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RFエクステンダーの使い方|1.4倍・2倍の違いと超望遠撮影を徹底解説

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RFエクステンダーの使い方|1.4倍・2倍の違いと超望遠撮影を徹底解説 アクセサリー

RFエクステンダーの使い方|1.4倍・2倍の違いと超望遠撮影を徹底解説

RFレンズで野鳥、飛行機、スポーツ、野生動物などを撮影していると、500mmや800mmまで届くレンズを使っていても「もう少しだけ大きく写したい」と感じる場面があります。被写体に近づけない場所では、撮影者が距離を詰める方法には限界があります。そこで焦点距離そのものを伸ばす方法として使われるのが、キヤノンのEXTENDER RF1.4xとEXTENDER RF2xです。

EXTENDER RF1.4xは対応レンズの焦点距離を1.4倍、EXTENDER RF2xは2倍にします。500mmなら700mmまたは1000mm、800mmなら1120mmまたは1600mmという超望遠域へ入れます。一方、焦点距離だけが伸びる便利なアクセサリーではありません。1.4倍では開放F値が1段、2倍では2段暗くなり、シャッタースピード、ISO感度、AF、手ブレ、被写体導入、空気の揺らぎなど、撮影全体への影響が大きくなります。

RFエクステンダーを使いこなすには、倍率だけを見るのではなく、どのレンズと組み合わせるのか、どの程度の明るさを維持できるのか、被写体の大きさに対して本当に焦点距離を伸ばす必要があるのかを考えることが重要です。ここではRF1.4xとRF2xの違い、対応レンズ、RF100-500mmやRF200-800mmとの組み合わせ、野鳥撮影での実践的な設定、画質への影響まで詳しく解説します。

  1. RFエクステンダーの仕組みと1.4倍・2倍の違い
    1. EXTENDER RF1.4xは焦点距離を1.4倍にしてF値が1段暗くなる
    2. EXTENDER RF2xは焦点距離を2倍にしてF値が2段暗くなる
    3. エクステンダーはデジタルズームやトリミングとは仕組みが異なる
  2. RFエクステンダーに対応する主な望遠レンズ
    1. RF100-400mmとRF100-500mmは望遠ズームをさらに延長できる
    2. RF200-800mmなら最大1600mmまで到達する
    3. RF600mm・RF800mmなど超望遠単焦点でも使用できる
  3. 1.4倍と2倍を撮影条件に合わせて使い分ける
    1. 野鳥撮影ではRF1.4xが扱いやすい場面が多い
    2. RF2xは遠くの止まりものや月など距離が固定された被写体に強い
    3. 400mm・600mm・800mmで必要な倍率は変わる
  4. RFエクステンダー使用時の画質とAFを理解する
    1. エクステンダーは元レンズの解像性能まで拡大する
    2. AFは使用レンズ・ボディ・明るさの影響を受ける
    3. 画質低下より大気の揺らぎが支配的になることもある
  5. 超望遠で失敗を減らす実践的な撮影設定
    1. シャッタースピードは焦点距離より被写体の動きで決める
    2. ISOオートを利用して必要なシャッタースピードを守る
    3. 長い焦点距離では被写体を見失わない構え方が重要になる
  6. RF1.4xとRF2xをレンズ別に考える
    1. RF100-300mm F2.8 L IS USMはエクステンダーとの相性を考えやすい
    2. RF600mm F11・RF800mm F11では光量を最優先して考える
    3. RF1200mm F8では2400mmという特殊な領域まで届く
  7. まとめ

RFエクステンダーの仕組みと1.4倍・2倍の違い

RFエクステンダーはカメラボディと対応RFレンズの間に装着し、レンズが作る像を光学系によって拡大するアクセサリーです。単純なスペーサーではなく複数枚のレンズから構成されており、焦点距離、開放F値、撮影倍率、AF条件などに影響します。まずは焦点距離と明るさがどのように変化するのかを理解すると、実際の撮影で1.4倍と2倍を選びやすくなります。

EXTENDER RF1.4xは焦点距離を1.4倍にしてF値が1段暗くなる

EXTENDER RF1.4xを装着すると、対応レンズの焦点距離は1.4倍になります。400mmは560mm、500mmは700mm、600mmは840mm、800mmは1120mmとなります。望遠側を少しだけ延長したい場面では非常に実用的な倍率で、元のレンズの画角を大きく変えすぎずに被写体を一回り大きくできます。

