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Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFレビュー|描写・ボケ・MF操作を解説

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Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFレビュー|描写・ボケ・MF操作を解説 レンズ

Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFレビュー|描写・ボケ・MF操作を解説

Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFは、キヤノンRFマウント専用に設計されたフルサイズ対応の大口径マニュアルフォーカスレンズです。40mmという35mmと50mmの中間に位置する焦点距離へ、F1.2という非常に明るい開放値を組み合わせながら、全長約56.4mm、質量約400gに収めています。RF50mm F1.2 L USMのような大型AFレンズとは方向性が大きく異なり、小型金属鏡筒、機械式のフォーカス操作、電子接点によるExif通信やフォーカスアシスト対応を組み合わせた一本です。

このレンズの特徴は、単に「小さいF1.2」で終わりません。開放F1.2では柔らかさや周辺光量低下を残しつつ、大きなボケと独特の立体感を得られ、F2からF2.8へ絞るにつれてコントラストと解像感が大きく高まります。絞りによって描写が明確に変わるため、最新の高補正レンズのようにどのF値でも均質な絵を狙うレンズとは性格が違います。

AFは搭載していませんが、電子接点によってカメラと通信し、EOS Rシリーズの拡大表示、ピーキング、フォーカスガイドなどを利用できます。絞りリングにはクリック切替え機構もあり、写真ではクリック感を残し、動画では無段階に変更できます。現代のミラーレス機能を活用しながら、ピントと絞りを撮影者自身が操作する設計です。

この記事では、Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFの基本スペック、40mmという画角、F1.2の描写、ボケ、色収差、周辺光量、マニュアルフォーカス、RFマウントとの連携、APS-Cでの使い方、RF45mm F1.2 STMやRF50mm F1.2 L USMとの違い、NOKTON 50mm F1.0 Aspherical RFとの比較、中古購入時の確認点まで詳しく解説します。

  1. Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFの基本スペック
    1. 40mm F1.2を400gに収めた小型設計
    2. 電子接点を備えた現代的なMFレンズ
  2. 40mmという焦点距離の使いやすさ
    1. 35mmより整理しやすく50mmより広い
    2. 環境ポートレートで人物と背景を両立しやすい
  3. 開放F1.2の描写
    1. F1.2では柔らかさと立体感が出る
    2. F2からF2.8で解像感とコントラストが大きく高まる
  4. F1.2が作る大きな背景ボケ
    1. 近距離では標準レンズでも大きくぼける
    2. ボケの滑らかさだけでなくピント面とのつながりが特徴
  5. 色収差と周辺光量低下
    1. F1.2では軸上色収差が出ることがある
    2. 開放では周辺光量低下が大きい
  6. EOS R・RP・R6で注意したい周辺のマゼンタ被り
    1. 対応ボディでも周辺色づきの確認が必要
  7. マニュアルフォーカスの操作感
    1. 金属ヘリコイドによる滑らかなピント操作
    2. ピーキング・拡大・フォーカスガイドを利用できる
  8. 絞りリングとクリック切替え機構
    1. 写真ではクリック、動画では無段階に切り替えられる
  9. APS-C EOS Rで使う場合
    1. 約64mm相当の中望遠寄り標準レンズになる
  10. RF45mm F1.2 STMとの違い
    1. 利便性ならRF45mm、操作感と描写変化ならNOKTON
  11. RF50mm F1.2 L USMとの違い
    1. 高性能AFレンズと小型MFレンズの方向性が異なる
  12. NOKTON 50mm F1.0 Aspherical RFとの違い
    1. 40mm F1.2は日常性、50mm F1.0は極端な大口径表現
  13. 中古購入時の確認点
    1. フォーカスリングと絞りリングの状態を確認する
    2. 電子接点とフォーカスアシストの動作も確認する
  14. Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFが向いている撮影
    1. スナップ・人物・静物・夜景で使いやすい
  15. まとめ

Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFの基本スペック

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFは、フルサイズ対応のRFマウント専用レンズです。レンズ構成は6群8枚、絞り羽根は10枚、最短撮影距離は0.3m、最大撮影倍率は1:4.9です。フィルター径は58mmで、最大径約70.8mm、全長約56.4mm、質量約400gというコンパクトな設計です。

