RFマウントのサードパーティレンズ一覧|SIGMA・TAMRON・Voigtländerを比較
キヤノンのRFマウントでは、純正レンズに加えてSIGMA、TAMRON、Voigtländerなどのサードパーティ製レンズを選べます。特にEOS R7、EOS R10、EOS R50などのAPS-C機では、F1.4単焦点、F2.8通しのズーム、光学式手ブレ補正を備える高倍率ズームまで選択肢が広がりました。SIGMA 50-120mm F2.8 DC OS | Contemporaryの登場によって、従来は選びにくかった小型の大口径望遠ズームも加わっています。
レンズ選びでは、RFマウントに装着できることと、フルサイズの撮像素子全体を使えることを分けて考える必要があります。SIGMAの「DC」とTAMRONの「Di III-A」はAPS-C用を示し、VoigtländerのRF用レンズにはフルサイズ対応のMF単焦点があります。同じRFマウントでも、対応するセンサーサイズ、AFの有無、手ブレ補正の構成は異なります。
この記事では、SIGMAとTAMRONのRFマウント対応レンズを一覧で整理し、新製品50-120mm F2.8 DC OSの仕様と使い道、APS-Cとフルサイズの違い、EOS Rシリーズの機種別の選び方まで解説します。個別のレンズの画質や実用性を詳しく調べたい場合は、各項目からcamecame.jpの関連レビューへ進める構成です。
RFマウントのサードパーティレンズ一覧と対応範囲
RFマウントという共通の接続規格を使っていても、サードパーティメーカーは同じ製品群を展開しているわけではありません。SIGMAはAPS-C向けに単焦点とズームを幅広く用意し、TAMRONは明るいズームと高倍率ズームを中心に展開しています。フルサイズではVoigtländerの大口径MFレンズが異なる撮影体験を提供します。
まずは対応レンズをメーカーとセンサーサイズで分けると、購入後の画角やピント操作を誤解せずに済みます。メーカーが使用する「RFマウント対応」という呼称と、キヤノン純正の「RF-S」という製品名の違いも、ここで整理しておきましょう。
SIGMAはAPS-C用の単焦点6本とズーム5本を展開
SIGMAのキヤノンRFマウント対応レンズは、単焦点6本とズーム5本の合計11本です。すべてAPS-C用の「DC」レンズで、EOS R7、EOS R10、EOS R50、EOS R50 V、EOS R100などに直接装着できます。EF-EOS Rマウントアダプターは必要なく、純正RF-Sと同じくAPS-Cセンサー全体を利用する構成です。
| 種類 | SIGMAのRFマウント対応レンズ | 開放F値 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 単焦点 | 12mm F1.4 DC | Contemporary | F1.4 | 星景・風景・建築 |
| 単焦点 | 15mm F1.4 DC | Contemporary | F1.4 | 広角スナップ・室内 |
| 単焦点 | 16mm F1.4 DC DN | Contemporary | F1.4 | 風景・動画・室内 |
| 単焦点 | 23mm F1.4 DC DN | Contemporary | F1.4 | スナップ・日常撮影 |
| 単焦点 | 30mm F1.4 DC DN | Contemporary | F1.4 | 標準画角・人物 |
| 単焦点 | 56mm F1.4 DC DN | Contemporary | F1.4 | ポートレート |
| ズーム | 10-18mm F2.8 DC DN | Contemporary | F2.8通し | 超広角・旅行・動画 |
| ズーム | 17-40mm F1.8 DC | Art | F1.8通し | 室内・人物・動画 |
| ズーム | 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary | F2.8通し | 標準・旅行・人物 |
| ズーム | 50-120mm F2.8 DC OS | Contemporary | F2.8通し | 人物・舞台・イベント |
| ズーム | 16-300mm F3.5-6.7 DC OS | Contemporary | F3.5-6.7 | 旅行・動物・望遠 |
