Oberwerth「David Bag Daily」「David Bag Overland」発表|ライカMを2台収納する高級レザーカメラバッグ
ドイツの高級カメラバッグブランド「Oberwerth(オーバーワース)」が、新型レザーカメラバッグ「David Bag Daily」と「David Bag Overland」を発表しました。ライカM型カメラを2台持ち歩くことを想定したシリーズで、日常のスナップ撮影向けのDailyと、旅行や撮影ワークショップ向けのOverlandを用意しています。どちらも高品質なフルグレインレザーを使用し、収納力だけでなく、機材へのアクセス、持ち運び、雨への配慮まで取り入れた設計です。
新シリーズは、風景写真家でありLeica Society Internationalの元会長でもあるDavid Knoble氏との共同開発によって誕生しました。開発には約18か月を費やし、7つの試作モデルを経て、フィルムとデジタルのM型ライカを組み合わせて持ち歩く撮影スタイルに対応しています。日本向け公式サイトでは、David Bag Dailyが33万2,600円、David Bag Overlandが37万4,200円で販売されています。
今回の2製品は、一般的なカメラバッグのように多数の機材を詰め込むことだけを目的としていません。撮影に必要なカメラを整理して携行し、被写体を見つけたときに機材を取り出せることを重視しています。この記事では、両モデルの収納力、サイズ、素材、機能、国内価格を整理し、ライカMユーザーの撮影スタイルに合わせた選び方を詳しく解説します。
Oberwerth「David Bag Daily」「David Bag Overland」の発表概要
Oberwerthは、ドイツのコブレンツに拠点を置く高級バッグブランドです。天然皮革を生かした外観と、カメラを保護するための内部構造を組み合わせた製品を展開しています。今回発表されたDavid Bagシリーズでは、ライカM型カメラを中心とする撮影機材を、美しい外観を保ちながら合理的に持ち歩くことが開発の出発点になっています。
David Knoble氏と18か月をかけて共同開発
David Bagシリーズの名称は、共同開発に参加したDavid Knoble氏に由来します。同氏は風景写真家として活動するとともに、ライカ愛好家の国際組織であるLeica Society Internationalの会長を務めた経歴を持っています。製品開発では、日常的にカメラを携行する写真家の立場から、収納方法や撮影時の操作性を検討しました。
開発期間は約18か月に及び、7種類の試作モデルを制作したと説明されています。最終的に、都市部での移動を想定したDailyと、長距離移動や撮影旅行に対応するOverlandの2モデルが完成しました。単に同じバッグを大小2種類にしたのではなく、それぞれが想定する撮影機材と携行時間に合わせて容量やポケットを設計しています。
ライカMシリーズは、レンジファインダー方式と小型の交換レンズを組み合わせた撮影システムです。フィルム機とデジタル機を併用する愛好家もおり、2台のボディを持ち歩くことには撮影方法を切り替えやすいという意味があります。M型ライカの基本的な構造や撮影の特徴については、Leica M11完全ガイド|特徴・性能・画質・メリットとデメリットでも詳しく紹介しています。
Dailyは日常撮影、Overlandは撮影旅行を想定
David Bag Dailyは、街歩きや日常のスナップ撮影に向けたコンパクトなショルダーバッグです。ライカM型カメラ2台、あるいはライカMとライカQ・D-Luxシリーズを組み合わせて収納する設計で、バッグが身体から大きく張り出さない形状を採用しています。撮影のために必要な機材を絞り込み、移動中も軽快に扱えることを狙っています。
David Bag Overlandは、Dailyの基本的なデザインを引き継ぎながら、収納スペースを拡張したモデルです。複数の交換レンズ、フィルター、バッテリー、撮影用アクセサリーなどを持参する旅行やワークショップを想定しています。カメラを取り出す場所が街角から屋外の撮影地へ変わっても、共通する収納方法を利用できる点がシリーズとしての特徴です。
