞りを開いた状態に保ち、シャッターを切る瞬間に設定した絞り値まで絞り込む自動絞りにも対応します。

FDマウントは先代のFLマウントを基礎にしながら、開放測光と自動露出への対応を進めた規格です。初期のF-1やFTbから、電子制御を採用したAE-1やA-1まで、同じFDレンズ群を活用できました。長期間にわたってボディとレンズを組み合わせられるシステムとして、1970年代から1980年代のキヤノン一眼レフを支えました。

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旧FDレンズとNew FDレンズの違い

FDレンズには、金属製の締め付けリングを備えた旧FDレンズと、1979年から展開されたNew FDレンズがあります。旧FDレンズは、レンズ本体を所定の位置に合わせたまま、後部の締め付けリングを回して固定します。装着中にレンズ本体が回転しないため、レンズとボディの接触面をこすらずに固定できる構造です。銀色のリングを持つ初期型や、鏡筒全体を黒くまとめた後期型が存在します。

New FDレンズは、レンズ本体を回転させて装着する方式です。現代のバヨネットマウントに近い操作で、レンズをボディに差し込み、決められた位置まで回すと固定されます。キヤノンはNew FDレンズを1979年から1989年の製品系列として整理しています。従来のFDマウントとの互換性を維持しながら、レンズ交換の操作を簡略化し、鏡筒の小型化と軽量化を進めました。

旧FDとNew FDは装着操作や外観が異なりますが、どちらもFDマウントのフィルムカメラで使用できます。絞りリングにある「A」や「○」の位置へ合わせると、対応ボディが絞りを制御します。マニュアル露出で絞り値を直接指定する場合は、絞りリングをF1.4、F2.8、F5.6などの数値へ合わせます。

中古で選ぶ際は、旧FDとNew FDを名称だけで判断せず、重量、フォーカスリングの感触、絞りの動作、光学系の状態を確認します。旧FDは金属部品を多く使用した製品が目立ち、New FDは携行しやすい製品がそろっています。光学設計が近いモデルもあるため、撮影目的と個体状態を基準に選ぶことが大切です。

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FDマウントからEFマウントへの転換

キヤノンは1987年にEOSシステムとEFマウントを導入しました。EFマウントは、カメラとレンズの連動を電気信号で行い、レンズ内モーターによるオートフォーカスと電子絞りを採用した規格です。FDマウントとの機械的な互換性は引き継がれず、FDレンズをEFマウントのカメラへ直接装着することはできません。キヤノンはこの転換を、FDマウントから完全電子化されたEFマウントへの切り替えとして説明しています。

FDマウントのフランジバックは42mm、EFマウントは44mmです。FDレンズで無限遠へピントを合わせるには、レンズを撮像面から42mmの位置に置く必要があります。EFマウントのボディではマウント面が撮像面から44mm離れているため、単純な筒状アダプターを追加するとFDレンズが本来の位置からさらに遠ざかります。この構造では無限遠へピントが届きません。無限遠撮影に対応するFD-EFアダプターには補正レンズが必要となり、焦点距離や画質に影響が出ます。

FDレンズを現代のデジタルカメラで使う場合、EFマウント一眼レフは扱いにくい組み合わせです。フランジバックが短いミラーレスカメラでは、光学補正を行わない機械式アダプターでFDレンズを本来の位置に配置できます。EOS RシリーズのRFマウントはフランジバック20mmであり、FDマウントとの差をアダプターの厚さとして確保できます。

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FDマウントの代表的なフィルムカメラ

  • Canon F-1とNew F-1の特徴
  • Canon AE-1とAE-1 Programの特徴
  • Canon A-1とT90の特徴

Canon F-1とNew F-1の特徴

Canon F-1は、耐久性とシステム拡張性を重視したプロ向けフィルム一眼レフです。基本操作はマニュアル露出で、撮影者がシャッタースピードと絞りを設定します。交換式ファインダーやフォーカシングスクリーン、モータードライブなど、多数のアクセサリーを組み合わせられる点が特徴です。機械式カメラとしての操作感を重視し、金属製の重厚なボディを使いたい人に適しています。

1981年に登場したNew F-1は、初代F-1の設計思想を継承しながら、電子制御と機械制御を組み合わせたハイブリッドシャッターを採用しました。装着するファインダーやモータードライブによって、絞り優先AEやシャッター速度優先AEにも対応します。キヤノンは初代F-1を10年間維持する方針を掲げ、その期間を経て次世代のプロ用カメラとしてNew F-1を投入しました。

