EFレンズは今後も使える?ミラーレス時代の活用法とRFレンズとの使い分け
Canonの主力システムがEOS RシリーズとRFマウントへ移ったことで、「EFレンズは今後も使えるのか」「いま持っているEFレンズを売ってRFへ移行した方がいいのか」と考える人は多いでしょう。
EFレンズは新しいシステムの中心ではありませんが、撮影機材として使えなくなったわけではありません。EOS一眼レフではそのまま使えますし、マウントアダプター EF-EOS Rを利用すれば、EOS Rシリーズでも多くのEF・EF-Sレンズを活用できます。
EFマウントは長期間にわたって展開されたため、広角、標準、望遠、超望遠、マクロ、大口径単焦点、TS-Eなど膨大なレンズがあります。中古市場にも多くの製品が存在し、RFレンズとは異なる価格帯から高性能なレンズを選べることも大きな特徴です。
一方、すべてのEFレンズを残せばよいわけでもありません。RFレンズへ置き換えることで小型軽量化できる場合や、アダプターなしで扱える利便性が大きい場合もあります。
この記事では、「EFレンズがこれからどう進化するか」ではなく、「すでに存在するEFレンズをこれからどう使うか」という視点から、EOS Rでの活用、中古購入、RFレンズとの使い分け、残すレンズと手放すレンズの考え方まで詳しく整理します。
EFレンズの今後を考える前に知っておきたいこと
EFレンズは既存資産を活用するシステムになった
EFマウントは1987年に登場し、長期間にわたってCanonの一眼レフシステムを支えてきました。EOS-1Dシリーズ、EOS 5Dシリーズ、EOS 6Dシリーズ、EOS Kissシリーズなど数多くのボディで使われ、その間に非常に多くのレンズが発売されています。
現在のCanonではEOS RシリーズとRFマウントが中心です。そのためEFレンズについて考えるときも、新しいEFレンズが次々に登場することを期待するより、すでに存在する膨大なレンズ資産をどう活用するかという視点が重要です。
これはEFレンズの価値がなくなったという意味ではありません。レンズの価値は発売時期だけで決まるものではなく、焦点距離、開放F値、描写、AF、重量、価格、撮影目的との相性によって決まります。
EFマウント全体のレンズ構成を確認したい場合は、キヤノン大全から各カテゴリーを確認できます。
古いEFレンズでも焦点距離や明るさの価値は変わらない
新しいRFレンズが登場したからといって、EFレンズの焦点距離や開放F値、光学的な特徴そのものが変化するわけではありません。
EF85mm F1.2L II USMの85mm F1.2、EF135mm F2L USMの135mm F2、EF70-200mm F2.8L IS II USMの70-200mm F2.8という基本的な特性は現在も同じです。
背景を大きくぼかしたい、暗い場所でシャッタースピードを確保したい、400mmまで必要、等倍マクロが必要といった撮影上の目的に合っていれば、EFレンズは現在でも十分に撮影機材として成立します。
特に高性能なEFレンズを中古で選ぶ場合は、EFマウント神レンズを安く選ぶ完全ガイドも参考になります。
EFとRFは単純な新旧だけで比べない
EFレンズとRFレンズを比較すると、RFレンズの方が新しい光学設計、ボディとの連携、小型化、最短撮影距離などで有利な製品があります。
一方、EFレンズには中古市場の豊富さ、製品数、世代ごとの選択肢、一眼レフとEOS Rの両方で使えることなど別の利点があります。
そのため、「RFの方が新しいからEFを全部処分する」「EFを持っているからRFは必要ない」と二択で考える必要はありません。用途ごとにEFとRFを使い分ける方法もあります。
両マウントの違いについては、RFマウントとEFマウントの違いで詳しく解説しています。
EOS RシリーズでEFレンズを使う
マウントアダプター EF-EOS RでEFレンズを活用できる
EOS RシリーズでEFレンズを使う基本的な方法が、マウントアダプター EF-EOS Rです。
アダプターはEFレンズとRFマウントボディの間に装着し、EFマウントとRFマウントの構造上の違いを補いながら電子通信を行います。