両モデルとも、撮影機材を保管する専用バッグであると同時に、旅行用の荷物を整理する役割も担います。カメラバッグには、機材へのアクセスを優先する製品と、多数の機材を運ぶことを重視する製品があり、設計の方向性はさまざまです。バックパック型の別製品については、スウェーデンのカメラバッグ「NYA-EVO」が日本上陸で紹介しています。
日本国内価格は33万2,600円と37万4,200円
Oberwerthの日本向け公式サイトに掲載された価格は、David Bag Dailyが33万2,600円、David Bag Overlandが37万4,200円です。両モデルの価格差は4万1,600円で、容量だけでなく外寸や重量にも違いがあります。ブラックのフルグレインレザー仕様が掲載されており、一般的なナイロン製カメラバッグとは異なる価格帯の製品です。
2製品をまとめて購入する「David Bags Daily & Overlander Bundle」も用意されています。セット価格は63万6,100円で、単品をそれぞれ購入した場合の合計70万6,800円と比較して7万700円安くなっています。日常撮影用と旅行用を同じシリーズでそろえたいユーザーに向けた販売方法です。
価格を比較する際には、バッグの容量だけでなく、使用するカメラの種類や運搬頻度も重要です。ライカMシリーズのように長期間使い続けることを想定した機材では、カメラを携行するバッグも撮影環境の一部になります。高級カメラを使い続ける際の維持費や保護については、ライカの修理費用はいくら?点検料・見積り・送料・修理依頼の流れを解説も参考になります。
David Bag Dailyの特徴と収納力
David Bag Dailyは、2台のカメラを持ち歩ける容量を確保しながら、薄型で身体に沿いやすい形状を目指したモデルです。外寸は幅30cm、高さ22cm、奥行16cmで、容量は5L、バッグ本体の重量は約1,400gです。ライカM型カメラと小型のアクセサリーを組み合わせ、街歩きや日常の撮影に必要な装備を整理して収納できます。
ライカMを2台、またはMとQシリーズを収納
Dailyの中心となる機能は、ライカM型カメラを2台収納できるメインコンパートメントです。デジタルM型カメラとフィルムM型カメラを組み合わせることも想定されており、撮影目的に応じて使用するカメラを切り替えられます。ライカMとレンズ一体型のライカQ、またはD-Luxシリーズを組み合わせた収納にも対応する設計です。
フィルム機とデジタル機を併用すると、同じ場所で異なる記録方法を使い分けられます。例えば、フィルムで街の風景を撮影しながら、光の変化が速い場面ではデジタル機を使用するという構成です。カメラ2台をそれぞれ独立して収納できれば、レンズ交換やカメラの入れ替えに伴う作業を減らせます。
ライカM型カメラは交換レンズ式であり、装着するレンズによって収納時の大きさが変わります。小型の広角レンズと大型の大口径レンズでは、バッグ内部で必要になる奥行や仕切りの位置が異なります。コンパクトなMマウントレンズの例として、DJ-Optical「Ultra slim 35mm F3.5 MC」発売|厚さ約15mmのライカM用超薄型レンズを紹介しています。
容量5L、内部寸法26×19×12cmのコンパクト設計
Dailyの外寸は幅30cm、高さ22cm、奥行16cmで、メイン収納部の内寸は幅26cm、高さ19cm、奥行12cmです。容量は5L、重量は約1,400gとなっており、革製のカメラバッグとしては比較的コンパクトな構成です。外観は横長で、ショルダーバッグとして身体の横に収まりやすい形状を採用しています。
外寸と内寸には差があり、その間には革の厚みや収納部の保護構造などが含まれます。収納する機材を検討する際には、カメラ本体の横幅だけでなく、装着したレンズの長さ、ストラップの収まり方、仕切りの厚さまで考えることが重要です。メーカーが示す2台収納という特徴は、すべてのレンズ構成で同じ余裕が生まれるという意味ではなく、バッグ内部の配置を調整して使用する設計を示しています。