中古のF-1を選ぶ場合は、初代F-1、後期型F-1、New F-1を区別します。名称が似ていますが、ボディ構造、対応するファインダー、モータードライブ、露出制御、電池の扱いが異なります。アクセサリーを追加する場合は、初代用とNew F-1用を混同しないように確認します。

F-1系は長期間使用された個体が多く、外観の傷だけで状態を判断できません。シャッター幕の走行、低速シャッター、露出計、フィルム巻き上げ、モルト、ファインダー内部、電池室を確認します。整備履歴が明確な個体は、フィルム撮影を継続するうえで扱いやすい選択です。

Canon AE-1とAE-1 Programの特徴

Canon AE-1は1976年4月に発売された35mmフィルム一眼レフです。CPUを搭載し、電子制御によるシャッター速度優先AEを採用しました。撮影者がシャッタースピードを決めると、カメラが被写体の明るさに応じて絞り値を制御します。動く被写体では高速シャッター、暗い場面では低速シャッターという形で、撮影意図を反映しながら露出を合わせられます。

AE-1 Programは1981年4月に発売され、AE-1のシャッター速度優先AEにプログラムAEを追加しました。プログラムAEでは、シャッタースピードと絞りの組み合わせをカメラが決定します。露出操作に慣れていない人でも撮影を始めやすく、必要に応じてシャッタースピード優先やマニュアル露出へ切り替えられます。

AE-1とAE-1 Programは中古市場で見つけやすく、FD50mm F1.8やFD50mm F1.4との組み合わせも豊富です。両機は電子制御シャッターを採用しているため、対応する電池がなければ撮影できません。購入時には電池を入れた状態で、露出計、シャッター、巻き上げ、セルフタイマーを確認します。

シャッターを切った際に甲高い音が出る個体は、内部機構の潤滑状態が変化していることがあります。音が出ても撮影できる場合はありますが、今後も使い続ける予定なら整備済み個体を選ぶと管理しやすくなります。ファインダーの曇りやプリズムの腐食、モルトの劣化も確認します。

Canon A-1とT90の特徴

Canon A-1は1978年4月に発売されたAシリーズの上位機です。シャッター速度優先AE、絞り優先AE、プログラムAE、絞り込みAE、スピードライトAEという5種類の自動露出に対応します。撮影者が絞りを決めて背景のボケを調整する撮影、シャッタースピードを決めて動きを表現する撮影、カメラに露出を任せる撮影を1台で使い分けられます。

A-1はファインダー内に撮影情報を表示し、ダイヤル操作で露出モードを切り替えます。FDレンズを使ったマニュアルフォーカス撮影を楽しみながら、自動露出も積極的に使いたい人に適しています。電子制御部分が多いため、電池室の腐食、表示の欠け、露出計の精度、低速から高速までのシャッター動作を確認します。

T90は1986年2月に発売されたTシリーズの上位機で、FDマウントを採用した多機能一眼レフです。モータードライブをボディに内蔵し、フィルムの巻き上げと巻き戻しを自動化しています。外装は曲面を取り入れた形状で、後のEOSシリーズにつながる操作設計を感じられます。

T90は撮影機能が豊富ですが、電気系統やモーターに依存する部分が多く、長期保管された個体では動作状態の確認が重要です。電源、液晶表示、シャッター、巻き上げ、巻き戻し、測光、モード切り替えを確認します。機械式の操作を中心に楽しむならF-1、簡単な自動露出を使うならAE-1 Program、複数のAEを使うならA-1、電動化された操作を求めるならT90という選び方ができます。

FDレンズの選び方と描写の特徴

  • FD50mm標準レンズの選び方
  • FD28mm・35mm広角レンズの選び方
  • FD85mm・100mm・135mm中望遠レンズの選び方

FD50mm標準レンズの選び方

最初のFDレンズとして選びやすい焦点距離が50mmです。35mmフィルムカメラでは自然な遠近感を得やすく、人物、風景、街中のスナップ、料理、小物など多くの被写体に対応します。FD50mm F1.8は小型で扱いやすく、FD50mm F1.4は明るい開放F値と浅い被写界深度を活用できます。

FD50mm F1.4には、初期型、S.C.やS.S.C.表記を持つ旧FD型、New FD型など複数の仕様があります。New FD50mm F1.4は1979年6月に発売され、7群7枚のレンズ構成、最短撮影距離0.45m、重量235gです。旧FD50mm F1.4にも複数の世代があるため、外観と型名を確認します。