標準タイプのアダプターには画角を変化させる光学系が入っていないため、EF50mm F1.8は50mm F1.8のまま、EF70-200mm F2.8は70-200mm F2.8のまま使用できます。
EFレンズ側にAFやIS、電子絞り制御が搭載されている場合は、EOS Rシリーズでもそれらの機能を利用できます。
アダプター使用時の注意点については、Canonマウントアダプターのデメリットで詳しく解説しています。
アダプターを使ってもEFレンズそのものが新しくなるわけではない
マウントアダプターを装着するとEFレンズをEOS Rシリーズで使用できますが、レンズ自体の世代や機械的な仕様が変わるわけではありません。
古いUSMレンズなら、そのAF駆動方式の特徴を持ったままです。ISを搭載していないレンズにレンズ内ISが追加されるわけでもありません。最短撮影距離や最大撮影倍率も元のレンズ仕様のままです。
EOS R側の被写体検出やAF機能を利用できることと、古いEFレンズそのものが最新RFレンズと同じ性能になることは別に考える必要があります。
EFとRFの構造そのものを理解したい場合は、RFマウントとEFマウントの違いが参考になります。
アダプター分だけ全長と重量が増える
EFレンズをEOS Rで使う場合、レンズとボディの間にアダプターが追加されます。
大型の望遠レンズではアダプター追加による影響を感じにくいことがありますが、小型単焦点や標準ズームでは全長の変化を感じやすくなります。
EF50mm F1.8 STMのような小型レンズでは、RF50mm F1.8 STMを直接装着する方がシステム全体を小さくできます。
反対にEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMやEF70-200mm F2.8Lシリーズのような大型レンズでは、アダプターを追加してもレンズ全体に占める割合はそれほど大きくありません。
互換性をカメラ別に確認する場合は、Canonレンズ対応表も参考になります。
EFレンズを今後も残す価値がある場合
すでに高性能なEFレンズを所有している
EF70-200mm F2.8L IS II USM、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM、EF85mm F1.2L II USMなどをすでに所有している場合、EOS Rへ移行したからといって直ちに買い替える必要はありません。
RF版へ買い替えるには大きな費用が必要になることがあります。現在のEFレンズで画質や焦点距離に不満がなければ、アダプターを追加するだけで撮影を続けられます。
特に複数のEF Lレンズを所有している場合は、一度にRFへ置き換えるより、使用頻度が高い焦点距離だけ必要に応じて更新した方が費用を抑えられます。
代表的なEFレンズは、キヤノン大全から各カテゴリー別に確認できます。
中古価格を利用して高性能レンズを導入したい
これからEFレンズを買う理由の一つが、中古市場の豊富さです。
EFマウントは販売期間が長かったため、同じ焦点距離でも複数世代の製品があります。70-200mm F2.8だけでもISなし、初代IS、II型、III型があり、予算と性能のバランスを選べます。
新品RFレンズでは予算を超える場合でも、中古EFなら同じ焦点域や明るさを比較的低い価格から狙える場合があります。
特に複数本のレンズをそろえたい場合は、一本ごとの価格差がシステム全体の費用に大きく影響します。
価格を抑えてEFレンズを選ぶ具体例は、EFマウント神レンズを安く選ぶ完全ガイドで紹介しています。
一眼レフとEOS Rの両方で同じレンズを使いたい
EFレンズには、一眼レフでもEOS Rでも使えるという特徴があります。
EOS 5DシリーズやEOS 6Dシリーズなどの一眼レフとEOS Rシリーズを併用する場合、EFレンズを共通資産として運用できます。
一眼レフには直接装着し、EOS Rにはマウントアダプター EF-EOS Rを介して装着する方法です。
RFレンズはEFマウント一眼レフへ装着できないため、両システムを併用する期間が長い人ほどEFレンズの共通性が役立ちます。