5Lという容量は、カメラ本体2台に加えて、身の回りの小物を整理する用途と相性のよい大きさです。バッグの外寸を抑えることで、混雑した街中や公共交通機関でも持ち歩きやすい構成になります。カメラ本体のデザインと持ち運びの関係については、カメラそのもののデザインに魅力を感じたから、欲しくなったミラーレスは?8機種を紹介でも取り上げています。
マグネット式サイドポケットと11インチiPad Pro用収納
Dailyの側面には、マグネットで閉じるフラップ付きポケットが配置されています。フィルム、露出計、予備バッテリーなどの小物を収納することを想定しており、片手で取り出しやすい構造です。撮影中に頻繁に使用するアクセサリーをメイン収納部と分けておけば、カメラ本体を取り出す回数を減らせます。
メイン収納部とは別に、11インチiPad Proを収納できるスペースも確保されています。撮影した画像を現場で確認したり、移動中に写真を選別したりする場合に、タブレットをカメラと一緒に持ち歩けます。カメラだけを収納するバッグではなく、撮影後の確認作業まで含めた携行品を整理できる点が特徴です。
前面のフラップの下にはスマートフォンなどを収納するポケットが用意され、背面には止水仕様のファスナー付きポケットを備えています。背面ポケットは身体に近い位置に配置されるため、旅券や現金などの貴重品をメイン収納部から分けて持ち歩けます。レンズ一体型カメラとアクセサリーの組み合わせを考える例として、ライカQ3 43 Formula 1 Edition発売|価格159万5,000円・通常版との違いも紹介しています。
David Bag Overlandの特徴と収納力
David Bag Overlandは、Dailyのデザインを基本としながら、旅行や長時間の撮影に対応するため収納容量を拡大したモデルです。外寸は幅39cm、高さ28cm、奥行18cmで、容量は11L、重量は約2,100gとなっています。複数の交換レンズや撮影用アクセサリーを携行することを想定し、13インチiPad Proの収納にも対応しています。
容量11Lで複数の交換レンズを持ち運べる
Overlandの収納容量は11Lで、Dailyの5Lと比較して6L大きくなっています。メイン収納部の内寸は幅33cm、高さ26cm、奥行13cmで、カメラ本体に加えて複数の交換レンズを整理できる構成です。撮影旅行やワークショップで使用する機材を、バッグ一つにまとめることを目的としています。
ライカMシリーズでは、35mmと50mmの単焦点レンズを基本に、広角や中望遠レンズを追加して撮影範囲を広げる使い方が考えられます。レンズを複数持参する場合、それぞれを個別に仕切って収納できることが重要です。Overlandは内部のパッド入り仕切りを調整することで、カメラとレンズの組み合わせに合わせた収納レイアウトを作れます。
機材が増えるほど、バッグの容量だけでなく、重量配分も携行時の快適さに影響します。Overlandは容量を拡張した分、バッグ本体の重量もDailyを上回るため、実際に持参する機材を整理して使う設計です。複数のカメラやレンズを収納する大型バッグの考え方については、PGYTECH「OneMo 3 Backpack」発売|25L・35Lの新型カメラバッグでも紹介しています。
13インチiPad Proとフィルター類を収納
Overlandは、13インチiPad Proの収納に対応しています。Dailyが11インチiPad Proを想定しているのに対し、画面の大きなタブレットを持ち歩けることが違いの一つです。撮影画像の確認や選別、撮影計画の閲覧など、写真撮影に伴う作業を外出先で行う場合に役立ちます。
フラップの下には、スマートフォン用の薄型ポケットと、フィルターやアクセサリーを収納する大きなポケットが配置されています。風景撮影で使用する角型フィルターやグラデーションNDフィルターなど、カメラ本体とは分けて持ちたい道具を整理するための構造です。小物を取り出すたびにメイン収納部の仕切りを動かす必要がないため、撮影の準備を進めやすくなります。
側面のポケットには、予備バッテリー、メモリーカード、露出計などを収納することを想定しています。用途に応じて小物の保管場所を決めておけば、撮影現場で必要な道具を探す時間を減らせます。収納場所を複数に分けるカメラバッグの設計例としては、WANDRD「PRVKE Pocket」「PRVKE Zip」新型カメラバッグも参考になります。
