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PowerShot SX740 HSが販売ランキング2位!2018年発売の光学40倍コンデジが今も売れる理由

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PowerShot SX740 HSが販売ランキング2位!2018年発売の光学40倍コンデジが今も売れる理由 ニュース

PowerShot SX740 HSが販売ランキング2位!2018年発売の光学40倍コンデジが今も売れる理由

2018年に発売されたキヤノンのコンパクトデジタルカメラ「PowerShot SX740 HS」が、2026年9月の新品デジタルカメラ販売ランキングで2位に入りました。カメラ専門店のマップカメラが発表した販売台数ランキングで、前月の4位から順位を上げ、リコーのGR IVや富士フイルムのX100VI、最新のミラーレスカメラを上回る結果となっています。ランキングの首位はソニーのα7 Vでしたが、その次に登場したのが発売から8年が経過したPowerShot SX740 HSだったことは、コンパクトカメラ市場の変化を考えるうえで注目すべき出来事です。

PowerShot SX740 HSは、2018年8月30日に発売されたコンパクトデジタルカメラです。2017年5月に発売されたPowerShot SX730 HSの後継機であり、SX740 HS自体の発売年は2018年となります。35mm判換算24~960mm相当という光学40倍ズーム、有効約2030万画素の1/2.3型CMOSセンサー、映像エンジンDIGIC 8、4K動画撮影、約180度回転する背面液晶モニターなどを搭載しています。現在のミラーレスカメラと比較すると古い設計の部分もありますが、約299gの小型ボディで超望遠まで撮影できるという特徴は、今でも独自の価値を持っています。

なぜ発売から8年も経過したコンパクトデジタルカメラが、新しいカメラを押さえて販売ランキングの上位へ入ったのでしょうか。単に古いカメラが流行しているという説明だけでは、SX740 HSの人気を十分に理解することはできません。スマートフォンには難しい光学40倍ズーム、レンズ交換を必要としない手軽さ、旅行やイベントでの使いやすさ、専用カメラとしての操作感など、複数の特徴を考える必要があります。この記事では、2026年9月の販売ランキングを確認しながら、PowerShot SX740 HSが売れ続ける理由、画質と機能、スマートフォンや高級コンデジとの違い、中古購入時の注意点まで詳しく解説します。

PowerShot SX740 HSが販売ランキング2位に上昇

2026年9月のマップカメラ新品ランキングで2位

2026年10月8日に紹介されたマップカメラの2026年9月新品デジタルカメラ販売ランキングでは、PowerShot SX740 HSが2位に入りました。1位はソニーのフルサイズミラーレスカメラα7 Vで、3位はリコーのGR IV、4位は富士フイルムのX-T30 III、5位はX100VIという結果です。マップカメラはカメラとレンズの専門店であり、ミラーレスカメラや高級コンパクトカメラを購入する写真愛好家も利用する店舗です。その販売台数ランキングで、2018年発売のSX740 HSが2位に入ったことは、新旧の機種が同じ市場で選ばれていることを示しています。

順位 メーカー 機種名
1位 ソニー α7 V
2位 キヤノン PowerShot SX740 HS
3位 リコー GR IV
4位 富士フイルム X-T30 III
5位 富士フイルム X100VI
6位 ソニー α6700
7位 キヤノン PowerShot G7 X Mark III
8位 ソニー α7C II
9位 DJI Osmo Pocket 4P
10位 富士フイルム X-M5

このランキングは、マップカメラにおける2026年9月の新品販売台数を基にしたものです。全国のカメラ販売台数すべてを集計したランキングではなく、販売金額の順位でもありません。また、個々の機種の販売台数は公開されていないため、2位のSX740 HSが1位のα7 Vにどの程度迫ったのかを数量で比較することはできません。それでも、比較的高価なミラーレスカメラや高級コンパクトカメラが並ぶ中で、8年前の高倍率コンデジが上位に入ったという事実は注目できます。キヤノンのカメラシステム全体については、キヤノン大全|EOS R・EFシステムとレンズの総合ガイドでも紹介しています。