焦点距離 40mm
開放F値 F1.2
最小絞り F22
レンズ構成 6群8枚
絞り羽根 10枚
画角 54.9°
最短撮影距離 0.3m
最大撮影倍率 1:4.9
フィルター径 58mm
最大径×全長 約70.8×56.4mm
質量 約400g
フォーカス マニュアルフォーカス
電子接点 搭載
対応センサー フルサイズ/APS-C

40mm F1.2を400gに収めた小型設計

F1.2クラスのフルサイズ対応標準単焦点は、大口径化によって鏡筒が太く重くなりやすい傾向があります。その中でNOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFは約400g、全長約56.4mmに収まり、EOS Rシリーズへ装着しても前方へ大きく張り出しません。レンズを常時付けたまま持ち歩きたい撮影では、この小ささが大きな利点になります。

サイズを小さくできた背景には、AF駆動系を搭載しないMF専用設計もあります。大きなモーターやAF機構を内蔵せず、金属製のヘリコイドとシンプルな光学系へ構成を集中させています。RF50mm F1.2 L USMのような大型高性能AFレンズとは設計思想が異なり、「大口径を気軽に持ち歩く」方向へ振ったレンズです。

RFマウントの標準単焦点全体を見る場合は、キヤノン大全から純正RFレンズやサードパーティ製レンズを含めて比較できます。

電子接点を備えた現代的なMFレンズ

マニュアルフォーカス専用ですが、完全な機械式レンズではありません。マウント部には電子接点があり、焦点距離や絞り値などの情報をカメラ側へ伝えます。撮影後のExifへ設定情報が残るため、F1.2とF2でどのように描写が変わったかを後から確認できます。

電子接点によってEOS Rシリーズの拡大表示、ピーキング、フォーカスガイドにも対応します。MFレンズを一眼レフの光学ファインダーだけで合わせていた時代とは使い勝手が異なり、ミラーレスではピント位置を視覚的に確認しながら撮影できます。

RFマウントでサードパーティ製フルサイズレンズを選ぶ際の基本は、RFマウントのサードパーティ製フルサイズレンズの選び方で整理しています。

40mmという焦点距離の使いやすさ

40mmは35mmほど広角ではなく、50mmほど狭くない中間的な画角です。数字だけを見ると中途半端に見えますが、実際にはスナップ、人物、室内、料理、風景などを一本で撮りやすい焦点距離です。

35mmより整理しやすく50mmより広い

35mmでは周囲の空間を広く取り込みやすい反面、背景に余計な情報が入りやすくなります。50mmは背景を整理しやすいものの、室内や路地では画角が狭く感じる場面があります。40mmはその中間に位置し、被写体と周囲の空間を自然な比率で残しやすい焦点距離です。

街中では人や建物を必要以上に広く写さず、50mmほど後ろへ下がらずに撮れます。テーブルフォトや室内人物でも使いやすく、一本だけ持って歩く標準単焦点として扱いやすい画角です。

35mm側との違いを確認するなら、RF35mm F1.8 MACRO IS STMでポートレートと比較すると、40mmでどこまで背景を整理できるかが分かります。

環境ポートレートで人物と背景を両立しやすい

40mmは人物だけを切り取る85mmのような撮り方とは性格が異なり、人物がいる場所の雰囲気まで残す環境ポートレートに向きます。F1.2を使えば背景は大きくぼけますが、焦点距離が40mmなので、50mmや85mmほど背景を圧縮せず周囲の状況を残せます。

人物とカフェ、人物と街並み、人物と室内など、場所を含めて見せたい写真では使いやすい焦点距離です。F1.2で背景をぼかしすぎず、F2からF2.8へ絞って背景の形を少し残す使い方もできます。

標準域のF1.2レンズで人物を撮る場合の違いは、RF45mm F1.2 STMと比べると、40mmと45mmの距離感を把握しやすくなります。

開放F1.2の描写

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFは、F1.2から現代的な高コントラストを全面に出すレンズではありません。開放ではわずかな柔らかさや低めのマイクロコントラストを残し、少し絞ると急速に描写が締まります。