一方、開放F値は1段分暗くなります。F4ならF5.6、F8ならF11、F11ならF16です。光量が半分になるため、同じISO感度と露出を保つにはシャッタースピードを1段遅くする必要があります。野鳥やスポーツのようにシャッタースピードを落とせない撮影では、その分ISO感度を1段上げることになります。

RF1.4xは焦点距離を伸ばす効果と光量低下のバランスが取りやすく、エクステンダーを初めて使う場合にも性格を把握しやすい倍率です。RF100-500mmなら最大700mm、RF200-800mmなら最大1120mmまで伸ばせるため、元のレンズだけでは少し届かない場面を補う使い方ができます。RF1.4xそのものについてはエクステンダーRF1.4xの特徴と使い方でも詳しく紹介しています。

EXTENDER RF2xは焦点距離を2倍にしてF値が2段暗くなる

EXTENDER RF2xでは焦点距離が2倍になります。400mmは800mm、500mmは1000mm、600mmは1200mm、800mmは1600mmとなり、一般的な望遠レンズでは届きにくい領域まで一気に伸ばせます。遠くの小さな鳥、航空機、月など、撮影位置を変えられず被写体をもっと大きく写したい場面では大きな効果があります。

焦点距離が2倍になる一方で、開放F値は2段分暗くなります。F4はF8、F8はF16、F11はF22です。晴天では問題にならない組み合わせでも、曇天や森の中、朝夕になるとシャッタースピードを維持するためにISO感度が大きく上がります。焦点距離が長くなることで手ブレや構図の揺れも拡大されるため、単純に被写体が2倍大きく写るだけではありません。

光量が十分にあり、被写体までの距離が遠く、トリミングだけでは必要な画素数を残せない場面ではRF2xが有効です。反対に光量が少ない場面や高速で動く被写体では、焦点距離より明るさを優先したほうが撮りやすいこともあります。エクステンダーRF2xの特徴と超望遠撮影では、2倍エクステンダーに焦点を絞って解説しています。

エクステンダーはデジタルズームやトリミングとは仕組みが異なる

エクステンダーとトリミングは、最終的に被写体を大きく見せるという結果だけを見ると似ています。しかし処理の方法は異なります。トリミングは撮影後に画像の周囲を切り取りますが、エクステンダーは撮影時に光学的に像を拡大して撮像センサーへ投影します。そのため、同じ位置から撮影した場合でもセンサー上で被写体が占める面積を大きくできます。

高画素機ではトリミング耐性が高いため、エクステンダーを使わずに撮影して後から切り取る方法も有力です。特に2倍エクステンダーによってISO感度が大きく上がる条件では、元レンズの明るさを保って撮影し、後からトリミングしたほうが細部を残しやすいこともあります。どちらが有利になるかはレンズ性能、センサー画素数、光量、被写体の動きによって変わります。

エクステンダーの効果を判断するときは、焦点距離という数値だけを見るより、元レンズの解像力がどこまで残るのかを見る必要があります。レンズの解像力、コントラスト、色収差などの考え方についてはレンズの光学性能と解像力の見方で詳しく解説しています。

RFエクステンダーに対応する主な望遠レンズ

RFエクステンダーはすべてのRFレンズへ装着できるアクセサリーではありません。エクステンダー側の前方へ光学系が張り出す構造を採用しているため、物理的な干渉を避けられる対応レンズに限られます。標準ズームや一般的な単焦点へ自由に取り付けるものではなく、主として望遠・超望遠レンズを対象としています。

RF100-400mmとRF100-500mmは望遠ズームをさらに延長できる

RF100-400mm F5.6-8 IS USMはRF1.4xを装着すると140-560mm、RF2xでは200-800mmになります。もともと約635gと軽量な超望遠ズームなので、エクステンダーと組み合わせても大型の超望遠レンズを持ち歩くより機材をまとめやすいのが特徴です。ただし望遠端ではRF1.4xでF11、RF2xではF16となるため、光量が少ない環境ではISO感度が上がりやすくなります。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMでは、エクステンダー装着時に使用できるズーム範囲が300-500mmへ限定されます。RF1.4xでは実質420-700mm、RF2xでは600-1000mmとして使用します。エクステンダーを付けたまま100mm側まで戻すことはできないため、近くへ飛んできた鳥を急に広い画角で捉えたい場面では不利になります。