旅行時にはトロリーストラップと背面ポケットを活用
Overlandの背面には、スーツケースのハンドルにバッグを固定するためのトロリーストラップが設けられています。空港や駅でスーツケースを使用する場合、バッグを手に持ち続けずに移動できる構造です。機材の重量が増えたときに、移動方法を変えられる点は旅行向けモデルの特徴といえます。
背面には止水仕様のファスナー付きポケットがあり、旅券、書類、貴重品などを収納できます。メイン収納部を開けずに必要な物を取り出せるため、移動中の荷物整理に役立ちます。ポケットが身体側に配置されることで、カメラ機材と日常の携行品を明確に分けられます。
ショルダーストラップは幅広の設計で、肩にかかる荷重を分散することを意図しています。Overlandは本体だけで約2.1kgあるため、カメラやレンズを加えた携行重量を考えて使用するバッグです。旅行用のカメラバッグを選ぶ際の収納構造については、NYA-EVO「Fjord」シリーズの国内発売情報でも比較できます。
David Bag DailyとOverlandに共通する機能
DailyとOverlandは容量やサイズが異なりますが、素材と保護構造には共通点があります。どちらもブラックのフルグレインレザーを使用し、開口部を覆う大きなフラップや、撮影機材を区切るパッド入りの仕切りを備えています。外観の統一感だけでなく、バッグを持ち替えても似た操作感で使用できることがシリーズの特徴です。
フルグレインレザーとドイツブランドらしい仕上げ
両モデルの外装には、天然皮革の表面を生かしたフルグレインレザーが採用されています。Oberwerthは、柔らかな質感を持つ革を使用し、自然な表情を保つために軽い顔料仕上げを施していると説明しています。ブラックの外装を基本とすることで、撮影機材を収納する道具としての機能と、日常生活で使うレザーバッグとしての外観を両立しています。
使用される革は、Leather Working Group(LWG)のゴールド認証を取得したタンナーから調達されています。LWGは皮革製造における環境管理や資源の取り扱いなどを評価する仕組みで、ゴールドはその認証区分の一つです。素材の選定だけでなく、生産工程に関する基準も製品説明に盛り込まれています。
フルグレインレザーは、革の表面が持つ自然な模様や質感を残した素材です。撮影機材に使うアクセサリーでは、革の質感と機材への保護機能を組み合わせた製品が複数販売されています。天然皮革を使用したカメラアクセサリーの例として、RICOH GR IV専用イタリアンレザーカバー「cam-in LCP-055」発売を紹介しています。
大型フラップと2個のLOXX留め具を採用
David Bagシリーズでは、メイン収納部全体を覆う大きなフラップを採用しています。開口部が広く露出しない構造にすることで、移動中の雨や外部からの影響を減らすことを意図しています。フラップを固定する部分には、2個のLOXX留め具を使用しています。
LOXXは、機械的な固定構造を持つ留め具として知られています。2個の留め具でフラップを固定することで、バッグの左右を安定して閉じる設計です。一般的なファスナー式のメイン開口部とは操作方法が異なり、フラップを開くと収納部へアクセスできる構造になっています。
フラップの大きさと留め具の構成は、撮影機材を保護しながら取り出しやすさも確保するための要素です。移動中にカメラや交換レンズがバッグ内で動きにくいようにするには、内部の仕切りも組み合わせて使用します。ライカM型カメラの構造と取り扱いについては、Leica M11完全ガイドで詳しく解説しています。
赤い内装と調整可能なパッド入り仕切り
両モデルの内装には、赤いカラーが採用されています。ブラックの外装と明確に異なる色を使うことで、バッグ内部に収納したカメラや小物の位置を確認しやすくしています。暗い色のカメラボディ、レンズ、バッテリーなどを収納するときにも、内部の色の違いが整理に役立ちます。
メインコンパートメントにはパッド入りの仕切りが設けられ、収納する機材に合わせて配置を調整できます。カメラを2台収納する場合と、カメラ1台に交換レンズを複数組み合わせる場合では、必要な区画の形が異なります。仕切りを変更できる構造は、同じバッグを異なる撮影目的で使用するための重要な機能です。