前月4位から2位へ上昇したことが注目点

PowerShot SX740 HSは、2026年8月のマップカメラ新品ランキングでも4位に入っていました。9月にはさらに順位を上げて2位となったため、一度だけ上位へ登場したわけではありません。8月にはα7 V、GR IV、X100VIに続く4位でしたが、9月にはGR IVとX100VIを上回る順位となりました。マップカメラのランキングにおいて、SX740 HSが複数月にわたり上位へ入り、さらに順位を上げていることが分かります。

販売ランキングの順位は、消費者の購入希望だけで決まるものではありません。メーカーからの入荷数量や店舗の在庫、予約販売の状況、競合機種の供給などによっても変化します。例えば、人気のある機種でも入荷が少なければ販売台数は伸びにくく、在庫が十分に確保された機種は順位を上げやすくなります。そのため、SX740 HSが4位から2位へ上昇した理由を、人気の拡大だけで断定することはできません。しかし、実際に販売された台数で上位に入ったことは、現在も購入されている製品であることを示しています。ランキング5位に入った富士フイルムの高級コンデジについては、FUJIFILM X100VI完全ガイド|画質・特徴・メリットとデメリットで詳しく解説しています。

上位10機種のうち4機種がレンズ一体型コンデジ

2026年9月のマップカメラ新品ランキングでは、PowerShot SX740 HS以外にも複数のレンズ一体型カメラが上位に入っています。3位のGR IV、5位のX100VI、7位のPowerShot G7 X Mark IIIを合わせると、上位10機種のうち4機種が一般的なレンズ交換式ミラーレスとは異なるコンパクトデジタルカメラです。GR IVとX100VIは大型のAPS-Cセンサーを搭載した高級コンデジであり、SX740 HSは小型センサーと高倍率ズームを組み合わせた旅行向けのコンデジです。同じコンパクトカメラという分類でも、製品の特徴や価格帯、撮影目的は大きく異なります。

カメラ市場ではスマートフォンが普及したことによって、日常的な写真を撮るためだけの低価格コンデジは以前ほど一般的ではなくなりました。一方で、スマートフォンでは得にくい画角や操作感、撮影体験を備えた機種には独自の需要があります。GR IVやX100VIは高画質や写真表現を重視する製品であり、SX740 HSは40倍ズームによる撮影範囲の広さを強みとしています。このようにレンズ一体型カメラの中でも異なる特徴を持つ製品が販売上位に入っていることは、コンデジ市場の需要が一種類ではないことを示しています。専用カメラのデザインや操作性の魅力については、カメラデザインの美学|造形が生み出す魔法の瞬間も参考になります。

PowerShot SX740 HSが売れ続ける理由

最大の魅力は24~960mm相当の光学40倍ズーム

PowerShot SX740 HSの最大の特徴は、35mm判換算24~960mm相当という非常に広い焦点距離を一本のレンズでカバーできることです。広角24mm相当では旅行先の風景や建物、室内での集合写真などを撮影でき、望遠960mm相当では遠くの野鳥や飛行機、月、運動会の被写体などを大きく写せます。光学ズーム倍率は40倍で、焦点距離を24mm相当から960mm相当まで連続的に変えられます。一般的なスマートフォンとは異なり、光学系そのものを動かして画角を変えることができるため、遠くの被写体を撮影する用途で特徴が際立ちます。

960mm相当という焦点距離は、レンズ交換式カメラでは本格的な超望遠に分類される画角です。例えばEOS Rシリーズで同等の画角を得ようとすると、超望遠ズームレンズやエクステンダー、APS-Cカメラなどの組み合わせを検討することになります。SX740 HSでは、その望遠域までを約299gのボディに収めています。もちろん、大型センサーと高性能な超望遠レンズの組み合わせと同じ画質が得られるわけではありませんが、携帯性と撮影範囲の広さでは独自の強みがあります。遠くの被写体を大きく撮影する方法については、望遠撮影で活きる強みとは?遠くを引き寄せる表現と実践的な使い方で詳しく解説しています。