RFからEFへ逆方向に変換できない理由については、RFレンズをEFマウントに変換できない理由で解説しています。
RFレンズへ置き換える意味が大きい場合
小型軽量化を最優先したい場合
EFレンズにアダプターを追加すると、どうしてもシステム全体の全長は長くなります。
RFレンズにはミラーレス専用設計を活かし、収納時の全長を短くした製品や、EF版より軽量化された製品があります。
旅行、散歩、日常スナップなど、レンズを持ち歩く時間が長い場合は、画質の差より重量やサイズの差の方が撮影頻度に影響することがあります。
特に小型単焦点や標準ズームでは、EFレンズとアダプターを組み合わせるよりRFレンズを直接装着した方がシステムを簡潔にできます。
EFとRFの違いについては、RFレンズとEFレンズの違いでも比較しています。
アダプターを付け替える手間をなくしたい場合
EFレンズとRFレンズを混在させると、レンズ交換時にアダプターも扱うことになります。
EFレンズ一本だけならアダプターを常時装着しておけば大きな問題になりませんが、複数のEFとRFを頻繁に交換する場合は煩雑になります。
撮影中のレンズ交換をできるだけ簡単にしたいなら、使用頻度の高い焦点距離だけRFへ置き換える方法があります。
アダプター運用で生じる使い勝手の違いは、Canonマウントアダプターのデメリットで詳しく紹介しています。
RFレンズに明確な利点がある場合
EFからRFへの買い替えは、「新しいから」という理由だけで決める必要はありません。
現在使っているEFレンズと候補のRFレンズを比較し、重量、全長、最短撮影距離、最大撮影倍率、AF、IS、開放F値、価格などに実用的な差があるかを確認します。
自分の撮影で差を感じないのであればEFを残せます。反対に、毎回不満に感じていた部分がRFで改善されるなら、買い替え効果は大きくなります。
Canonの各システムをまとめて比較したい場合は、キヤノン大全からRF・EF両方のレンズを確認できます。
中古EFレンズをこれから買うときの考え方
同じレンズ名でも世代違いを確認する
中古EFレンズで特に注意したいのが、初代、II型、III型などの世代違いです。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS USMとEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは名前が似ていますが、光学設計、最短撮影距離、IS、ズーム操作などに大きな違いがあります。
EF70-200mm F2.8L ISシリーズも同様で、世代によって価格と性能が変わります。
安い個体を見つけても、名称の最後にIIやIIIが付くか、正式な型番は何かを確認してから比較することが重要です。
世代差が大きい代表例は、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMでも紹介しています。
光学状態だけでなくAFとISも確認する
中古レンズでは前玉や後玉の傷、カビ、曇りなど光学状態が注目されますが、電子機構の確認も重要です。
AFが近距離から遠距離まで正常に動くか、異音がないか、ピントが安定するかを確認します。
IS付きレンズでは、ISを作動させたときに異常な振動や大きな音が出ないかも確認したいポイントです。
ズームリングやフォーカスリングの動き、鏡筒のガタ、マウント部分の状態も実用性に関係します。
EFレンズは年代の幅が非常に広いため、型式だけでなく個体状態まで含めて選ぶことが重要です。
中古EFを価格と状態の両面から選ぶ方法は、EFマウント神レンズを安く選ぶ完全ガイドでも整理しています。
安いという理由だけで古いレンズを選ばない
EFレンズの中古には非常に安い製品もあります。しかし価格だけで決めると、AFが遅い、ISがない、最短撮影距離が長い、重量が大きいなど、実際の撮影で不満が出る場合があります。
重要なのは、新品RFレンズより安いかどうかだけではなく、自分が必要な性能を満たしたうえで価格差に価値があるかという点です。