キヤノンAPS-Cの画角は、焦点距離を35mm判換算で約1.6倍にした範囲に相当します。例えば12mmは約19mm相当、30mmは約48mm相当、56mmは約90mm相当です。50-120mm F2.8では約80-192mm相当となるため、従来の広角・標準中心の選択肢から、明るい望遠撮影へ撮影範囲を広げられます。
同じF1.4でも、12mmの広角単焦点と56mmの中望遠単焦点は撮影距離も被写体の見え方も異なります。ズームについても、F1.8の明るさ、F2.8でそろえる携行性、300mmまでの高倍率という性格の違いがあります。全11本の分類と使い分けは、SIGMAのRFマウントレンズ全11本を比較した記事でも解説しています。
TAMRONのAPS-C用3本は超広角・標準・高倍率に分かれる
TAMRONがキヤノンRFマウント向けに展開する主なレンズは、11-20mm F/2.8 Di III-A RXD、17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD、18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDの3本です。名称に「Di III-A」が含まれ、いずれもAPS-C用となります。ズームの開始位置と望遠端がそれぞれ異なるため、3本の役割は比較的明確です。
| レンズ | 35mm判換算の画角 | 明るさ | レンズ内補正 |
|---|---|---|---|
| 11-20mm F2.8 | 約18-32mm相当 | F2.8通し | なし |
| 17-70mm F2.8 | 約27-112mm相当 | F2.8通し | VC搭載 |
| 18-300mm F3.5-6.3 | 約29-480mm相当 | F3.5-6.3 | VC搭載 |
11-20mmは室内、建築、広い風景、星景などで有利な超広角ズームです。17-70mmは一本で広角から中望遠までをF2.8でカバーする標準ズームで、レンズ内VCも備えます。18-300mmはF値が変化する代わりに、日常の標準撮影から遠くの被写体までをレンズ交換なしで撮れる製品です。
EOS R10やR50にはボディー内手ブレ補正がないため、17-70mmと18-300mmのVCは静止した被写体を手持ちで撮影する際の利点になります。動く子どもや競技者を止めたい場面ではシャッター速度が別に必要となり、手ブレ補正だけで動体ブレは防げません。SIGMAとの対応製品の比較や選び方は、RF-Sレンズのサードパーティ一覧で整理しています。
フルサイズ対応のVoigtländerはMF単焦点が中心
フルサイズのEOS Rシリーズでサードパーティ製RFレンズを使う場合、APS-C用SIGMAやTAMRONとは別に、VoigtländerのRFマウント専用レンズが候補になります。NOKTON classic 35mm F1.4、NOKTON 40mm F1.2 Aspherical、NOKTON 50mm F1 Aspherical、NOKTON 75mm F1.5 Aspherical、PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8などは、フルサイズの撮像面に対応する単焦点レンズです。
これらはマニュアルフォーカス専用で、撮影者がフォーカスリングを操作してピントを合わせます。電子接点を備える製品では撮影情報の記録やフォーカスアシストを利用できますが、電子接点があることとAFが動くことは同じではありません。動く人物の瞳へ瞬時に合わせる用途ならAFレンズが扱いやすく、ピント位置を自分で決める静物や作品撮影ならMFの操作感に魅力があります。
例えばNOKTON 40mm F1.2は、広すぎない標準画角で日常の街並みや人物を撮影でき、F1.2の浅い被写界深度を利用できます。フルサイズ機なら40mm本来の画角で使え、APS-C機では約64mm相当になります。絞りやピント位置を自分で調整する撮影方法と、対応ボディの確認点は、Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFのレビューで詳しく紹介しています。
新登場のSIGMA 50-120mm F2.8 DC OSは何が変わったのか
SIGMAのRFマウント用レンズに加わった50-120mm F2.8 DC OS | Contemporaryは、APS-CのEOS Rシリーズで人物やイベントを撮る人にとって重要な新製品です。標準ズームの望遠端から120mmまでをF2.8通しでカバーし、AFと光学式手ブレ補正を備えながら小型化しています。