機材の収納では、カメラ同士やレンズ同士が直接接触しないように区画を設けることが基本になります。特に複数のレンズを持ち歩く場合は、レンズの長さと直径に合わせてスペースを確保することが大切です。小型から中望遠までのMマウントレンズの例として、世界限定300本「CHIARO 75mm F1.9」発売|価格・描写・2種類の違いも紹介しています。
止水ファスナー、マグネットポケット、長期保証
David Bagシリーズには、メイン収納部とは独立した背面ポケットが設けられています。背面ポケットには止水仕様のファスナーが採用され、旅券や現金などを分けて収納できます。カメラの出し入れが多い撮影中でも、貴重品を別の区画で管理できる構成です。
側面のマグネット式ポケットは、フィルム、露出計、バッテリーなどの小物を収納する用途を想定しています。メインフラップを開けずに取り出せるため、小物の出し入れが頻繁なフィルム撮影にも対応します。デジタル機とフィルム機を併用する場合でも、撮影方式に応じて必要な用品を整理できます。
Oberwerthは、両モデルに素材と製造上の仕上がりを対象とする生涯メーカー保証を設けています。保証を利用するための条件として、購入から8週間以内の製品登録が指定されています。高級カメラや周辺機材を長期間使う際の考え方については、ライカの修理費用と点検・修理依頼の流れでも紹介しています。
David Bag DailyとOverlandの仕様・価格比較
2つのバッグを比較する際には、収納容量と本体重量の差が大きな判断材料になります。Dailyは5Lで約1,400g、Overlandは11Lで約2,100gとなっており、Overlandの容量はDailyの2倍以上です。価格差は4万1,600円ですが、収納する機材の量と携行する場面には明確な違いがあります。
| 項目 | David Bag Daily | David Bag Overland |
|---|---|---|
| 国内価格 | 332,600円 | 374,200円 |
| 容量 | 5L | 11L |
| 外寸 | 30×22×16cm | 39×28×18cm |
| 内寸 | 26×19×12cm | 33×26×13cm |
| 重量 | 約1,400g | 約2,100g |
| 対応タブレット | 11インチiPad Pro | 13インチiPad Pro |
| 主な用途 | 日常のスナップ撮影、街歩き | 撮影旅行、ワークショップ |
| 主な収納対象 | ライカM型カメラ2台など | カメラ、複数の交換レンズ、アクセサリー |
| 外装素材 | フルグレインレザー | フルグレインレザー |
| カラー | ブラック | ブラック |
| 開閉構造 | 大型フラップ、LOXX留め具2個 | 大型フラップ、LOXX留め具2個 |
| 内部仕切り | 調整可能なパッド入り仕切り | 調整可能なパッド入り仕切り |
| トロリーストラップ | 対応 | 対応 |
| メーカー保証 | 生涯保証(購入後8週間以内の登録が条件) | 生涯保証(購入後8週間以内の登録が条件) |
DailyとOverlandの大きさ・重量の違い
DailyとOverlandの外寸を比較すると、Overlandは横幅が9cm、高さが6cm、奥行が2cm大きくなっています。収納容量は5Lから11Lへ増え、カメラやレンズを配置できる内部空間にも余裕が生まれます。撮影機材を増やす場合には、この内寸の差が収納レイアウトの自由度につながります。
重量はDailyが約1,400g、Overlandが約2,100gで、バッグ本体だけで700gの差があります。収納するカメラやレンズの重量を加えると、実際の携行重量はさらに増えるため、バッグの大きさと持参機材のバランスを考えることが大切です。特に徒歩移動が中心となる撮影では、収納できる量だけでなく、持ち歩く機材をどこまで絞るかが使用感を左右します。