開放F1.4ではピントの合う範囲が狭く、周辺光量の低下や色にじみが見える場面があります。F2からF2.8へ絞ると被写界深度が広がり、画面全体を整えやすくなります。開放の柔らかな描写を人物撮影に使い、絞った状態を風景や建物に使うなど、一つのレンズで描写を変えられます。

中古購入では、前玉と後玉の傷、内部のカビや曇り、絞り羽根の油、フォーカスリングの重さを確認します。50mmレンズは流通数が多いため、価格だけで決めず、光学系と操作部分の状態が整った個体を選びます。

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FD28mm・35mm広角レンズの選び方

FD28mmは広い範囲を写しやすく、風景、建築、室内、旅行、街中のスナップに適した焦点距離です。被写体へ近づくと遠近感が強まり、手前を大きく、背景を小さく見せられます。画面内に多くの要素が入るため、主役の位置と背景の整理が重要です。

FD35mmは28mmほど広角感が強くなく、人物を含むスナップや日常風景に使いやすい焦点距離です。標準レンズに近い感覚を保ちながら、周囲の状況まで写せます。FD35mm F2、FD35mm F2.8、New FD35mm F2、New FD35mm F2.8などから、明るさ、重量、価格を基準に選べます。

New FD35mm F2.8は1979年6月発売で、5群6枚、最短撮影距離0.35m、重量165gです。小型のフィルムカメラやミラーレスカメラと組み合わせても持ち歩きやすい寸法です。FD35mm F2 S.S.C.にはスーパー・スペクトラ・コーティングが採用され、カラーバランスを整える設計が説明されています。

広角レンズは前玉の傷やカビに加え、画面周辺の状態も確認します。デジタルカメラへ装着した場合は、画面の四隅まで確認し、片側だけ極端に流れる、ピント位置が傾くなどの症状がないかを見ます。フィルム撮影では現像まで結果を確認できないため、購入時の点検が重要です。

FD85mm・100mm・135mm中望遠レンズの選び方

85mm、100mm、135mmは、人物撮影や離れた被写体に使いやすい中望遠域です。背景を整理しやすく、被写体の形を自然に見せながら、背景を大きくぼかせます。顔のアップ、上半身のポートレート、花、舞台、屋外の動物など、撮影距離を確保できる場面に向いています。

FD85mmにはF1.2、F1.8などの明るいモデルがあり、浅い被写界深度を生かした人物撮影に適しています。FD100mm F2.8は扱いやすい大きさと明るさを持ち、最短撮影距離は1mです。FD135mm F3.5は撮影距離を長く取る場面で使いやすく、最短撮影距離は1.5mです。

大口径の中望遠レンズを開放で使う場合は、ファインダー上で目にピントを合わせても、シャッターを切るまでの体の動きでピント位置が変わることがあります。カメラと被写体の距離を保ち、フォーカスリングを細かく操作します。ミラーレスカメラでは拡大表示とフォーカスピーキングを使うと、細部を確認しやすくなります。

望遠側のFDレンズはレンズ枚数が増え、鏡筒も大きくなるため、カビ、曇り、バルサム切れ、フォーカスリングの固着を確認します。三脚座を備える製品では、固定ネジや回転部分も確認します。大口径Lレンズは中古価格が高くなりやすいため、実写確認ができる販売方法が向いています。

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FDマウント中古品の確認方法

  • FDマウントフィルムカメラの動作確認
  • FDレンズのカビ・曇り・絞り羽根の確認
  • フィルムと電池を準備して撮影する手順

FDマウントフィルムカメラの動作確認

中古のFDマウントカメラは、外観、ファインダー、シャッター、露出計、フィルム送りの順に確認します。外観の傷や塗装剥がれは使用歴を判断する材料になります。底面や三脚穴の傷が多い個体は、モータードライブや三脚を使って頻繁に撮影された可能性があります。外観がきれいでも、長期間動かされていない個体では内部の油や電子部品が劣化している場合があります。

ファインダーを明るい方向へ向け、カビ、曇り、ゴミ、プリズムの腐食を確認します。フォーカシングスクリーンの細かな傷は撮影画像に写りませんが、ピント合わせの見やすさに影響します。ミラーに傷や曇りがないか、シャッターを切った後にミラーが正しく戻るかも確認します。

シャッタースピードは、低速から高速まで順番に切ります。1秒、1/2秒、1/4秒では音の長さが段階的に変わるかを確認し、高速側ではシャッター幕が途中で止まらないかを見ます。電子制御カメラでは新しい電池を使用し、露出計表示とシャッター動作を確認します。