F1.2では柔らかさと立体感が出る

実写ではF1.2開放でピント面に芯を残しながら、細部のコントラストは少し柔らかくなります。特に近距離では球面収差の影響によるわずかなにじみが加わり、現代の高補正レンズとは異なる描写になります。

人物の肌、花、夕方の光、室内の柔らかな照明などでは、このわずかな低コントラストが写真全体の雰囲気を作ります。単純に「甘い」と切り捨てるより、F1.2を表現用の設定として使うレンズです。

同じRFマウントでさらに明るいMFレンズの描写は、NOKTON 50mm F1.0 Aspherical RFと比べると、F1.0とF1.2の表現差が分かります。

F2からF2.8で解像感とコントラストが大きく高まる

このレンズの特徴は、絞りによる描写変化が大きいことです。F1.2からF1.4付近では柔らかさを残しますが、F2まで絞ると細部のコントラストが上がり、F2.8付近ではかなりシャープな描写になります。

風景や建築、細部を重視するスナップではF2.8以降が扱いやすく、F5.6からF8付近では画面全体を安定して描写できます。一本のレンズで柔らかな開放描写と、絞った高解像描写を切り替えられることがこのレンズの魅力です。

開放から高解像を狙うRF50mm F1.2 L USMとの違いは、RF50mm F1.2 L USMの描写を見ると明確です。

F1.2が作る大きな背景ボケ

40mmは中望遠ほど背景を圧縮しませんが、F1.2という非常に浅い被写界深度によって被写体を十分に分離できます。近距離撮影では標準域とは思えない大きなボケを得られます。

近距離では標準レンズでも大きくぼける

最短撮影距離0.3mまで寄れるため、花、料理、小物、人物の手元などを近距離で撮ると背景が大きくぼけます。40mmは85mmほど圧縮効果が強くないため、被写体だけを完全に切り離すのではなく、周囲の空間を残しながら柔らかくぼかせます。

ボケの輪郭は基本的に滑らかで、10枚絞りによって少し絞った状態でも円形に近い形を維持しやすくなっています。一方、画面周辺の点光源では口径食によって楕円形になる場合があります。夜景やイルミネーションでは中央と周辺で玉ボケの形が変わることも、このレンズの描写の一部です。

F1.2標準単焦点のボケを純正RFと比べるなら、RF50mm F1.2 L USMの作例が参考になります。

ボケの滑らかさだけでなくピント面とのつながりが特徴

このレンズのボケは、単に背景が大きく消えることだけが特徴ではありません。ピント面から背景へ移る途中の領域が急に崩れにくく、被写体の立体感を残しながら周囲がぼけていきます。

特に人物や静物では、完全に背景を消して主題だけを浮かせる描写より、周囲の空間を少し残しつつ奥行きを感じさせる使い方と相性があります。40mmという画角とF1.2の組み合わせが、標準レンズらしい自然な遠近感と大きなボケを両立します。

40mmに近い45mm F1.2のボケとの違いは、RF45mm F1.2 STMと比較すると把握しやすくなります。

色収差と周辺光量低下

小型の40mm F1.2として考えると光学性能は高い一方、開放で完全に収差を消したレンズではありません。実写では軸上色収差、周辺光量低下、条件によって色づきが見られます。

F1.2では軸上色収差が出ることがある

開放付近では高コントラスト部分の前後に紫や緑の色づきが現れる場合があります。逆光の枝、金属の反射、白黒の境界、夜景の点光源などで確認しやすくなります。

F2付近まで絞ると軸上色収差はかなり減り、F2.8ではさらに安定します。そのため開放では色収差も含めた柔らかな描写を使い、解像感や色の正確さを優先する場合は少し絞るという使い分けができます。

大口径RFレンズで色収差を強く抑えた方向の描写は、RF50mm F1.2 L USMと比較すると設計思想の違いが分かります。

開放では周辺光量低下が大きい

F1.2では画面周辺が明確に暗くなります。空や白壁のような均一な背景では分かりやすく、風景や建築で画面全体の明るさをそろえたい場合には補正が必要になることがあります。