Dailyは機材を厳選して持ち歩く用途、Overlandは撮影場所で使う道具をまとめて運ぶ用途に適しています。容量が大きいバッグを選ぶだけで、日常の撮影が快適になるわけではありません。カメラバッグの収納容量と持ち運び方の違いについては、WANDRD「PRVKE Pocket」「PRVKE Zip」の収納構造でも解説しています。
街歩きやスナップ撮影にはDailyが適している
街角のスナップ撮影では、カメラを素早く取り出せることと、バッグが移動の邪魔になりにくいことが重要です。Dailyは横幅30cmのコンパクトな形状に、ライカM型カメラ2台を収納する設計を採用しています。フィルム機とデジタル機を持ち歩きながら、交換レンズや小物の数を絞る撮影スタイルと相性のよいモデルです。
ライカM型カメラは、手動でピントを合わせるレンジファインダー方式を伝統的に採用しています。撮影者が周囲の光や被写体の動きを観察し、必要な瞬間にカメラを構えるという使い方では、バッグからの取り出しやすさも撮影の流れに関係します。Dailyの側面ポケットや調整可能な仕切りは、そのような撮影に必要な用品を整理するための装備です。
カメラを2台持参する場合でも、常に2台とも使うとは限りません。焦点距離の異なるレンズを付けたカメラを入れ替える構成や、フィルムとデジタルを使い分ける構成など、撮影の目的に応じた運用ができます。ライカM型カメラの特徴については、カメラメーカー一覧|キヤノン・ニコン・ソニー・富士フイルム・ライカなど各社の特徴と違いでも紹介しています。
旅行や複数レンズの撮影にはOverlandが適している
Overlandは、撮影旅行やワークショップで使用する機材をまとめて持ち運ぶためのモデルです。11Lの容量と複数のポケットを備え、カメラ、交換レンズ、フィルター、予備バッテリーなどを整理できます。13インチiPad Proを収納できるため、写真の確認や撮影計画の閲覧まで含めた装備を携行できます。
風景撮影では、広角レンズと標準レンズを使い分けたり、光の状態に応じてフィルターを交換したりする場面があります。Overlandの前面ポケットと側面ポケットは、こうした小物をカメラ本体とは別の場所に収納するために用意されています。撮影場所に到着してから必要な用品を取り出しやすい構成が特徴です。
移動時にはトロリーストラップを利用し、スーツケースと組み合わせて運搬できます。撮影地ではショルダーバッグとして携行し、カメラを取り出して撮影するという使い分けもできます。複数の交換レンズを持参する撮影スタイルについては、コシナ COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 100周年記念モデル|通常版との違い・VMマウント対応のような小型Mマウントレンズの選択肢も参考になります。
高級レザーカメラバッグとしての魅力と選び方
David Bag DailyとOverlandは、収納容量だけでなく、素材や外観に価値を持たせた高級カメラバッグです。カメラを運ぶための道具として機能することに加え、日常生活や旅行で使うバッグとしての質感も重視しています。購入を検討する際には、収納する機材、持ち歩く時間、バッグに求める外観の3点を整理すると、両モデルの違いが分かりやすくなります。
ナイロン製バッグとは異なる革素材の魅力
一般的なカメラバッグには、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維を使用した製品が数多く販売されています。これらは軽量性や収納構造を重視した設計が多く、大量の機材を持ち運ぶ用途で選ばれています。David Bagシリーズは、フルグレインレザーを外装に使用することで、撮影機材用バッグとしては独特の質感を備えています。
天然皮革のバッグは、使う人の扱い方や使用環境によって表面の風合いが変化します。Oberwerthは、革の自然な表情と柔らかな手触りを製品の特徴として説明しています。機材の持ち運びだけでなく、長期間使う道具としての外観に価値を感じるユーザーを意識した設計です。
カメラアクセサリーに使用される革は、製品によって種類や加工方法が異なります。革を使用しているという共通点だけで、質感や保護性能まで同じになるわけではなく、製品ごとの設計が重要になります。革製カメラアクセサリーの別の例については、RICOH GR IV専用イタリアンレザーカバー「cam-in LCP-055」で紹介しています。