一方、遠くの止まりものを中心に狙う場合、500mmから700mmや1000mmへ伸ばせる効果は大きくなります。RF100-500mmの実際の野鳥撮影での使い方はRF100-500mmで野鳥を撮影する実践ガイドでも詳しく整理しています。

RF200-800mmなら最大1600mmまで到達する

RF200-800mm F6.3-9 IS USMはレンズ単体ですでに800mmへ到達する超望遠ズームですが、RFエクステンダーにも対応しています。RF1.4xでは280-1120mm、RF2xでは400-1600mmとなります。ズームレンズで1600mmまで到達できる組み合わせは非常に強力で、被写体へ近づけない場所から小さな鳥や月を大きく写したい撮影で大きな効果を発揮します。

800mm F9へRF1.4xを装着すると1120mm F13、RF2xなら1600mm F18となります。1600mmという焦点距離では画角が極端に狭くなるため、被写体をファインダーへ入れること自体が難しくなります。鳥の飛翔を追う場合は、1600mmまで伸ばせば必ず有利になるとは限りません。まず800mmで被写体を捕捉し、距離が遠い止まりものなどでエクステンダーを使う方法も考えられます。

RF200-800mmはエクステンダーなしでも十分に長い焦点距離を持つため、焦点距離を伸ばす必要性を撮影距離ごとに判断しやすいレンズです。レンズ本体の特徴についてはRF200-800mm F6.3-9 IS USMの特徴と超望遠性能で詳しく紹介しています。

RF600mm・RF800mmなど超望遠単焦点でも使用できる

RF600mm F11 IS STMとRF800mm F11 IS STMもRFエクステンダーに対応しています。RF600mm F11へRF1.4xを装着すると840mm F16、RF2xなら1200mm F22です。RF800mm F11では1120mm F16、1600mm F22になります。もともと固定F11で小型軽量化を図ったレンズなので、エクステンダー装着後はかなり暗い開放F値になります。

日差しのある屋外なら非常に長い焦点距離を比較的軽量なシステムで実現できますが、曇天や夕方、林の中ではISO感度が大きく上がります。また、焦点距離が1000mmを超えると空気中の揺らぎや霞の影響も受けやすくなり、機材だけを高性能にしても遠距離の細部が必ず鮮明になるわけではありません。

それでも、三脚を必須とする巨大な大口径超望遠レンズとは異なる方向から1000mmを超える撮影へ入れるのは、この組み合わせならではです。RF600mm F11 IS STMの携帯性や描写についてはRF600mm F11 IS STMの特徴で詳しく解説しています。

1.4倍と2倍を撮影条件に合わせて使い分ける

1.4倍と2倍は「もっと長いほうが有利」という関係ではありません。超望遠撮影では、焦点距離を伸ばすほど画角が狭まり、開放F値が暗くなり、被写体導入や追従が難しくなります。必要以上に倍率を上げるより、被写体までの距離と光量に合わせるほうが撮影成功率を高めやすくなります。

野鳥撮影ではRF1.4xが扱いやすい場面が多い

野鳥撮影では被写体を大きく写したい一方、鳥は突然動きます。500mmでは少し小さい鳥を700mmへ拡大できるRF1.4xは、焦点距離を伸ばしながら画角を極端に狭くしすぎない点が使いやすさにつながります。開放F値の低下も1段なので、高速シャッターが必要な野鳥撮影ではRF2xよりISO感度の上昇を抑えられます。

枝に止まっている鳥なら構図を整える時間がありますが、飛翔する鳥では最初にファインダー内へ被写体を入れる必要があります。500mmから1000mmへ一気に狭くすると、肉眼では見えている鳥をファインダーで見失うことがあります。700mm程度なら元の500mmからの変化が比較的小さく、追従しながら扱いやすい範囲に収まります。

野鳥撮影では焦点距離だけでなく、AF、連写、シャッタースピードを組み合わせて考える必要があります。撮影全体の考え方については野鳥撮影の機材と撮影テクニックでも詳しく紹介しています。

RF2xは遠くの止まりものや月など距離が固定された被写体に強い

RF2xの2倍という倍率が大きな意味を持つのは、被写体の位置がある程度固定されていて、画角の狭さより被写体を大きく写すことを優先できる場面です。遠くの枝に止まっている鳥、遠方の航空機、月などは構図を決める時間を取りやすく、1000mmを超える焦点距離を生かしやすくなります。