安くても使わなければ高い買い物になります。多少高くても頻繁に使うレンズなら、結果的に費用対効果は高くなります。
EFレンズ全体の候補を焦点距離別に探す場合は、Canon EFレンズ一覧も参考になります。
焦点距離別に考えるEFレンズの今後
広角・標準ズームはサイズと価格でRFと比較する
EF16-35mm、EF24-70mm、EF24-105mmなどの広角・標準ズームは、EOS Rでも活用しやすいレンズです。
一方、この焦点域は日常的に装着する時間が長いため、アダプターを含めた全長と重量が使い勝手に直結します。
すでに高性能なLレンズを所有しているなら継続使用、新たに購入するなら中古EFとRFの価格差を比較するという考え方ができます。
EFレンズのズームラインアップ全体は、Canon EFレンズ一覧から確認できます。
大口径単焦点はEFならではの中古選択肢が多い
EFマウントには50mm、85mm、100mm、135mm、200mmなど多数の単焦点レンズがあります。
EF50mm F1.2L USM、EF85mm F1.2L II USM、EF135mm F2L USMなどは、RF時代になっても焦点距離と明るさ自体の価値が失われるわけではありません。
人物撮影ではAF速度だけでなく、ボケ、撮影距離、重量、レンズの描写傾向を重視する場合もあります。中古価格とのバランスが良ければ、EF単焦点をEOS Rで使う意味があります。
価格を抑えた単焦点まで含めて選ぶ場合は、EFマウント神レンズを安く選ぶ完全ガイドが参考になります。
望遠レンズはEFを残す効果が大きい
望遠や超望遠レンズは高価格になりやすいため、EF資産を残す効果が大きい分野です。
EF70-200mm、EF100-400mm、300mmや400mmのL単焦点などをすでに所有している場合、RFへ一度に移行すると大きな費用が必要です。
望遠レンズ自体が大型なので、アダプターを追加したことによるサイズ差も、小型レンズほど目立ちません。
野鳥、鉄道、スポーツなどで現在のEF望遠に不満がなければ、EOS Rボディへ移行した後も継続利用しやすいカテゴリーです。
代表的なEF望遠ズームについては、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMでも詳しく解説しています。
マクロやTS-Eは用途が明確なら残しやすい
マクロやTS-Eのような特殊用途レンズは、使用頻度だけで価値を判断しにくいカテゴリーです。
普段はほとんど使わなくても、商品撮影、複写、花、建築など特定の撮影で必要になる場合があります。
用途が明確な特殊レンズは、「新しいレンズが出たから置き換える」というより、その機能が必要かどうかで判断できます。
特にTS-Eは一般的な標準ズームで代替できるレンズではないため、必要な撮影を続ける限り保有する意味があります。
EFのマクロや特殊レンズを含めた全体構成は、キヤノン大全から確認できます。
EF-Sレンズの今後はEFレンズとは少し違う
APS-C一眼レフを使い続けるならEF-Sはそのまま使える
EF-SレンズはAPS-CのEOS一眼レフ向けに設計されたレンズです。
EOS 90DやEOS KissシリーズなどEF-S対応ボディを現在も使用しているなら、カメラを使い続ける限りEF-Sレンズもそのまま利用できます。
軽量な標準ズームや広角ズームも多く、一眼レフシステム全体を小さくまとめたい場合には実用的です。
フルサイズ用EFレンズより中古価格が低いモデルも多いため、APS-C一眼レフを維持する人には選択肢が残っています。
EF・EF-S・RF・RF-Sの対応関係は、Canonレンズ対応表でまとめています。
EOS RシリーズでもEF-Sレンズをアダプター経由で使える
EF-Sレンズもマウントアダプター EF-EOS Rを介してEOS Rシリーズで使用できます。
APS-CのEOS R7、EOS R10、EOS R50などでは、センサーサイズ自体がAPS-CなのでEF-Sレンズとの組み合わせを考えやすくなります。
フルサイズEOS Rボディでは、EF-Sレンズを装着するとクロップ撮影になるため、フルサイズ用EFレンズと同じ感覚で選ぶものではありません。