約299gの小型ボディで旅行や日常撮影に使いやすい

PowerShot SX740 HSの本体サイズは約110.1×63.8×39.9mmで、バッテリーとメモリーカードを含む質量は約299gです。レンズ交換式カメラの場合、ボディが軽量でも標準ズームや望遠ズームを装着すれば、撮影機材全体の重量は増加します。SX740 HSならレンズ交換を必要とせず、広角から超望遠まで一台で撮影できます。旅行や散歩、イベントなどで荷物を少なくしたい場合には、この一体型構造が利点になります。

高倍率ズームを搭載するカメラは、必ずしも大型である必要はありません。SX740 HSは1/2.3型という比較的小さな撮像センサーを採用することで、40倍ズームレンズを小型ボディへ収めています。小型センサーには高感度画質や背景ボケの面で制約がありますが、望遠レンズを小さく設計しやすいという利点もあります。撮影者が何を優先するかによって、この設計の評価は変わります。小型軽量のレンズ交換式カメラと比較する場合には、EOS R100の選ばれる理由|軽量設計と高い描写性能も参考になります。

スマートフォンとは異なる専用カメラの操作感

PowerShot SX740 HSは、シャッターボタンとズームレバーを使って撮影する一般的なコンパクトデジタルカメラです。スマートフォンの画面上でズーム倍率を変更する方法と異なり、右手でカメラを保持しながら物理的な操作部で望遠倍率を調整できます。さらに、P、Av、Tv、Mなどの撮影モードに対応しており、露出を自分で調整しながら撮影できます。初心者はオートモードを利用し、撮影に慣れた人はシャッタースピードや露出補正などを変更するという使い分けが可能です。

レンズ交換式カメラと比較すると、操作できる項目や設定範囲には制約があります。それでも、望遠端で動く被写体を追いかけたり、画角を調整して構図を決めたりする操作は、専用カメラならではの撮影体験につながります。また、約180度回転する背面液晶モニターを搭載しているため、自分撮りや低い位置からの撮影にも利用できます。カメラを持って撮影すること自体を楽しみたい人にとって、物理ボタンと光学ズームを備えたSX740 HSは選択肢の一つになります。小型カメラとレンズ交換式カメラの操作性を比較する際には、EOS R10の魅力|軽量ボディと多彩な撮影性能の秘密も参考になります。

PowerShot SX740 HSの画質と撮影性能を検証

約2030万画素・1/2.3型センサーの実力

PowerShot SX740 HSには、カメラ部有効画素数最大約2030万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーが搭載されています。映像エンジンはDIGIC 8で、キヤノンのコンパクトデジタルカメラとして初めて採用されたモデルです。約2030万画素という画素数は、一般的な写真鑑賞や小型のプリントに十分な記録画素数を持っています。一方で、撮像センサーの面積はAPS-Cやフルサイズと比較して小さく、画素数が多いからといって大型センサー搭載機と同じ画質になるわけではありません。

明るい屋外では十分な光量を利用できるため、SX740 HSの高倍率ズームを生かした写真を撮影しやすくなります。反対に、夜景や暗い室内ではISO感度を上げる必要が生じ、ノイズや細部の解像感の低下が目立つ場合があります。また、望遠側では開放F値がF6.9となるため、広角側より多くの光を必要とします。撮影条件が良ければ高倍率ズームを生かした写真を残せますが、すべての場面で大型センサーのカメラと同等の画質を期待する製品ではありません。センサーサイズと画素数、ノイズ、解像力の関係については、写真の画質とは?解像力・階調・色再現・ノイズを決める要素で詳しく解説しています。

望遠撮影では手ブレ補正とシャッタースピードが重要

960mm相当の超望遠域では、わずかなカメラの動きでも画面が大きく揺れます。PowerShot SX740 HSには光学式の手ブレ補正機能が搭載されており、撮影状況に応じて補正を行うマルチシーンISを採用しています。キヤノンの公称値では、350mm相当で静止画撮影時の手ブレ補正効果が3.5段となっています。ただし、この数値は特定の条件で測定されたものであり、960mm相当の望遠端でも同じ補正効果が得られるという意味ではありません。