動体では1600mmのような焦点距離になると、わずかなカメラの向きの変化で被写体が画面外へ出てしまいます。止まりものならレンズを安定させ、AFで瞳や頭部へ合わせて撮影できます。月のように十分に明るい被写体であれば、開放F値が暗くなることも野鳥の夕方撮影ほど大きな問題になりません。

一方、距離が遠すぎる被写体では空気の状態が画質を制限します。遠距離ほど陽炎や霞の影響が増えるため、焦点距離を2倍にしても細部まで2倍鮮明になるわけではありません。800mmクラスで被写体を捉える際の特徴は800mmレンズの使い道と超望遠撮影でも詳しく解説しています。

400mm・600mm・800mmで必要な倍率は変わる

エクステンダーを選ぶときは、元のレンズがどこまで届くかによって考え方が変わります。400mmでは野鳥撮影で距離が足りない場面があるため、1.4倍による560mmや2倍による800mmへの拡張は分かりやすい効果があります。特に被写体へ近づけない公園や湖では焦点距離を伸ばす意味が大きくなります。

600mmになると、多くの野鳥撮影ではそのままでも十分な焦点距離があります。1.4倍で840mmへ伸ばせば小型の鳥をさらに大きく写せますが、被写体が近づいた場合には画角が狭すぎることがあります。800mmではさらにその傾向が強く、エクステンダーは常用するアクセサリーというより、遠距離専用として必要なときに追加する使い方が現実的になります。

400mmがどのような撮影距離に向くのかを知ると、エクステンダーが必要になる場面も判断しやすくなります。400mmレンズの使い道と野鳥・航空機撮影では焦点距離400mmの特徴を具体的に紹介しています。

RFエクステンダー使用時の画質とAFを理解する

エクステンダーを使用すると焦点距離は確実に伸びますが、画質やAFがレンズ単体と完全に同じままになるわけではありません。追加の光学系を通して像を拡大するため、元レンズの解像性能、撮影条件、ピント精度、ISO感度などの影響が最終画像へ表れやすくなります。特に2倍エクステンダーでは、画質と焦点距離のどちらを優先するかを考える場面が増えます。

エクステンダーは元レンズの解像性能まで拡大する

エクステンダーは被写体だけを選択的に鮮明化する装置ではありません。元のレンズが作る像を拡大するため、レンズが持っている細部描写と同時に、わずかな収差やピントのずれも拡大されます。高性能な望遠レンズほどエクステンダーを使用したときに画質を保ちやすい理由は、元になる像自体の解像力が高いからです。

1.4倍は光学的な拡大率が比較的小さいため、2倍より画質低下を抑えやすい傾向があります。2倍では被写体を大きくできる反面、元レンズの細部描写に対する要求が高くなります。さらに開放F値が2段暗くなってISO感度が上がれば、ノイズによって細部が失われる可能性もあります。

高画素機でエクステンダーを使用する場合は、撮影後に100%表示だけを見て判断するより、最終的に使用する画像サイズで比較することも重要です。解像力と画質の関係についてはRFズームレンズの画質と選び方でも詳しく取り上げています。

AFは使用レンズ・ボディ・明るさの影響を受ける

RFエクステンダー対応レンズではAFを使用できますが、暗くなるほどAFにとって条件は厳しくなります。特にF16やF22になる組み合わせでは、十分な光量がある晴天と、薄暗い森の中では合焦速度や安定性の印象が大きく変わります。背景とのコントラストが低い鳥や、枝が入り組んだ場所ではAFが背景へ移ることもあります。

被写体検出AFを搭載するEOS Rシリーズでは、鳥や動物を認識できるボディとの組み合わせによって超望遠でも撮影しやすくなっています。それでも被写体が画面内へ入っていなければ検出はできないため、焦点距離が長くなるほど撮影者側の被写体導入技術が重要になります。

AFが迷いやすい場所ではAFエリアを狭くして鳥へ合わせ直したり、静止した被写体ではMFで微調整したりする方法もあります。AFとMFの役割や使い分けについてはAFとMFの違いと使い分けで詳しく解説しています。

画質低下より大気の揺らぎが支配的になることもある

1000mmを超える超望遠では、レンズやエクステンダーの性能だけで画質が決まりません。撮影者と被写体の間に大量の空気があるため、気温差によって空気が揺らぐと被写体の輪郭が波打ったように見えます。特に日差しで暖められた地面、水面、道路、屋根の上を長距離越しに撮影すると影響が目立ちます。