すでにEF-Sレンズを持っている場合の移行手段として考えるとわかりやすく、新規購入ではRF-Sレンズとの価格やサイズを比較した方がよいでしょう。
マウント別の互換性を整理する場合は、RFマウントとEFマウントの違いも参考になります。
EFレンズを売るか残すかの判断基準
現在使っているレンズは焦って手放す必要がない
使用頻度が高く、撮影結果にも満足しているEFレンズなら、EOS Rへ移行したという理由だけで売る必要はありません。
まずアダプターで実際に使い、AF、重量、全長、画質、操作性に不満があるかを確認します。そのうえでRF版へ置き換える意味があるか判断できます。
スペック表だけで判断すると、高額なRFレンズへ買い替えたものの、実際の撮影では大きな違いを感じない場合もあります。
EFとRFを比較するための基本事項は、RFレンズとEFレンズの違いで整理しています。
使用頻度が低く代替RFレンズがあるなら整理しやすい
何年も使っていないEFレンズ、焦点距離が重複しているレンズ、RFレンズへ完全に置き換えたレンズは、保有を続ける意味が小さくなります。
たとえば標準ズームをRFへ置き換え、EF標準ズームを一度も使わなくなった場合、残していても防湿庫のスペースを使い続けます。
今後一眼レフでも使う予定がないなら、重複機材を整理して別の必要なレンズへ資金を移す方法もあります。
レンズを残すかどうかは「名レンズだから」だけではなく、自分が実際に使うかという基準で判断した方が機材構成を整理しやすくなります。
EFレンズの候補を整理し直す場合は、Canon EFレンズ一覧から所有レンズの位置付けを確認できます。
希少性と撮影機材としての必要性は分けて考える
EFレンズの中には、生産終了後に流通数が少なくなったモデルや、独特の仕様を持つレンズがあります。
こうしたレンズをコレクションとして残す判断と、撮影に必要だから残す判断は分けて考えた方が整理しやすくなります。
撮影機材として判断するなら、使用頻度、代替レンズ、重量、必要な焦点距離が基準になります。コレクションとして判断するなら、希少性や所有する満足感も含まれます。
目的を分けることで、必要な機材まで売ってしまうことや、使わない機材を増やし続けることを避けやすくなります。
EFシステム全体を俯瞰する場合は、キヤノン大全から歴代機材を確認できます。
これからEFシステムを使う人の現実的な運用方法
すでにEFレンズを多く持っているならEOS Rでも活かす
EFレンズを複数本所有している人にとって、現実的なのは既存資産を活かしながらEOS Rへ移行する方法です。
最初にマウントアダプターを用意し、所有しているEFレンズをそのまま使います。そのうえで、不満が大きい焦点距離だけRFへ変更します。
こうすれば一度に何本も買い替える必要がなく、EOS Rボディ導入時の費用を抑えられます。
RFレンズへ完全移行するかどうかは、実際にEFレンズをEOS Rで使ってから決める方法もあります。
アダプター運用の具体的な注意点は、Canonマウントアダプターのデメリットで確認できます。
EFレンズを持っていない人は中古価格とRFを一本ずつ比較する
これからEOS Rシステムを始める人がEFレンズを買う場合は、「EFだから安い」という理由だけで選ばない方がよいでしょう。
EFレンズ本体の価格にアダプターの費用と重量を加え、同等クラスのRFレンズと比較します。
中古EFが大幅に安く、性能にも満足できるならEFを選ぶ意味があります。価格差が小さく、RFの方が軽量で扱いやすいならRFを直接選ぶ方がわかりやすくなります。
レンズごとに答えが変わるため、マウント全体で優劣を決めるより一本ずつ比較する方が選びやすくなります。
中古EFの候補を探す場合は、EFマウント神レンズを安く選ぶ完全ガイドが参考になります。
EFとRFを混在させる運用もできる
すべてをEF、すべてをRFに統一する必要はありません。
日常的に使う標準ズームは小型なRF、使用頻度は低いが高価な望遠はEF、人物撮影用の大口径単焦点は気に入っているEFを残す、といった組み合わせも可能です。