従来の50mm前後から望遠域を撮る構成では、暗くなる望遠ズームを選ぶか、大きな70-200mm系レンズを使う方法が中心でした。50-120mmはこの間に入り、APS-C用の小さなカメラで明るい望遠域を持ち歩きたい人の選択肢を増やします。
50-120mm F2.8の焦点距離・サイズ・重量と発売情報
SIGMA 50-120mm F2.8 DC OS | Contemporaryは10/22にキヤノンRF、ソニーE、富士フイルムXの各マウント向けに発売されました。EOS R7やR50などのキヤノンAPS-C機では、50-120mmが35mm判換算で約80-192mm相当の画角になります。約80mm相当では上半身のポートレート、約135mm相当では被写体から少し離れた人物撮影、約192mm相当では表情や舞台の一部分を切り取る撮影が中心になります。
キヤノンRFマウント用の質量は410g、最大径は約69.0mm、全長は約97.0mmです。カタログ等で見かける390gという数値はソニーEマウント用および富士フイルムXマウント用で、キヤノン用とは20g異なります。フィルター径は55mmで、F2.8通しの望遠ズームとして携行性を重視した設計です。
| 項目 | キヤノンRFマウント用の公式仕様 |
|---|---|
| 対応センサー | APS-C |
| 焦点距離 | 50-120mm(約80-192mm相当) |
| 開放F値 | F2.8通し |
| レンズ構成 | 13群18枚 |
| 絞り羽根 | 11枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 23cm(50mm側)/55cm(120mm側) |
| 最大撮影倍率 | 1:3(50mm側)/1:4.7(120mm側) |
| フィルター径 | 55mm |
| 大きさ・質量 | 約φ69.0×97.0mm・410g |
広角端は50mmから始まるため、室内の集合写真や狭い場所の全景を一本で撮るレンズではありません。主な使用範囲は望遠側で、表情の切り取り、背景の整理、客席からのイベント撮影などに向いています。RF-S55-210mmやフルサイズ対応70-200mmとの焦点距離・F値・重量の比較は、SIGMA 50-120mm F2.8とEOS R7・R50の相性を解説した記事で詳しく扱っています。
HLAオートフォーカスとOS2手ブレ補正で撮影範囲が広がる
50-120mm F2.8は、リニアモーターHLAを用いるAFと、OS2アルゴリズムによる光学式手ブレ補正を搭載しています。メーカー公表の補正効果は50mm側で6.5段、120mm側で4.5段です。望遠域ではわずかな手の動きが画面上で大きく見えやすいため、レンズ自体に補正機構があることは、EOS R50やR10などのボディー内手ブレ補正を持たない機種でも利点になります。
手ブレ補正が効くのは主にカメラの揺れであり、被写体自身の動きとは区別して考えます。例えば客席から静止した舞台セットを撮るときは低速シャッターを選びやすくなりますが、走る選手を止めるには十分なシャッター速度が必要です。F2.8通しなら望遠端でも明るさが低下しないため、暗いイベント会場でシャッター速度を維持しつつISO感度の上昇を抑えるという使い方ができます。
光学設計は13群18枚で、FLDガラス1枚、SLDガラス3枚、非球面レンズ4枚を使用しています。11枚の円形絞りは、人物や静物の背景を整理する際に役立ちます。フォーカスブリージングを抑える設計も採用されており、動画でピント位置を移すときの画角変化への配慮もなされています。高倍率ズームやキヤノン純正の望遠レンズとの使い分けは、RFマウントのサードパーティ望遠レンズ比較で確認できます。
10-18mm・18-50mm・50-120mmのF2.8ズーム3本体制
SIGMA 50-120mm F2.8が加わったことで、10-18mm F2.8 DC DN、18-50mm F2.8 DC DN、50-120mm F2.8 DC OSを組み合わせる構成が整いました。3本の焦点距離は10mmから120mmまで連続し、すべてズーム全域で開放F2.8を使用できます。キヤノンAPS-Cでは約16-192mm相当までの画角となり、広い風景、日常の記録、人物、イベントを撮影目的に応じてカバーします。