この状態ではシャッタースピードを上げても、三脚を使用しても、ピントを正確に合わせても完全には解決できません。遠くの鳥を800mmから1600mmへ拡大すると、鳥と同時に大気の揺らぎも大きく見えることになります。超望遠では「長い焦点距離ほど解像する」という単純な関係にはなりません。

早朝など空気が安定している時間帯では遠距離撮影でも細部が出やすく、日中の強い陽射しでは同じ場所から同じ機材を使っても解像感が低下することがあります。600mm前後での撮影距離や使い方は600mmレンズの使い道と超望遠撮影でも詳しく紹介しています。

超望遠で失敗を減らす実践的な撮影設定

エクステンダーを装着した超望遠撮影では、レンズ単体より設定への要求が高くなります。焦点距離が長くなることで手ブレが大きく見え、開放F値が暗くなることでシャッタースピードとISO感度の両立が難しくなります。特に野鳥やスポーツでは、手ブレより先に被写体ブレを防ぐ設定を考えることが重要です。

シャッタースピードは焦点距離より被写体の動きで決める

超望遠レンズでは「焦点距離分の1秒」という手ブレの目安が知られていますが、野鳥やスポーツではそれだけでは不十分です。止まっている鳥なら手ブレ補正を使ってシャッタースピードを下げられますが、飛んでいる鳥や羽ばたいている鳥の動きは手ブレ補正では止まりません。

飛翔する小鳥なら1/2000秒前後やそれ以上が必要になる場面もあり、大型のゆっくりした鳥や静止した鳥ならそれより遅くできます。エクステンダー装着後にF値が暗くなっても、被写体を止めるために必要なシャッタースピードは変わりません。そのためISO感度を上げて露出を補うことになります。

連写を使う場合でも、一枚ごとのシャッタースピードが不足していれば被写体ブレは残ります。連写、単写、シャッタースピードの関係についてはドライブモードと連写の使い分けで詳しく紹介しています。

ISOオートを利用して必要なシャッタースピードを守る

エクステンダー使用時は開放F値が暗くなるため、MモードでシャッタースピードとF値を固定し、ISOオートで明るさを調整する方法が使いやすくなります。たとえば飛翔する鳥ならシャッタースピードを先に決め、エクステンダー装着後の開放F値を使用し、その条件に必要なISO感度をカメラへ任せる方法です。

ISO感度が上がることを避けてシャッタースピードを落とすと、ノイズは減っても被写体ブレによって羽毛の細部が失われることがあります。現在のカメラは高感度性能やノイズ処理が向上しているため、動体撮影では低ISOに固定するより、必要なシャッタースピードを確保したうえでISO感度を許容するほうが成功しやすくなります。

静止した鳥ならシャッタースピードを落としISO感度を下げられるため、同じエクステンダーでも撮影条件によって設定は大きく変わります。RF100-400mmのF8が実際の撮影でどのように影響するかはRF100-400mmのF8と暗所撮影でも詳しく解説しています。

長い焦点距離では被写体を見失わない構え方が重要になる

800mmや1000mmを超える焦点距離では、ファインダーを覗いてから被写体を探そうとすると見失いやすくなります。まず肉眼で鳥や飛行機を確認し、その位置を見続けながらカメラを目元へ持ち上げると、ファインダー内へ導入しやすくなります。レンズを振るときは腕だけでなく上半身ごと動かすと軌道が安定します。

ズームレンズなら、最初に短い焦点距離で被写体を入れてから望遠側へ伸ばす方法があります。しかしRF100-500mmへエクステンダーを装着した状態では300mmより広角側へ戻せないため、通常時より被写体導入が難しくなります。RF200-800mmへエクステンダーを使用する場合でも、倍率が高くなるほど狭い画角への慣れが必要です。

止まりものでは三脚や一脚も有効ですが、飛翔する鳥では雲台を強く固定すると追従しにくくなります。800mmという画角で被写体を追う具体的な考え方については800mmレンズで被写体を導入する方法でも詳しく紹介しています。

RF1.4xとRF2xをレンズ別に考える

エクステンダーの選択は倍率だけで決めるより、使用するレンズの元の焦点距離と開放F値から考えるほうが分かりやすくなります。明るいF2.8やF4の超望遠では2倍を付けても実用的な明るさを保ちやすく、F8やF11のレンズでは1.4倍でもかなり暗くなります。同じエクステンダーでも組み合わせによって性格が大きく変わります。