この方法ならRFシステムの利便性を取り入れながら、EFレンズの中古価格や既存資産も活かせます。
重要なのはマウント名ではなく、実際の撮影で必要な性能と費用のバランスです。
EFとRFを混在させる際の基本的な互換性は、Canonレンズ対応表から確認できます。
EFレンズの今後は「使えるか」より「使う理由があるか」で考える
EFだから古い、RFだから正解とは限らない
EFレンズを今後も使うかどうかを考えるとき、「古いマウントだから使わない」という判断だけでは十分ではありません。
現在持っているEFレンズが必要な焦点距離を持ち、画質にも満足し、EOS Rでも問題なく使えるのであれば、交換しないことにも合理性があります。
反対に、RF版へ変更することで重量が大きく減る、最短撮影距離が短くなる、アダプターが不要になるなど、自分にとって重要な利点があるなら買い替える意味があります。
レンズの世代より、実際の撮影で何が変わるのかを見ることが重要です。
Canonの代表的なレンズを比較する場合は、Canon神レンズの魅力と選び方も参考になります。
EFレンズの豊富な中古市場は今後も大きな魅力になる
EFマウントの長所の一つは、非常に多くの中古レンズから選べることです。
純正Lレンズだけでなく、普及型ズーム、大口径単焦点、マクロ、超望遠、特殊レンズまで選択肢があります。
RFシステムでは新品価格が高い焦点距離でも、EFなら複数世代から予算に応じて選べる場合があります。
特に高性能レンズを複数本そろえたい場合、中古EFを組み込むことで機材全体の費用を抑えられます。
中古EFレンズの選び方は、EFマウント神レンズを安く選ぶ完全ガイドでも詳しく紹介しています。
EOS一眼レフを使い続けるならEFレンズは現役そのもの
EOS 5Dシリーズ、EOS 6Dシリーズ、EOS 90D、EOS KissなどEF・EF-S対応一眼レフを現在も使用しているなら、EFレンズは移行用資産ではなく、そのまま現役のレンズです。
ミラーレスへ移行することだけがカメラの使い方ではありません。現在の一眼レフで撮りたい写真を撮れているなら、そのシステムを継続して使うこともできます。
さらに将来EOS Rを追加した場合でも、EFレンズをアダプター経由で共有できます。
一眼レフとミラーレスを併用する場合、EFレンズは両方をつなぐ共通資産として使えます。
Canonのボディとレンズの組み合わせを確認する場合は、Canonレンズ対応表も参考になります。
まとめ
EFレンズの今後を考えるとき、「EFレンズにこれからどんな新技術が追加されるのか」という発想より、「すでに存在する豊富なEFレンズをどう活用するか」という視点が現実的です。
EFレンズはEOS一眼レフでそのまま使用でき、マウントアダプター EF-EOS Rを利用すればEOS Rシリーズでも活用できます。焦点距離や開放F値、レンズ固有の描写は、RFマウントが主流になったからといって失われるものではありません。
すでに高性能なEFレンズを所有している場合は、EOS Rへ移行してもアダプター運用から始められます。特に高価な大口径レンズや望遠レンズを複数所有している場合、すべてをRFへ交換しないことで大きな費用を抑えられます。
中古市場から新たにEFレンズを購入する方法もあります。長期間展開されたマウントだけに世代と製品数が多く、RFでは高価になりやすい焦点距離や明るさを比較的低い予算で導入できる場合があります。
一方、小型軽量化したい、アダプターをなくしたい、RFレンズに明確な機能上の利点があるという場合には、RFへ置き換える意味があります。
EFを全部残すか、全部売るかという二択にする必要はありません。
よく使い、性能にも満足しているEFは残す。RFに置き換えることで明確に使いやすくなるレンズは交換する。使わなくなったEFは整理する。この考え方なら、EOS R時代でもEF資産を無駄なく活用できます。
EFマウントは現在の主力システムではありませんが、膨大なレンズ資産が突然撮影機材として使えなくなるわけではありません。
現在持っているレンズ、新たに必要な焦点距離、予算、重量、撮影目的を一本ずつ比較すれば、EFレンズは今後も十分に活用できます。