キヤノンRF用の重量は10-18mmが約270g、18-50mmが約300g、50-120mmが410gで、合計約980gです。これはレンズ3本の合計値であり、カメラ本体やフードなどの重量は含みません。広角側と標準域を中心に使う日なら10-18mmと18-50mm、人物やスポーツの日なら18-50mmと50-120mmというように、必要な2本だけを持ち出す組み合わせも作れます。
焦点距離を広く連続させることが目的なら高倍率ズームの便利さが勝ります。3本のF2.8ズームはレンズ交換の手間を受け入れてでも明るさをそろえる構成で、16-300mm F3.5-6.7とは狙いが違います。室内の人物撮影ではF2.8の効果が大きく、明るい屋外で遠くの被写体を撮るときは300mmまで届くことの価値が増します。3本の焦点距離と組み合わせ方は、SIGMAのF2.8ズーム3本比較で解説しています。
撮影目的で選ぶサードパーティ製RFマウントレンズ
対応製品の数が増えると、同じ焦点距離をカバーするレンズの中でも何を優先するかが重要になります。レンズ交換を少なくしたいのか、室内で明るさを確保したいのか、被写体を遠くから大きく撮りたいのかによって、適切な製品は変わります。
特にEOS RシリーズのAPS-C機では、標準ズーム、超広角ズーム、高倍率ズームに複数の候補があります。開放F値、焦点距離、手ブレ補正、携行性の4点を撮影場面に結び付けると、スペック表だけで決めるときの迷いを減らせます。
標準F2.8ズームはSIGMA 18-50mmとTAMRON 17-70mmを比較する
標準ズームを一本選ぶ場合、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | ContemporaryとTAMRON 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXDが代表的な候補です。どちらもズーム全域F2.8ですが、SIGMAは約300gの小型軽量設計、TAMRONは70mmまで届く焦点距離とレンズ内VCを特徴としています。EOS R50のような小型ボディーではレンズの重量差が持ち歩きやすさと構えやすさにつながり、EOS R7では両方を使い分けられます。
キヤノンAPS-Cでは、SIGMAの18-50mmが約29-80mm相当、TAMRONの17-70mmが約27-112mm相当となります。広角側の差はわずかですが、望遠端は人物の切り取り方に差が出ます。50mm側で十分な距離からポートレートを撮れるならSIGMAの軽さが魅力となり、70mm側を使って人物を大きく写したいならTAMRONの広い焦点域が便利です。どちらも遠くの野鳥を大きく撮るための望遠ズームではありません。
室内ではF2.8の明るさが共通の利点です。純正RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMと比べると、望遠側でもF2.8を保てるため、シャッター速度とISO感度の組み合わせを選びやすくなります。TAMRONにはVCがありますが、レンズ全体はSIGMAの小型設計と異なるため、バッグへの収まりも判断材料です。実際の選択基準を詳しく比較したい場合は、SIGMA 18-50mm F2.8とTAMRON 17-70mm F2.8の比較記事を参照してください。
超広角F2.8とF1.8標準ズームは画角と明るさで選ぶ
風景、建築、狭い室内、Vlog撮影が中心なら、SIGMA 10-18mm F2.8 DC DNとTAMRON 11-20mm F2.8 Di III-Aが候補になります。キヤノンAPS-CでSIGMAは約16-29mm相当、TAMRONは約18-32mm相当の画角です。SIGMAの10mm側は手前から奥へ広く写し込みやすく、TAMRONの20mm側は日常スナップに近い使い方まで広げられます。
同じF2.8の超広角でも、画面の端に人物を置いたときの形の変化や、近くの物が大きく写る広角特有の遠近感を意識して構図を作ります。動画ではカメラを動かすことによって画面周辺の変化が目立ちやすくなるため、広さを得る目的と撮影距離の確保を両立させると使いやすくなります。純正RF-S10-18mmの小型軽量性を選ぶのか、サードパーティ製のF2.8を選ぶのかも検討点です。