一方、人物や静物を中央付近へ置く撮影では、周辺が自然に暗くなることで視線を中央へ集める効果があります。開放で周辺光量低下をあえて残すと、後処理でビネットを加えなくても被写体を強調できます。

F1.2レンズで周辺光量と背景ボケをどう使うかは、RF50mm F1.2 L USMの作例と見比べると違いを確認できます。

EOS R・RP・R6で注意したい周辺のマゼンタ被り

コシナはこのレンズについて、EOS R、EOS RP、EOS R6では撮影条件によって画面周辺にマゼンタ被りが発生する場合があると案内しています。レンズ故障ではなく、光学系とセンサーの組み合わせによって生じる現象です。

対応ボディでも周辺色づきの確認が必要

白壁、曇り空、雪景色など均一な色の被写体では周辺の色づきが分かりやすくなります。被写体や光によっては目立たないこともありますが、風景や建築で色の均一性を重視する場合には撮影画像を確認しておく必要があります。

この現象は絞れば必ず消える種類の問題とは限らないため、購入時には使用予定のEOS Rボディとの組み合わせを確認することが重要です。人物やスナップでは気にならなくても、均一背景では見え方が変わる場合があります。

RFマウントのサードパーティ製レンズでボディとの相性を確認する考え方は、RFマウントのサードパーティ製フルサイズレンズの選び方で詳しく解説しています。

マニュアルフォーカスの操作感

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFはAFを搭載しません。被写体へピントを合わせるすべての操作をフォーカスリングで行います。そのため動体を即座に撮る用途では不利ですが、静止した被写体へ丁寧にピントを置く撮影では操作そのものが大きな特徴になります。

金属ヘリコイドによる滑らかなピント操作

フォーカスリングは電子式ではなく、金属ヘリコイドを使った機械的な操作です。リングを回した量とピント位置の変化が直接対応するため、微妙な前後調整をしやすくなっています。

F1.2では被写界深度が非常に浅いため、人物の瞳や小物の文字などへ合わせる場合には数ミリ単位の調整が必要になります。リングのトルクが均一で急に動きすぎないことは、MFレンズではAF速度以上に重要です。

RFマウントのMFレンズとしての操作感は、NOKTON 50mm F1.0 Aspherical RFでも共通する特徴を確認できます。

ピーキング・拡大・フォーカスガイドを利用できる

電子接点を搭載しているため、対応EOS Rボディではピーキング、拡大表示、フォーカスガイドを利用できます。ピーキングはピントが合っている輪郭を色で表示し、拡大表示はピント位置を大きく確認できます。

フォーカスガイドではピント位置が手前か奥かを視覚的に確認できるため、F1.2のような浅い被写界深度でも合わせやすくなります。EOS RPはフォーカスガイドの対応外ですが、ピーキングや拡大を利用すればMF撮影は可能です。

RFマウントでMFレンズを選ぶ際の考え方は、RFマウントのサードパーティ製フルサイズレンズの選び方でまとめています。

絞りリングとクリック切替え機構

絞りはレンズ側のリングで設定します。F1.2からF22まで手元で直接変更でき、撮影中にボディ側のダイヤルへ触れずに操作できます。

写真ではクリック、動画では無段階に切り替えられる

絞りリングにはクリック切替え機構があり、写真では各段のクリック感を使い、動画ではクリックを解除して無段階に変更できます。録画中に絞りを動かした場合でも、段階的に露出が変化しにくく、明るさを滑らかに移行できます。

動画ではフォーカスも絞りも手動になるため、撮影者自身が露出とピントを完全に制御したい場合に向きます。反対に、人物が自由に前後へ動く自撮り動画ではAFレンズの方が扱いやすくなります。

AFを備えたF1.2標準単焦点との操作性の差は、RF45mm F1.2 STMと比較すると明確です。

APS-C EOS Rで使う場合

フルサイズ対応レンズですが、EOS R7、R10、R50系などAPS-CのRFマウントボディでも使用できます。キヤノンAPS-Cでは画角が約1.6倍相当になるため、40mmは約64mm相当として使います。