実際に望遠撮影を考える場合には、手ブレだけでなく被写体ブレにも注意が必要です。手ブレ補正はカメラの揺れを軽減する機能ですが、走っている動物や飛行中の鳥など、被写体そのものの動きを止めることはできません。そのため、明るい屋外でシャッタースピードを速く設定できる場面ほど、超望遠撮影を行いやすくなります。また、望遠側では撮影範囲が狭くなるため、被写体を見失った場合には一度ズームを広角側へ戻して探す方法が役立ちます。手ブレ補正の種類と仕組みについては、電子手ぶれ補正とセンサーシフトの違い|カメラ選びと動画撮影の基礎でも解説しています。

4K動画・自分撮り・高速連写にも対応

PowerShot SX740 HSは2018年発売の製品ですが、4K動画撮影にも対応しています。4Kでは3840×2160画素、約30fpsの動画を記録でき、フルHDでは約60fpsの撮影が可能です。また、4Kタイムラプス動画や4K動画からの静止画切り出しにも対応しています。ただし、4K動画ではセンサー中央部を使用するクロップ撮影となるため、静止画撮影時と同じ広角範囲で撮影できるわけではありません。

静止画の連続撮影は、AF・AE固定時で最高約10.0コマ/秒、AF・AE連動時で最高約7.4コマ/秒に対応しています。運動会やスポーツ、動物などの撮影で利用できますが、現在の高性能ミラーレスカメラに搭載される高度な被写体認識AFや高速電子シャッターと同等の性能ではありません。また、背面液晶モニターは上方向へ約180度回転できるため、自分の姿を確認しながら撮影することもできます。自分撮りモードでは明るさや美肌効果などを調整でき、旅行先での記念写真にも利用できます。現行の小型ミラーレスとのAFや動画機能の違いについては、EOS Rシリーズ完全ガイド|R1・R5 Mark II・R6・R8・R7を比較でも紹介しています。

PowerShot SX740 HSと他のカメラとの違い

2017年発売のPowerShot SX730 HSから何が進化したのか

PowerShot SX740 HSの前モデルは、2017年5月に発売されたPowerShot SX730 HSです。両機種とも35mm判換算24~960mm相当の光学40倍ズームを搭載しており、焦点距離の範囲は基本的に共通しています。SX740 HSでは映像エンジンがDIGIC 8へ更新され、4K動画撮影に対応したことが大きな進化です。また、高速連写性能も向上し、画像処理の面でも世代が進みました。外観や撮影可能な画角が似ていても、撮影機能には明確な違いがあります。

比較項目 SX740 HS SX730 HS
発売年 2018年 2017年
光学ズーム 40倍 40倍
35mm判換算焦点距離 24~960mm 24~960mm
有効画素数 約2030万画素 約2030万画素
映像エンジン DIGIC 8 DIGIC 6
最高動画解像度 4K フルHD
背面モニター 約180度チルト 約180度チルト

現在でもSX740 HSとSX730 HSを比較する意味はあります。中古市場では両機種が流通することがあり、外観が似ているため、購入前に型番を確認することが重要です。静止画を中心に広角から超望遠まで撮影する場合には、SX730 HSでも共通した撮影範囲を利用できます。一方、4K動画やDIGIC 8による画像処理を重視するなら、SX740 HSの方が機能面で新しい構成です。どちらを選ぶ場合でも、同じ焦点距離のズームレンズだから画質まで完全に同じと考えるのは適切ではありません。レンズの解像力や光学性能については、レンズの光学性能とは?解像力・MTF・色収差・ボケの見方で解説しています。

PowerShot G7 X Mark IIIとは何が違うのか

同じキヤノンのコンパクトカメラでも、PowerShot G7 X Mark IIIとSX740 HSでは設計思想が大きく異なります。G7 X Mark IIIは1.0型センサーと35mm判換算24~100mm相当の光学4.2倍ズームを組み合わせたモデルです。SX740 HSは1/2.3型センサーと24~960mm相当の光学40倍ズームを採用しており、遠くの被写体を撮影できる範囲では大きな差があります。一方、G7 X Mark IIIは比較的大きなセンサーと明るいレンズを搭載しているため、画質や暗所撮影、背景ボケを重視する用途で特徴があります。