裏蓋を開け、巻き上げレバー、スプロケット、巻き戻し軸、フィルムカウンターを動かします。裏蓋周辺とミラーボックス内のモルトがべたついている場合は交換が必要です。実写確認済み、露出計確認済み、モルト交換済みなど、作業内容が明記された個体は状態を判断しやすくなります。

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FDレンズのカビ・曇り・絞り羽根の確認

FDレンズは、前玉側と後玉側から光を当てて内部を確認します。点状や糸状に広がる模様はカビ、画面全体が白く見える状態は曇りの可能性があります。わずかなホコリは古いレンズでは見られますが、大きなゴミや広範囲の曇りは逆光時のコントラストに影響します。

前玉の細かな拭き傷は強い光を当てると見えます。後玉の傷は撮像面に近いため、写りへの影響を慎重に確認します。コーティングの剥がれ、レンズ端の欠け、レンズ内部の接着部分が分離するバルサム切れも確認対象です。撮影結果を確認できる場合は、開放絞りとF8前後で同じ被写体を撮ります。

絞りリングを動かし、絞り羽根が素早く開閉するかを確認します。羽根に油が付着していると、動きが遅くなったり途中で止まったりします。FDレンズはボディやアダプター側の機構が絞りレバーを押すため、レンズ単体では絞りが動かない状態もあります。確認用のアダプターや後部キャップの操作機構を使い、絞り羽根の状態を見ます。

フォーカスリングは最短撮影距離から無限遠まで回し、途中で急に重くなる場所や引っ掛かりがないかを確認します。適度な抵抗を保ちながら滑らかに動く個体が撮影しやすい状態です。ズームレンズではズームリング、直進式ズームでは鏡筒の自重落下、マクロレンズでは繰り出し部分も確認します。

フィルムと電池を準備して撮影する手順

FDマウントのフィルムカメラでは、一般的な35mmフィルムを使用します。フィルムにはISO100、ISO200、ISO400などの感度があり、明るい屋外ではISO100や200、曇天や室内を含む撮影ではISO400が使いやすい基準です。装填後はカメラのISO感度設定をフィルムの数値に合わせます。

裏蓋を開き、フィルムカートリッジを収納部へ入れます。フィルムの先端を巻き取り軸へ差し込み、巻き上げレバーを操作してパーフォレーションとスプロケットがかみ合っていることを確認します。裏蓋を閉じた後、空送りを行ってカウンターを1枚目に合わせます。巻き上げ時に巻き戻しクランクが回転すれば、フィルムが送られていることを確認できます。

電池を使う機種では、指定された電圧と形状に合う電池を準備します。電池室の液漏れ跡や端子の腐食があると、露出計やシャッターが動かない場合があります。初代F-1のように機械式シャッターを中心とするカメラと、AE-1やA-1のように電子制御シャッターを使うカメラでは、電池切れ時の動作が異なります。

最初の撮影では、同じ被写体を複数の絞りとシャッタースピードで撮影すると、露出計とシャッターの状態を確認できます。撮影場所、絞り、シャッタースピードを記録しておくと、現像後の写真と設定を照合できます。自動露出を使用する場合は、逆光や明るい背景で露出補正が必要になります。

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FDレンズをEOS Rシリーズで使う方法

  • FD-RFマウントアダプターの選び方
  • 拡大表示とフォーカスピーキングの使い方
  • フィルム撮影とデジタル撮影の使い分け

FD-RFマウントアダプターの選び方

FDレンズをEOS Rシリーズで使う場合は、FDマウントからRFマウントへ変換する市販の機械式アダプターを使用します。キヤノン純正のマウントアダプターEF-EOS RはEFレンズとEF-Sレンズ用であり、FDレンズには対応しません。FD-RFアダプターは電子接点を持たず、オートフォーカス、電子絞り、レンズ情報の記録は行われません。

アダプターを選ぶ際は、無限遠へのピント、マウントのがたつき、レンズ着脱レバー、絞り連動機構を確認します。FDレンズの自動絞りレバーを正しく動かすため、アダプターにOPENとLOCKの切り替えリングが付いている製品があります。レンズ装着後にLOCK側へ回すと、絞りリングに合わせて絞り羽根が閉じます。

FDマウントは42mm、RFマウントは20mmのフランジバックです。差となる22mm前後の空間をアダプターで確保できるため、補正レンズを入れずに無限遠へピントを合わせられます。アダプターの厚さや加工精度が不正確だと、無限遠の位置や画面内のピントに影響します。

重いFD望遠レンズを使用する場合は、カメラのマウントだけで全重量を支えず、レンズ側の三脚座を使います。アダプターに三脚座が付いている場合も、固定部分の強度とねじの緩みを確認します。レンズ交換時はカメラの電源を切り、後玉や撮像センサーへホコリが入らないように短時間で作業します。