約64mm相当の中望遠寄り標準レンズになる

約64mm相当になると、フルサイズ40mmより画角が狭まり、人物や静物を少し離れた位置から撮りやすくなります。50mm相当より少し長く、85mm相当ほど離れないため、室内ポートレートや上半身撮影にも使いやすい画角です。

F1.2の明るさはそのままなので、暗い室内でも高速シャッターを確保しやすく、背景も十分にぼかせます。APS-Cではフルサイズの画面中央部を使うため、周辺部の光量低下や収差の影響も小さく見えます。

APS-Cで標準域のレンズを選ぶ考え方は、キヤノン大全からRF-SレンズやRF単焦点と比較できます。

RF45mm F1.2 STMとの違い

RFマウントでF1.2を小型に使いたい場合、RF45mm F1.2 STMも比較対象になります。焦点距離は近くても、AFとMFという根本的な違いがあります。

利便性ならRF45mm、操作感と描写変化ならNOKTON

RF45mm F1.2 STMはAFを搭載しているため、人物、子ども、スナップ、日常撮影で瞬時にピントを合わせやすくなります。瞳AFや被写体認識を利用できるため、撮影者がピント操作を意識しなくても撮影を進められます。

NOKTON 40mm F1.2はすべて手動ですが、絞りとピントを自分で操作する撮影体験、金属鏡筒、開放から絞った状態までの描写変化に価値があります。効率を求めるレンズと、撮影行為そのものを楽しむレンズという違いがあります。

RF45mm側の特徴は、RF45mm F1.2 STMで詳しく確認できます。

RF50mm F1.2 L USMとの違い

F1.2という明るさだけを見るとRF50mm F1.2 L USMも比較対象になりますが、サイズ、重量、AF、描写思想は大きく異なります。

高性能AFレンズと小型MFレンズの方向性が異なる

RF50mm F1.2 L USMは約950gあり、大型の光学系とUSMを搭載して開放から高い解像力とAF性能を狙ったレンズです。人物の瞳へ素早く合わせたり、動く被写体を追ったりする撮影では純正Lレンズが有利です。

NOKTON 40mm F1.2は約400gで、重量は半分以下です。開放ではわずかな柔らかさを残し、絞るとシャープになる描写変化を楽しめます。写真の成功率やAF性能を優先するか、小型さとMF操作、描写の個性を優先するかで選択が分かれます。

RF50mm F1.2 L USMの実写描写は、RF50mm F1.2 L USM作例で比較できます。

NOKTON 50mm F1.0 Aspherical RFとの違い

同じVoigtländerのRFマウントMFレンズでは、NOKTON 50mm F1.0 Aspherical RFが上位の大口径モデルとして存在します。40mm F1.2と50mm F1.0では画角だけでなく、ボケと携帯性も変わります。

40mm F1.2は日常性、50mm F1.0は極端な大口径表現

50mm F1.0はさらに浅い被写界深度と大きなボケを得られ、暗所でもF1.2より多くの光を取り込めます。人物や静物を大きく浮かび上がらせる撮影では50mm F1.0が強力です。

40mm F1.2は少し広い画角と小型軽量な鏡筒によって、日常スナップや旅行、室内撮影へ持ち出しやすくなります。F1.0の極端な表現より、標準域を一本で幅広く使う方向です。

NOKTON 50mm F1.0の特徴は、NOKTON 50mm F1.0 Aspherical RFで詳しく解説しています。

中古購入時の確認点

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFは機械式フォーカスと電子通信の両方を持つため、中古では光学系だけでなくリング操作と電子接点も確認する必要があります。

フォーカスリングと絞りリングの状態を確認する

フォーカスリングは全域をゆっくり回し、途中で引っ掛かり、極端な重さ、ガタがないかを確認します。MF専用レンズではリング操作そのものが撮影性能なので、ヘリコイドの状態は重要です。

絞りリングは各クリック位置で止まるか、クリック解除時に滑らかに回るかを確認します。F1.2からF22まで動かし、絞り羽根の動作に遅れや油染みがないかも確認対象です。