ライカM型カメラの撮影スタイルに合わせた収納設計
ライカM型カメラは、コンパクトなボディと単焦点レンズを組み合わせる撮影スタイルが特徴です。多数の機材を用意する場合でも、実際の撮影では限られた焦点距離のレンズを中心に使用することがあります。David Bagシリーズは、そのような機材構成を整理して携行するためのバッグとして開発されています。
Dailyでは、2台のカメラを中心に必要な小物を収納する使い方が基本となります。Overlandでは、複数の交換レンズやフィルターを追加し、撮影場所で選択できる装備を増やせます。同じM型ライカを使用していても、撮影目的によって適したバッグの大きさが変わります。
また、ライカMシリーズでは、レンズの焦点距離や開放F値によって鏡筒の大きさが変わります。バッグを選ぶ際には、収納容量の数字だけでなく、普段使用するレンズを装着した状態での機材構成を基準にすることが重要です。M型ライカ用交換レンズの例として、ライカ「Summaron 35mm F2.8」に関する情報も紹介しています。
2モデルを使い分けるという選択肢
Oberwerthは、DailyとOverlandをセットにした商品も用意しています。日常の街歩きにはDailyを使用し、撮影旅行や機材の多い外出にはOverlandを使用するという使い分けができます。両モデルには共通する収納構造が多いため、用途に応じてバッグを替えても機材の整理方法を統一しやすい点が特徴です。
セット価格は63万6,100円で、単品合計価格と比較して7万700円安く設定されています。バッグを2個購入する場合の選択肢として用意された販売方法であり、カラーや素材の方向性をそろえられることにも意味があります。撮影機材が少ない日と多い日で、それぞれのバッグを使い分けたいユーザーに向けた構成です。
カメラバッグ選びでは、撮影機材の種類だけでなく、徒歩移動、公共交通機関、車での移動などの違いも関係します。日常撮影向けのコンパクトなバッグと、大量の機材を収納するバックパックでは、携行方法が大きく異なります。バッグの用途別設計については、PGYTECH「OneMo 3 Backpack」発売|25L・35Lの新型カメラバッグと比較しても、David Bagシリーズの特徴が理解できます。
まとめ
Oberwerthが発表した「David Bag Daily」と「David Bag Overland」は、ライカM型カメラを中心とする撮影システムに向けて開発された高級レザーカメラバッグです。風景写真家David Knoble氏との約18か月にわたる共同開発を経て、日常撮影用と旅行用の2モデルが完成しました。どちらもフルグレインレザーを使用し、大型フラップ、LOXX留め具、パッド入り仕切り、マグネット式サイドポケットなどを採用しています。
David Bag Dailyは容量5L、重量約1,400g、国内価格33万2,600円のコンパクトなモデルです。ライカM型カメラ2台、またはライカMとQ・D-Luxシリーズを組み合わせる収納を想定し、11インチiPad Pro用のスペースも確保しています。街歩きや日常のスナップ撮影で、使用する機材を整理して持ち歩くスタイルに適しています。
David Bag Overlandは容量11L、重量約2,100g、国内価格37万4,200円で、複数の交換レンズやフィルターを携行する撮影旅行向けのモデルです。13インチiPad Proの収納に対応し、前面のアクセサリーポケットやトロリーストラップなど、旅行時の機材管理に必要な機能を備えています。Dailyと共通のデザインを保ちながら、収納力を大幅に拡張した製品です。
両モデルの最大の違いは、5Lと11Lという収納容量、700gの本体重量差、4万1,600円の価格差です。日常の撮影に必要な機材を厳選して携行するならDaily、複数のレンズやアクセサリーをまとめて運ぶならOverlandという選択になります。OberwerthのDavid Bagシリーズは、ライカM型カメラを大切に持ち歩くための収納機能と、天然皮革の質感を組み合わせた新しいカメラバッグです。