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拡大表示とフォーカスピーキングの使い方

FDレンズはマニュアルフォーカス専用として使用するため、EOS Rシリーズの拡大表示とフォーカスピーキングが役立ちます。拡大表示では、画面内の合わせたい部分を5倍や10倍で確認し、フォーカスリングを回して細部を合わせます。人物撮影では瞳、花では雄しべ、建物では看板や窓枠など、完成写真で明確に見せたい場所を拡大します。

フォーカスピーキングは、ピントが合っている輪郭へ色を表示する機能です。表示色と強さを変更できる機種では、被写体の色と重ならない色を選びます。赤い花には青や黄色、青空の下では赤という形で、輪郭を見分けやすい設定にします。ピーキング表示はピント位置を確認する目安となるため、開放F1.2やF1.4では拡大表示も併用します。

FDレンズを装着してシャッターが切れない場合は、カメラのメニューで「レンズなしレリーズ」を許可します。名称や設定場所は機種によって異なります。絞り値や焦点距離はカメラへ伝わらないため、撮影情報にはF値が記録されません。ボディ内手ブレ補正を搭載する機種では、焦点距離を手動入力できる場合があります。

絞り優先AEを使うと、FDレンズの絞りリングでF値を決め、カメラが測光してシャッタースピードを設定します。マニュアル露出では、絞り、シャッタースピード、ISO感度を撮影者が決めます。電子ビューファインダーで明るさを確認できるため、フィルムカメラでFDレンズを使う場合と比べ、露出結果を撮影前に確認しやすくなります。

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フィルム撮影とデジタル撮影の使い分け

FDレンズをフィルムカメラで使うと、光はフィルムへ記録され、現像とプリントやデータ化を経て写真になります。使用するフィルムによって色、階調、粒状感が変わり、撮影後すぐに結果を確認できない点も撮影体験の一部です。36枚撮りフィルムでは撮影枚数が限られるため、構図、ピント、露出を確認してからシャッターを切る流れになります。

EOS Rシリーズで使う場合は、撮影直後に拡大表示してピントと露出を確認できます。ISO感度を1枚ごとに変更でき、ホワイトバランスやピクチャースタイルも利用できます。RAWで撮影すれば、撮影後に明るさ、色温度、コントラストを調整できます。FDレンズの光学的な描写を確認しながら、デジタル撮影の機能を利用できます。

古いFDレンズでは、開放絞りでコントラストが低くなる、逆光でフレアが出る、画面周辺が暗くなる、色収差が見えるといった特徴が現れることがあります。これらはレンズの種類、製造年代、コーティング、光の方向によって変化します。レンズフードを使用すると不要な光を遮り、コントラスト低下を抑えられます。

フィルムカメラは、巻き上げ、測光、ピント合わせ、現像までを含めた撮影工程を楽しめます。ミラーレスカメラは、FDレンズの状態や焦点距離を確認し、撮影結果をすぐに検証する用途にも適しています。同じFDレンズをフィルムとデジタルの両方で使うと、記録媒体による仕上がりと操作方法の違いを体験できます。

まとめ

FDマウントは、キヤノンが1970年代から1980年代に展開したフィルム一眼レフ用のマウントです。1971年のCanon F-1を中心に本格的なシステムが構築され、AE-1、A-1、New F-1、AE-1 Program、T90などのカメラへ受け継がれました。旧FDレンズは締め付けリングを回して固定し、New FDレンズはレンズ本体を回して装着します。

フィルムカメラを選ぶ際は、機械式の操作を重視するならF-1、自動露出を簡単に使うならAE-1 Program、複数のAEモードを使うならA-1、電動化された操作を使うならT90が候補になります。中古品では、シャッター、露出計、ファインダー、モルト、フィルム送り、電池室を確認します。

FDレンズは50mmを基準にすると始めやすく、28mmや35mmは風景とスナップ、85mmから135mmは人物や離れた被写体に適しています。購入時にはカビ、曇り、傷、絞り羽根の油、フォーカスリング、マウントを確認します。カメラ本体とレンズの両方が整った状態であれば、現在も35mmフィルムによる撮影を楽しめます。

FDレンズはFD-RFマウントアダプターを介してEOS Rシリーズでも使用できます。拡大表示、フォーカスピーキング、絞り優先AEなどを活用すれば、マニュアルフォーカスのFDレンズをデジタル環境で扱えます。フィルムカメラとミラーレスカメラの両方で使えることが、現在のFDマウントの大きな魅力です。

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