同じVoigtländer RFレンズの構造や使い方は、NOKTON 50mm F1.0 Aspherical RFと共通部分があります。

電子接点とフォーカスアシストの動作も確認する

カメラへ装着したら、絞り値がボディへ表示されるか、Exifが記録されるか、ピーキングや拡大表示が正常に使えるかを確認します。電子接点の汚れや通信不良があると、MF自体は可能でも連携機能を利用できないことがあります。

使用予定のボディがEOS R、RP、R6系の場合は、均一な背景を撮って周辺の色づきも確認すると状態と相性を判断しやすくなります。個体不良と光学特性を分けて見ることが重要です。

RFマウントのサードパーティ製レンズを中古で選ぶ際の注意点は、RFマウントのサードパーティ製フルサイズレンズの選び方でも確認できます。

Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFが向いている撮影

このレンズは、AF速度や自動化を最優先する撮影より、撮影者がピントと絞りを意識して一枚ずつ作る場面で特徴が出ます。40mmの自然な画角とF1.2の浅い被写界深度を組み合わせることで、日常的な場所でも背景を整理しながら印象的に写せます。

スナップ・人物・静物・夜景で使いやすい

街中のスナップでは35mmほど広すぎず、50mmほど狭すぎない画角が扱いやすく、F1.2を使えば雑多な背景を大きくぼかせます。人物では周囲の環境を残したまま被写体を分離でき、静物では0.3mまで寄って大きなボケを作れます。

夜景や室内ではF1.2の明るさによってISO感度を抑えたり、シャッタースピードを上げたりできます。MFなので高速に動く被写体には向きませんが、撮影者が構図を決めてからピントを追い込める場面では使いやすいレンズです。

標準単焦点全体の使い分けは、キヤノン大全からRF35mm、45mm、50mmなどと比較できます。

まとめ

Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFは、40mm F1.2という大口径標準レンズを約400g、全長約56.4mmにまとめたRFマウント専用のマニュアルフォーカスレンズです。6群8枚、10枚絞り、最短撮影距離0.3m、最大撮影倍率1:4.9、58mmフィルター径という構成で、電子接点も搭載しています。

40mmという焦点距離は35mmと50mmの中間にあり、スナップ、人物、室内、静物を一本で撮りやすい画角です。F1.2を組み合わせることで、標準域の自然な遠近感を残しながら背景を大きくぼかせます。

開放F1.2ではわずかに柔らかな描写と周辺光量低下があり、軸上色収差も現れる場合があります。一方、F2からF2.8へ絞るにつれてコントラストと解像感が大きく高まり、一本の中で描写の性格を変えられます。どのF値でも同じように高補正なレンズとは異なり、絞りそのものを表現の一部として使うレンズです。

AFは搭載しませんが、電子接点によってExif、ピーキング、拡大表示、対応ボディではフォーカスガイドも利用できます。フォーカスリングは金属ヘリコイドによる機械式で、微細なピント調整を行いやすく、EOS RシリーズのEVFや背面モニターと組み合わせることでMF撮影の難しさを軽減できます。

絞りリングにはクリック切替え機構があり、写真では節度のある操作、動画では無段階の露出変更が可能です。静止画だけでなく、フォーカスと絞りを撮影者自身で管理する動画用途にも対応します。

注意点は、F1.2での周辺光量低下や色収差、そして一部EOS Rボディで発生する場合がある周辺のマゼンタ被りです。特にEOS R、RP、R6ではメーカーから注意が案内されているため、均一背景や風景を撮る場合には確認が必要です。

RF45mm F1.2 STMはAFによる利便性、RF50mm F1.2 L USMは開放からの高解像と高速AF、NOKTON 50mm F1.0 Aspherical RFはさらに極端な大口径表現が特徴です。NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFは、その間で小型軽量、40mmの自然な画角、F1.2のボケ、MF操作、絞りによる描写変化を一つにまとめています。

撮影を素早く自動化するレンズではありません。構図を決め、フォーカスリングを回し、F1.2の柔らかさを使うか、F2.8の解像感を使うかを撮影者自身で選ぶレンズです。現代のEOS Rシリーズが持つフォーカスアシストと、機械式MFレンズの操作感を組み合わせて使えることが、Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RFの最も大きな特徴です。

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