広角から標準域でF2.8を超える明るさが欲しい場合には、SIGMA 17-40mm F1.8 DC | Artがあります。キヤノンAPS-Cでは約27-64mm相当となり、室内の人物、夕方の撮影、動画でF1.8の明るさを維持できます。その反面、18-50mm F2.8とは大きさや重量の方向性が異なるため、一本で持ち歩く軽さと明るさを分けて判断します。画角とボディーとの相性は、EOS R7とSIGMA 17-40mm F1.8の組み合わせ解説で詳しく確認できます。
高倍率ズームはSIGMA 16-300mmとTAMRON 18-300mmを比較する
旅行や屋外でレンズ交換の回数を減らしたい場合、SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSとTAMRON 18-300mm F3.5-6.3 Di III-A VC VXDが候補になります。EOS RシリーズのAPS-C機では、SIGMAが約26-480mm相当、TAMRONが約29-480mm相当です。広角側はSIGMAが16mmから始まり、狭い場所で風景や建物を広く写せる範囲が異なります。望遠端はどちらも300mmで、遠くの乗り物、動物、屋外イベントを切り取れます。
高倍率ズームの利点は、レンズ交換をせずに画角を大きく変えられることです。散策中に広い景色を撮った直後、遠くに現れた鳥や動物を撮影するような場面では、交換の手間がないことがそのまま撮影機会につながります。反面、望遠端ではF6.7またはF6.3となるため、50-120mm F2.8と比較すると同じ明るさの場所で高速シャッターを使う際のISO感度は上がります。
OSやVCによる光学式手ブレ補正は、長い焦点距離で画面を安定させるうえで役立ちます。動く野鳥やスポーツ選手を止める場合には、焦点距離を確保したうえで被写体の動きに対応するシャッター速度を設定する必要があります。300mm側の遠距離撮影が主目的なら、純正RF100-400mmなど専用の望遠ズームも比較対象です。SIGMAの高倍率ズームを純正の便利ズームと比較した記事は、SIGMA 16-300mmとRF-S18-150mmの比較です。
EOS R7・R10・R50とフルサイズEOSで選び方は変わる
同じRFマウント用レンズでも、ボディーがAPS-Cかフルサイズかによって使える撮像面積と撮影画角が変わります。さらに、ボディー内手ブレ補正の有無、グリップの大きさ、動画中心か静止画中心かという使い方でも、組み合わせの印象は異なります。
ここではEOS R7、EOS R10・R50系、フルサイズEOSの3系統に分けます。メーカー名の人気やレンズの発売順ではなく、撮影内容とボディー側の特徴から選ぶと、レンズを追加する目的が明確になります。
EOS R7は高画素とボディー内手ブレ補正を活用する
EOS R7は約3250万画素のAPS-Cセンサーとボディー内手ブレ補正を搭載したカメラです。広い風景や日常撮影を中心にするならSIGMA 18-50mm F2.8、一本で標準域の撮影範囲を広げたいならTAMRON 17-70mm F2.8、室内の撮影で明るさを追求するならSIGMA 17-40mm F1.8といった組み合わせを選べます。どのレンズもキヤノンAPS-Cでの画角を意識することが基本です。
人物や屋内イベントでは、SIGMA 50-120mm F2.8 DC OSの約80-192mm相当という画角が生きます。EOS R7の高画素で表情や衣装の細部まで記録したいとき、F2.8通しの明るさとレンズ内OSは撮影条件の選択肢を広げます。近距離の人物を撮る30mm F1.4や56mm F1.4の単焦点と組み合わせれば、広角・標準から望遠まで異なる描写を使い分けられます。
動体を撮る際は、カメラの被写体検出、AFの追従設定、シャッター速度を撮影対象に合わせます。望遠域では撮影距離を取りやすい半面、遠くの被写体は画面内で小さく動くため、構図とAF位置の管理が必要です。EOS R7で50-120mmを使う日は標準ズームとの2本、旅行なら16-300mm一本という構成も作れます。EOS R7でのレンズ選びをさらに調べる場合は、RF-Sレンズ完全ガイドも参考になります。
EOS R10・R50・R50 Vでは携行性とレンズ内補正を重視する
EOS R10、EOS R50、EOS R50 Vは、軽量なボディーを生かした撮影構成を作りやすいシリーズです。小さなボディーに大きなレンズを装着すると全体の重量配分が変わるため、撮影時間や移動距離まで考えるとレンズの重さが重要になります。日常の記録や家族撮影ならSIGMA 18-50mm F2.8、人物撮影なら30mm F1.4や56mm F1.4、風景やVlogなら10-18mm F2.8などが候補になります。