RF100-300mm F2.8 L IS USMはエクステンダーとの相性を考えやすい

RF100-300mm F2.8 L IS USMは、レンズ単体では100-300mm F2.8という明るい望遠ズームです。RF1.4xでは140-420mm F4、RF2xでは200-600mm F5.6となります。2倍を使用してもF5.6を維持できるため、暗いF値になりやすい一般向け超望遠ズームとは性格が大きく異なります。

スポーツ撮影では100-300mm F2.8として使用し、撮影位置が遠くなる会場では1.4倍で420mmまで伸ばすといった運用ができます。さらに距離が必要なら600mm F5.6まで延長でき、一つのレンズから複数の焦点距離帯を作れることが強みです。

元レンズが高い光学性能と明るさを持っているため、エクステンダーによる画質と光量の変化を受けても実用性を保ちやすい組み合わせです。レンズそのものの特徴はRF100-300mm F2.8 L IS USMの特徴で詳しく解説しています。

RF600mm F11・RF800mm F11では光量を最優先して考える

RF600mm F11 IS STMとRF800mm F11 IS STMは、F11固定によって超望遠レンズとしては大幅な軽量化を実現したレンズです。レンズ単体でも十分に長い焦点距離を持つため、常にエクステンダーを使用する必要はありません。遠距離の小さな被写体をさらに大きく写したいときだけ追加する使い方が適しています。

RF1.4x装着時はF16、RF2xではF22となります。明るい日中なら撮影できますが、曇天や木陰ではシャッタースピードを維持するためにISO感度がかなり高くなる可能性があります。動く鳥を撮影する場合には、1200mmや1600mmという焦点距離の利点より、F22による光量不足の影響が大きくなる場面もあります。

RF800mm F11は単体でも800mmあるため、まず800mmで撮影し、距離がどうしても足りない条件でエクステンダーを追加すると役割を明確にできます。RF800mm F11 IS STMの特徴についてはRF800mm F11 IS STMの超望遠性能で詳しく紹介しています。

RF1200mm F8では2400mmという特殊な領域まで届く

RF1200mm F8 L IS USMはレンズ単体で1200mmという極めて長い焦点距離を持ちます。RF1.4xでは1680mm F11、RF2xでは2400mm F16となり、一般的な写真撮影ではほとんど経験することのない極端に狭い画角へ入ります。

2400mmでは、被写体を大きくする能力だけでなく、被写体導入、振動、大気の揺らぎ、撮影距離などあらゆる要素の影響が拡大します。わずかな三脚の振動でも構図が大きく動き、日中の遠景では陽炎が画質を支配する可能性があります。そのため倍率を高くできることと、常に高い解像度を得られることは分けて考える必要があります。

一方、極端に遠く、撮影位置を移動できず、なおかつ十分な光量と安定した空気が得られる条件では、他の方法では得られない画角を作れます。RF1200mm F8 L IS USMについてはRF1200mm F8 L IS USMの特徴と超望遠性能で詳しく解説しています。

まとめ

RFエクステンダーは、対応するRF望遠レンズの焦点距離を伸ばし、被写体へ近づけない場所からさらに大きく写すための光学アクセサリーです。EXTENDER RF1.4xは焦点距離を1.4倍にし、開放F値が1段暗くなります。EXTENDER RF2xは焦点距離を2倍にできる一方、開放F値は2段暗くなります。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMでは1.4倍で420-700mm、2倍で600-1000mmとなり、エクステンダー装着中は300-500mmの範囲でズームします。RF200-800mm F6.3-9 IS USMでは最大1120mmまたは1600mmまで到達し、RF600mm F11やRF800mm F11と組み合わせても1000mmを超える撮影が可能です。一方、焦点距離が伸びるほど画角は狭くなり、被写体導入や手ブレ、空気の揺らぎの影響も大きくなります。

野鳥やスポーツのような動体では、焦点距離を伸ばすことだけを目的にせず、必要なシャッタースピードを維持できる明るさが残るかを見ることが重要です。RF1.4xは焦点距離と光量のバランスを取りやすく、RF2xは十分な光量があり、遠くの被写体を少しでも大きく写したい条件で効果を発揮します。高画素ボディではエクステンダーを使わずトリミングする方法もあるため、被写体までの距離、元レンズの解像力、ISO感度、必要な画素数を含めて使い分けることで、RFエクステンダーの長所を生かした超望遠撮影ができます。

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