例えば旅行で遠くの塔や飛行機、野鳥を撮影したい場合には、960mm相当まで対応するSX740 HSが有利です。室内で人物を撮影したり、背景をぼかした写真を楽しんだりする場合には、センサーが大きくレンズも明るいG7 X Mark IIIが有力な選択肢になります。同じコンパクトデジタルカメラでも、高倍率ズームを優先するのか、センサーサイズとレンズの明るさを優先するのかによって適した機種は変わります。販売ランキングでは両機種が上位に入っていますが、競合する部分がありながら、撮影目的は必ずしも同じではありません。大型センサーによる画質の特徴については、APS-Cセンサー|小型軽量で広がる撮影世界の魅力でも詳しく解説しています。

GR IV・X100VI・スマートフォンと比較した強み

販売ランキング3位のGR IVと5位のX100VIは、どちらもAPS-Cサイズのセンサーを搭載する高級コンパクトデジタルカメラです。GR IVは35mm判換算28mm相当、X100VIは35mm相当の単焦点レンズを搭載しており、高倍率ズームを目的としたカメラではありません。これらの製品は高画質や携帯性、撮影操作、独自の写真表現を重視しています。一方、SX740 HSは24~960mm相当の光学40倍ズームによって、一台で幅広い画角を利用できることに特徴があります。

スマートフォンとの比較でも、SX740 HSが強みを発揮するのは主に望遠撮影です。スマートフォンにも複数のカメラや高倍率ズーム機能を搭載した機種がありますが、望遠倍率によっては画像の切り出しや補間処理を併用します。SX740 HSではレンズを光学的に動かして960mm相当の画角まで到達できるため、遠くの被写体を大きく撮影したい場合には独自の利点があります。反対に、日常のスナップや夜景、動画編集、SNSへの投稿まで一台で完結させたい場合には、スマートフォンの方が使いやすい場面もあります。SX740 HSは、すべての撮影でスマートフォンを上回るカメラというより、超望遠という明確な撮影目的に価値を持つ製品です。高画質を重視した単焦点コンデジについては、FUJIFILM X100VI完全ガイド|単焦点レンズとAPS-Cセンサーの魅力でも解説しています。

PowerShot SX740 HSを購入する際の注意点

発売から8年経過しても新品が売れる理由と価格

PowerShot SX740 HSは、2018年8月30日の発売から8年以上が経過した製品です。カメラは発売後に後継機が登場して旧モデルへ移行することが一般的ですが、SX740 HSは長期間にわたって販売されてきました。キヤノンのオンラインショップでは税込79,200円で掲載されていた例があり、販売ランキングで上位に入ったからといって低価格で大量に販売されている製品とは限りません。実際の販売価格や納期は販売店と時期によって異なります。

この価格帯になると、初心者向けミラーレスカメラも比較対象になります。例えばEOS R100やEOS R10などでは、レンズ交換による撮影範囲の拡張や、大型センサーによる画質上の利点があります。一方、SX740 HSと同じ960mm相当の画角を得ようとすると、望遠レンズやカメラボディを含めた装備を考える必要があります。カメラ単体の価格だけを見ると分かりにくい部分ですが、光学40倍ズームを一台で利用できるという特徴を含めて比較すると、SX740 HSの位置付けが明確になります。レンズ交換式カメラの選び方については、EOS Rシリーズ完全ガイド|機種ごとの特徴と選び方も参考になります。

中古購入ではレンズ・ズーム機構・液晶・バッテリーを確認

PowerShot SX740 HSを中古で購入する場合には、通常の外観確認に加えて高倍率ズーム機構の動作が重要になります。40倍ズームレンズは、電源を入れると鏡筒が繰り出し、ズーム操作によってレンズの位置が変化します。そのため、広角端から望遠端までスムーズに動くか、途中で異音や引っ掛かりが発生しないかを確認したいところです。また、レンズ内部に大きなホコリや曇りがないか、前玉や後玉に傷がないか、実際に撮影した画像で異常がないかも確認項目になります。