R10やR50系にはボディー内手ブレ補正がないため、レンズ側のOSやVCがあるかどうかも見分けるポイントです。TAMRON 17-70mm F2.8にはVC、SIGMA 50-120mm F2.8にはOS、SIGMA 16-300mmにはOSが搭載されています。手持ちで静止した景色や建物を撮る際に利用できる補正で、動画ではカメラ側の電子式補正を使うかどうかによって画角が変わる場合も考慮します。
EOS R50 Vで動画を中心に撮る場合、被写体との距離を十分に確保できるなら50-120mm F2.8の望遠域は人物の表情を切り取る用途に適しています。机の前の自撮りなど近距離の画角が必要なら、広角側から始まるレンズを選びます。動画ではズーム中の画角、AFの動作、手ブレ補正だけでなく、カメラとレンズを合わせた保持のしやすさも重要です。小型ボディーとの具体的な組み合わせは、EOS R50におすすめのSIGMAレンズで紹介しています。
EOS R5・R6・R8などフルサイズではAPS-Cクロップを理解する
EOS R5、EOS R6、EOS R8、EOS RPなどのフルサイズ機にSIGMAのDCレンズやTAMRONのDi III-Aレンズを装着すると、撮影範囲はAPS-C相当になります。レンズのマウント形状が合うことと、フルサイズセンサーの全領域を使用できることは異なります。フルサイズ機で使う際は、APS-Cクロップによって画角が狭くなり、記録される画素数も減少します。
例えばフルサイズ機の広い画角を目的にカメラを選んだ場合、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNはフルサイズ用18-50mmレンズと同じ撮影範囲にはなりません。50-120mm F2.8 DC OSについても、フルサイズ対応の70-200mm F2.8と同等の撮像範囲や画素数で使うレンズではありません。APS-C用レンズを使って撮影範囲が変わることを理解していれば、手持ちの機材との共用を検討できます。
フルサイズの撮像面全体を生かしたい場合には、フルサイズ対応のレンズを選びます。サードパーティではVoigtländerのMF単焦点、AFや超望遠を重視するならキヤノン純正RFレンズ、手持ちのEFマウントレンズを活用するならEF-EOS Rアダプターという選択肢があります。RF・RF-S・EF・EF-Sの装着関係と撮像面積の違いは、キヤノンのレンズ対応表で体系的に確認できます。
購入前に確認するAF・手ブレ補正・中古のポイント
サードパーティ製RFレンズを選ぶ際には、焦点距離とF値だけでなく、AFが使える製品か、補正機構がどこに搭載されているか、実際に使用するカメラとの対応が取れているかを確認します。名称に「RF」と付いていても、同じ操作方法で使えるとは限りません。
さらに、電子制御を行うレンズにはファームウェア更新が提供される場合があり、中古品では状態や付属品を含めた確認が必要になります。使いたいボディーを先に決め、レンズの対応情報と撮影目的を照合することが、購入時の判断の基本です。
AFレンズとMF専用レンズは撮影手順そのものが異なる
SIGMAやTAMRONのRFマウント用APS-CレンズはAFを使え、キヤノンEOS Rシリーズの被写体認識AFと組み合わせて人物や動物などを撮影できます。50-120mm F2.8 DC OSではHLA、TAMRON 18-300mmではVXDといった駆動方式が採用され、設計上の目的は異なります。撮影中にカメラ側で瞳検出や追従を使う場合でも、被写体に合ったAFモードとシャッター速度の設定が必要です。
VoigtländerのRFマウント用レンズはMF専用で、電子接点や対応する撮影情報の記録機能があってもAFレンズにはなりません。静物、風景、建築、じっくり撮る人物などでは、ピント面を自分で操作することが表現の一部になります。F1.0やF1.2の大口径を開放で使うとピントが合う範囲は浅くなるため、拡大表示やフォーカスアシストを利用して正確に合わせます。
レンズの仕様に書かれたAF・MF、電子接点、対応カメラの記述を一緒に確認すると、購入後の使い勝手を具体的に想像できます。子どもやスポーツなど動く被写体が多い場合と、風景や作品制作でじっくりピントを合わせる場合では、優先するレンズの構造が違います。RFマウント全体のAFレンズ事情と純正レンズの役割については、RFマウントの現状とサードパーティレンズの課題で整理しています。
レンズ内OS・VCとファームウェアの対応を確認する
レンズ内の光学式手ブレ補正は、SIGMAではOS、TAMRONではVCという名称で案内されています。50-120mm F2.8 DC OS、16-300mm F3.5-6.7 DC OS、TAMRON 17-70mm F2.8 VC、18-300mm VCには、レンズ側の補正機構があります。SIGMA 18-50mm F2.8やF1.4単焦点群など、レンズ内補正を持たない製品もあるため、使用ボディーとの組み合わせで考えます。
EOS R7はボディー内手ブレ補正を備えますが、EOS R10やR50には搭載されていません。レンズ内の補正はカメラ本体に機構がない場合でも利用できる一方、被写体の動きを止める機能ではありません。風景を低速シャッターで撮るときと、屋内スポーツを高速シャッターで撮るときでは、優先する設定が変わります。
電子制御のあるサードパーティ製レンズでは、メーカーが対応機種表やファームウェア更新情報を公開しています。新しいEOSボディーやカメラ側の更新に合わせてレンズ側にも修正が配信されることがあるため、製品名とマウントの種類を一致させて更新内容を確認します。実際の更新例と確認手順は、SIGMA 16-300mm RF用ファームウェアの解説で取り上げています。
中古購入ではマウント違いとレンズの状態を確認する
中古品を選ぶときは、まず商品名に「Canon RF Mount」や「キヤノンRF用」が明記されているかを確認します。同じSIGMA 50-120mm F2.8でもソニーE用や富士フイルムX用があり、外観や商品名が似ていてもEOS Rへそのまま装着できる製品ではありません。TAMRONもマウントごとの製品があるため、販売写真と商品説明の両方でRF用と確認します。
次に、AF作動、絞り動作、手ブレ補正の動作、前玉と後玉の傷、内部の曇りやカビ、ズームリングとフォーカスリングの状態を見ます。50-120mmのような新しい製品でも、落下や過度な衝撃がある個体では外観だけで状態を判断しにくくなります。可能な環境では普段使用するEOSボディーへ装着して、近距離と遠距離のAF、各焦点距離での写り、異音の有無を確認する方法が実用的です。
レンズフードや前後キャップ、付属品、保証書の有無は購入後の使い勝手と再販売時の条件に影響します。RF用レンズを新品で追加するだけでなく、手持ちのEFマウント用SIGMAやTAMRONをマウントアダプター経由で利用する構成も考えられます。ネイティブRF用とEF用では装着方法や携行性が異なるため、保有レンズを生かす価値も含めて比較します。EFマウント用の製品選びについては、キヤノンEFマウントのサードパーティレンズおすすめで確認できます。
まとめ
RFマウントのサードパーティレンズは、SIGMAのAPS-C用11本、TAMRONのAPS-C用3本、Voigtländerのフルサイズ対応MF単焦点など、メーカーごとに特色が異なります。サードパーティ製だから同じ種類というわけではなく、対応するセンサーサイズ、AFの有無、焦点距離、開放F値、レンズ内手ブレ補正を分けて確認することが重要です。
SIGMA 50-120mm F2.8 DC OS | Contemporaryの追加により、EOS R7、EOS R10、EOS R50などで約80-192mm相当の明るい望遠域を小型のレンズで使えるようになりました。キヤノンRF用は410gで、HLAのAF、OS2による光学式手ブレ補正、F2.8通しの明るさを備えます。10-18mm F2.8と18-50mm F2.8を組み合わせれば、レンズ3本で約16-192mm相当までF2.8を維持する構成も作れます。
標準ズームでは小型のSIGMA 18-50mm F2.8と、焦点域とVCを備えるTAMRON 17-70mm F2.8が比較対象です。旅行でレンズ交換を減らしたい人にはSIGMA 16-300mmやTAMRON 18-300mmが向き、人物やイベントで明るい望遠を使いたい人にはSIGMA 50-120mmが合います。フルサイズEOSではAPS-Cクロップを理解し、フルサイズ対応のMFレンズ、純正RF、EFレンズを含めて撮影目的に合った一本を選ぶことが大切です。