背面液晶は約180度回転する構造のため、チルト機構の動作やヒンジ部分の状態も重要です。液晶表示に異常がないか、角度を変えても表示が安定しているか、ボタンやズームレバーが正常に操作できるかなどを確認します。バッテリーはNB-13LまたはNB-15Lが使用される仕様で、長期間使用された個体では電池の消耗具合によって撮影可能枚数が変わる場合があります。さらに、SDカードへの記録、フラッシュの発光、Wi-Fi通信、USB端子なども確認できれば、購入後の使い方に関係する部分を把握できます。古いカメラのレンズ状態を判断する際には、色収差とは?紫や緑のにじみが出る原因と撮影・補正方法も参考になります。

高倍率ズームが必要な人には今でも選ぶ理由がある

PowerShot SX740 HSは、すべての人にとって最適なコンパクトカメラというわけではありません。1/2.3型という比較的小さなセンサーを採用しているため、暗い場所での撮影や高感度画質、大きな背景ボケを求める用途では制約があります。また、RAW記録や高性能な電子ビューファインダーなどを重視する人にとっても、機能面で物足りない部分があります。現在のミラーレスカメラと比較すると、AFや動画機能、操作性の一部に世代の違いがあることも理解しておく必要があります。

しかし、軽量なカメラで旅行先の遠景を撮影したい人、運動会で遠くにいる子どもを大きく写したい人、飛行機や月などを気軽に撮影したい人にとって、40倍ズームという機能は非常に実用的です。大型の望遠レンズを持ち歩くことなく960mm相当の画角を利用できるカメラは、撮影範囲と携帯性の両方を重視する場合に特徴があります。また、広角24mm相当まで使えるため、普段の風景や記念写真にも同じ一台を利用できます。これらの条件が購入目的と合致していれば、発売から8年が経過した製品であっても選ぶ理由があります。本格的な超望遠レンズとの違いについては、RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMの特徴と使い方|野鳥・飛行機・スポーツでも解説しています。

まとめ

2018年8月30日に発売されたキヤノンのPowerShot SX740 HSが、2026年9月のマップカメラ新品デジタルカメラ販売ランキングで2位に入りました。前月の4位から順位を上げ、リコーGR IV、富士フイルムX100VI、ソニーα6700などの新しいカメラを上回っています。今回のランキングはマップカメラにおける販売台数を基にしたものであり、全国の販売台数を示すものではありません。それでも発売から8年以上が経過したコンパクトデジタルカメラが、専門店の販売ランキングで上位を占めたことは注目に値します。

PowerShot SX740 HSの大きな特徴は、35mm判換算24~960mm相当の光学40倍ズームを、約299gの小型ボディで使用できることです。広角から超望遠まで一台で撮影できるため、旅行、風景、運動会、飛行機、野鳥など、幅広い被写体に対応できます。また、約2030万画素のCMOSセンサー、DIGIC 8、4K動画、最高約10コマ/秒の連写、約180度回転する液晶モニターなど、日常撮影に必要な機能も備えています。高倍率ズームと携帯性を両立していることが、現在も購入候補になる大きな理由と考えられます。

一方、1/2.3型センサーによる高感度画質の制約、望遠端でのレンズの暗さ、RAW記録への非対応など、古いコンパクトデジタルカメラとしての限界もあります。大型センサーを搭載するGR IVやX100VI、高倍率ズームより画質を重視したPowerShot G7 X Mark IIIとは、そもそも得意とする撮影目的が異なります。SX740 HSは、すべての性能を追求したカメラではなく、超望遠を小型ボディで利用できることに価値を持つ製品です。撮影目的が明確であれば、最新機種ではないことが必ずしも購入を避ける理由にはなりません。

今回の販売ランキングから読み取れるのは、カメラの人気が発売年や新しい技術だけで決まるものではないということです。高画質を追求する高級コンデジ、レンズ交換によって撮影範囲を広げるミラーレスカメラ、小型ボディで超望遠まで対応する高倍率コンデジは、それぞれ異なる価値を持っています。PowerShot SX740 HSが2026年の販売ランキングで2位となったことは、光学40倍ズームと携帯性を組み合わせた製品が現在も市場で購入されていることを示しています。スマートフォンが写真撮影の中心になった時代でも、専用カメラならではの特徴を持つ機種には、引き続き選ばれる理由があることが分かります。

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